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【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ

小説や映画作品などに短編作品があるように、クラシックのピアノ作品にも短い小品が存在します。

短いからといってシンプルな楽曲ばかりではなく、限られた時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれている印象的な作品も多く、掘り下げてみるとその世界は実に奥深いものです。

本記事では、短いもので1分以内、長くても3分弱のピアノ曲の中から、一度聴いたら忘れられないかっこいいクラシック作品を厳選してご紹介します!

ピアノの発表会や演奏会で「あともう少し演奏したい」というときにプラスする曲としてもオススメなので、演奏の機会を控えている方もぜひチェックしてみてくださいね。

【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(1〜20)

8つの演奏会用エチュード 作品40 第3曲「トッカティーナ」Nikolai Kapustin

ウクライナ出身の作曲家ニコライ・カプースチンの作品です。

1984年に作曲されたこの曲は、ジャズのリズムと即興的な要素を取り入れた4/4拍子の楽曲で、エネルギッシュでリズミカルな展開が特徴です。

同音連打や複雑なリズムの展開など、高度な技術が要求される一方で、ブルーススケールや即興的な旋律も含まれており、クラシック音楽とジャズの融合が見事に表現されています。

プロの演奏会のアンコールや、ピアノコンクールの課題曲としても人気があり、若手ピアニストの挑戦曲としても知られています。

技術と表現力の両方を披露できる本作は、クラシックとジャズの両方を楽しみたい方におすすめです。

ソナチネ Op.13-1 第1楽章Dmitri Kabalevsky

【ピアノ発表会おすすめ】ソナチネOp.13-1 第1楽章 ♫ カバレフスキー / Sonatine op.13-1 mov.1, Kabalevsky
ソナチネ Op.13-1 第1楽章Dmitri Kabalevsky

多くの優れたこども向けピアノ作品を作曲したことで知られる、ロシアの作曲家兼ピアニスト、ドミトリー・カバレフスキー。

なかでも『ソナチネ Op.13-1』は3分以内で短くかっこいい作品で、ピアノの発表会などで演奏される機会がとても多い作品です。

演奏時間は短いものの、コロコロと表情を変える楽しげな曲調が、多くのこどもたちの心をつかんでいます。

華やかな和音から始まる第一楽章は、変化に富んだインパクトの強い楽曲です。

聴いても弾いてもかっこいい名曲です。

フィナーレ Op.40-8(カプースチン 8つの演奏会用練習曲)Nikolai Kapustin

ニコライ・カプースチンさんは1937年にウクライナ生まれのロシアの作曲家兼ピアニストです。

クラシック音楽とジャズを融合させた独自のスタイルで知られ、20世紀および21世紀の最も多作な作曲家の一人とされています。

1984年に作曲された『8つの演奏会用エチュード Op.40』は、カプースチンさんの代表作品の一つです。

本作は、最終楽章フィナーレとなっており、スウィングやブギウギ、ロック、ラテンのリズムなど、多彩な音楽ジャンルの要素を取り入れています。

最初の楽章「プレリュード」とも路線が似ており、「プレリュード」から始まり本楽章まで演奏されたときはドラマ性もあり、観客を飽きさせません。

弾き切った奏者には盛大な拍手を送りたくなりますね!

最終楽章は3分以内、冒頭から聞いてもあっという間です。

8つの演奏会用エチュード 作品40 第1曲「プレリュード」Nikolai Kapustin

クラシックとジャズを融合させた独自のスタイルで知られるニコライ・カプースチンさんの作品です。

ウクライナ出身のカプースチンさんは、モスクワ音楽院でクラシックを学びながらジャズの影響も強く受けました。

1984年に完成したこの曲は、ラテンやジャズのリズムを基調としながら、クラシックの厳密な構造を保っています。

ピアノの技術を極限まで引き出す高度な技巧が要求される一方で、即興を思わせる変奏が展開されるユニークな構成です。

エネルギッシュな曲調と技術的な挑戦が魅力で、クラシックの枠にとらわれない新しい音楽を求める人におすすめです。

2分少しの曲なのでインパクトがあり、次の展開が読めない即興性から聞き終わるのもあっという間ですね。

フランス組曲 第2番 BWV 813 ジーグNEW!J.S.Bach

Bach French Suite No.2 “Gigue” P. Barton, FEURICH 133 piano
フランス組曲 第2番 BWV 813 ジーグNEW!J.S.Bach

軽やかな踊りのリズムに包まれたこの楽曲は、「フランス組曲第2番」の華やかなフィナーレを飾る一曲です。

3/8拍子の活発な動きと対位法的な構造が絶妙に組み合わさり、右手と左手の掛け合いが美しい音楽的対話を生み出しています。

1722年頃に作曲されたこの作品は、妻アンナ・マグダレーナのために編纂された音楽帳にも収録されており、家庭での音楽作りの温かさも感じられます。

ハ短調という調性が深みと緊張感を与えながらも、舞曲特有の躍動感が失われることはありません。

バロック音楽に挑戦したい方や、対位法の美しさを体感したい方におすすめです。

技術的な挑戦を含みつつも音楽的な表現力が求められる構成で、演奏する喜びと聴く楽しさの両方を味わえる魅力的な作品となっています。

練習曲Op.10-12「革命」Frederic Chopin

革命のエチュード(ショパン)Chopin – Etude in C minor, Op.10 No.12 “Revolutionary”
練習曲Op.10-12「革命」Frederic Chopin

幻想的かつ個性的な作曲で多くの名曲を作り出してきた偉大な作曲家、フレデリック・ショパン。

とてつもない数の名曲を誇るショパンですが、その中でも特にオススメしたいのがこちらの『練習曲Op.10-12「革命」』。

本作の魅力はなんといっても、冒頭からはじまる非常に激しい劇的なメロディーです。

誰しも一度は耳にするほどの有名な作品ですが、腰を落ち着けて聴いてみると、改めて迫力に圧倒されることでしょう。

クラシック音楽のピアノ曲は長いイメージがありますが、意外にも3分に収まるのが驚き。

冒頭のインパクトから勢いを失わずに演奏されると聴いている時間はあっという間に過ぎてしまうことでしょう。