【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ
小説や映画作品などに短編作品があるように、クラシックのピアノ作品にも短い小品が存在します。
短いからといってシンプルな楽曲ばかりではなく、限られた時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれている印象的な作品も多く、掘り下げてみるとその世界は実に奥深いものです。
本記事では、短いもので1分以内、長くても3分弱のピアノ曲の中から、一度聴いたら忘れられないかっこいいクラシック作品を厳選してご紹介します!
ピアノの発表会や演奏会で「あともう少し演奏したい」というときにプラスする曲としてもオススメなので、演奏の機会を控えている方もぜひチェックしてみてくださいね。
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【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(11〜20)
8つの演奏会用エチュード 作品40 第1曲「プレリュード」Nikolai Kapustin

クラシックとジャズを融合させた独自のスタイルで知られるニコライ・カプースチンさんの作品です。
ウクライナ出身のカプースチンさんは、モスクワ音楽院でクラシックを学びながらジャズの影響も強く受けました。
1984年に完成したこの曲は、ラテンやジャズのリズムを基調としながら、クラシックの厳密な構造を保っています。
ピアノの技術を極限まで引き出す高度な技巧が要求される一方で、即興を思わせる変奏が展開されるユニークな構成です。
エネルギッシュな曲調と技術的な挑戦が魅力で、クラシックの枠にとらわれない新しい音楽を求める人におすすめです。
2分少しの曲なのでインパクトがあり、次の展開が読めない即興性から聞き終わるのもあっという間ですね。
フィナーレ Op.40-8(カプースチン 8つの演奏会用練習曲)Nikolai Kapustin

ニコライ・カプースチンさんは1937年にウクライナ生まれのロシアの作曲家兼ピアニストです。
クラシック音楽とジャズを融合させた独自のスタイルで知られ、20世紀および21世紀の最も多作な作曲家の一人とされています。
1984年に作曲された『8つの演奏会用エチュード Op.40』は、カプースチンさんの代表作品の一つです。
本作は、最終楽章フィナーレとなっており、スウィングやブギウギ、ロック、ラテンのリズムなど、多彩な音楽ジャンルの要素を取り入れています。
最初の楽章「プレリュード」とも路線が似ており、「プレリュード」から始まり本楽章まで演奏されたときはドラマ性もあり、観客を飽きさせません。
弾き切った奏者には盛大な拍手を送りたくなりますね!
最終楽章は3分以内、冒頭から聞いてもあっという間です。
練習曲Op.10-12「革命」Frederic Chopin

幻想的かつ個性的な作曲で多くの名曲を作り出してきた偉大な作曲家、フレデリック・ショパン。
とてつもない数の名曲を誇るショパンですが、その中でも特にオススメしたいのがこちらの『練習曲Op.10-12「革命」』。
本作の魅力はなんといっても、冒頭からはじまる非常に激しい劇的なメロディーです。
誰しも一度は耳にするほどの有名な作品ですが、腰を落ち着けて聴いてみると、改めて迫力に圧倒されることでしょう。
クラシック音楽のピアノ曲は長いイメージがありますが、意外にも3分に収まるのが驚き。
冒頭のインパクトから勢いを失わずに演奏されると聴いている時間はあっという間に過ぎてしまうことでしょう。
4つのロンド Op.60 第4曲「トッカータ」Dmitri Kabalevsky

ドミトリー・カバレフスキーさんは、子供向けピアノ作品を多数遺した作曲家。
子供たちの音楽教育に情熱を注ぎ、彼らが音楽を通して世界を見る方法を理解できるようにと願っていました。
そんなカバレフスキーさんの作品の一つ、1958年に作曲された『4つのロンド Op.60』の第4曲『トッカータ』は、明るく力強いリズムとメロディが印象的な活気あふれる楽曲です。
繰り返しのセクションが多用され、演奏者には速い指の動きと正確なリズム感が求められます。
教育的観点から非常に価値のある作品とされ、多くのピアノ教育のカリキュラムに取り入れられています。
技術的な挑戦を楽しみながら、カバレフスキーさんの音楽的表現を味わえる1曲です。
30の子供の小品 Op.27 第29曲「騎士」Dmitri Kabalevsky

こども向けのピアノ作品を数多く残した、ロシアの作曲家ドミトリー・カバレフスキーの『騎士』は、騎士の勇敢な姿を表すようなキリッとしたかっこいい曲です!
この曲は3つのパートに分かれており、はじめは左手がメロディ、中間部で右手にメロディが移り、最後は左手にメロディが戻ってきてフィナーレを迎えます。
1分以内で短くかつかっこいい曲などでピアノの発表会では人気の1曲となっています。
こども向けということもあり小さいお子様でも演奏することが可能で、短くてかっこいい曲を探している方には特におすすめの1曲です。
25のサロン風大練習曲 Op.756 第10番Carl Czerny

オーストリアの作曲家カール・チェルニーは、ピアノ教育の第一人者として知られ、膨大な数の練習曲を遺しました。
なかでも『25のサロン風大練習曲 Op.756』は、高度な技術を要する曲集として有名です。
第10番『アレグロ・アジタート』は、速いテンポと激しい曲調が特徴的。
演奏者の技巧と表現力が試される、まさに練習曲の真骨頂といえる作品です。
ツェルニーはベートーヴェンの弟子であり、リストの師でもあったことから、この曲にもそうした巨匠たちの影響が色濃く表れているのが興味深いポイント。
エチュードながら熱情的な楽曲となっており、ちょうど3分ほどの1曲です。
【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(21〜30)
フランス組曲 第2番 BWV 813 ジーグJ.S.Bach

軽やかな踊りのリズムに包まれたこの楽曲は、「フランス組曲第2番」の華やかなフィナーレを飾る一曲です。
3/8拍子の活発な動きと対位法的な構造が絶妙に組み合わさり、右手と左手の掛け合いが美しい音楽的対話を生み出しています。
1722年頃に作曲されたこの作品は、妻アンナ・マグダレーナのために編纂された音楽帳にも収録されており、家庭での音楽作りの温かさも感じられます。
ハ短調という調性が深みと緊張感を与えながらも、舞曲特有の躍動感が失われることはありません。
バロック音楽に挑戦したい方や、対位法の美しさを体感したい方におすすめです。
技術的な挑戦を含みつつも音楽的な表現力が求められる構成で、演奏する喜びと聴く楽しさの両方を味わえる魅力的な作品となっています。