【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ
小説や映画作品などに短編作品があるように、クラシックのピアノ作品にも短い小品が存在します。
短いからといってシンプルな楽曲ばかりではなく、限られた時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれている印象的な作品も多く、掘り下げてみるとその世界は実に奥深いものです。
本記事では、短いもので1分以内、長くても3分弱のピアノ曲の中から、一度聴いたら忘れられないかっこいいクラシック作品を厳選してご紹介します!
ピアノの発表会や演奏会で「あともう少し演奏したい」というときにプラスする曲としてもオススメなので、演奏の機会を控えている方もぜひチェックしてみてくださいね。
- 【ピアノ名曲】難しそうで意外と簡単!?発表会にもオススメの作品を厳選
- 【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品
- 【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】
- 【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
- 【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品
- 【大人向け】ピアノ発表会にオススメ!聴き映えする名曲を厳選
- 【小学生向け】ピアノ発表会で聴き映えする華やかな名曲たち
- 【ピアノ発表会】男の子におすすめ!かっこいい&聴き映えする人気曲を厳選
- 【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲
- 【初級編】発表会で弾きたいおすすめのピアノ曲まとめ
【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(21〜30)
エチュード第13番変イ長調Op.25-1「エオリアンハープ」Frederic Chopin

春の息吹を感じさせるこの曲は、流麗なアルペジオの連続が特徴的です。
右手が奏でる絶え間ない音の流れは、まるで風に揺れるハープの音色のよう。
その中に左手で紡がれる繊細な旋律が織り込まれ、牧歌的な風景を思い起こさせます。
1836年から1837年にかけて作曲されたこの作品は、技術的な練習曲でありながら、深い音楽的表現を追求しています。
演奏時間は約2分30秒ですが、その短い時間に芸術性と技巧が凝縮されています。
ピアノ学習者はもちろん、美しい音楽に心を癒されたい方にもおすすめの1曲です。
モデラート(アルバムの一葉) ホ長調(遺作)Frederic Chopin

美しいメロディーがゆったりと紡がれる『モデラート(アルバムの一葉)ホ長調(遺作)』は、フレデリック・ショパンが1843年に作曲し、弟子の1人にささげた作品です。
それほど有名な作品ではありませんが、子供向けのピアノコンクールではたびたび課題曲に指定されています。
難曲ぞろいのショパンの作品から考えればそれほど難解な曲ではありませんが、音が少なく高度なテクニックも必要ないからこそ、表現力が際立つ1曲ともいわれています。
【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(31〜40)
ワルツ エチュードWilliam Gillock

美しい3拍子のリズムが魅力的なクラシック曲で、活発で華やかなワルツのリズムの冒頭から観客を魅了します。
ト長調で始まり変ホ長調に転調する中間部では、テンポがゆったりと落ち着き、曲全体に深みのある表情を与えています。
繊細なタッチと力強い表現力が求められる本作は、1972年に公開された作品で、ピアノの表現力を存分に引き出すことが可能です。
美しい旋律と華やかさを兼ね備えた構成により、発表会での演奏に最適な1曲といえるでしょう。
技巧面での工夫が随所にちりばめられており、練習を重ねることで音楽性も高められる優れた作品です。
ワルツのリズムや転調による色彩の変化を体験できる、小学校高学年の発表会にぴったりの曲となっています。
子犬のワルツFrederic Chopin

ロマン派時代のポーランドの作曲家フレデリック・ショパンによる小品です。
パリに住んでいた頃に作曲され、デルフィーヌ・ポトツカ伯爵夫人に捧げられました。
ピアノ独奏のための短い曲で、3分以内という短さながら、高度な技術と独特の詩的感性が詰め込まれています。
曲の中盤に出てくる短い高音は、子犬がつけていた鈴の音を模していると言われ、聴くと思わず微笑んでしまいますね。
ピアノの発表会や演奏会でちょっと追加したい曲を探している人におすすめです。
ショパンらしい繊細さと感受性があふれる曲なので、ピアノ好きの人にも聴いてほしい1曲です。
抒情小曲集 第1集 作品12「アリエッタ」Edvard Grieg

その名の通りの抒情的で美しい作品が収録されたエドヴァルド・グリーグの『抒情小曲集』は、全66曲からなるピアノ小品集です。
全10集に分かれており、『アリエッタ』は第1集の冒頭に収録されています。
第1集が出版された1867年は、グリーグが妻であるニーナ・ハーゲルップと結婚した年。
およそ34年後に出版された第10集の最終曲『余韻』に『アリエッタ』のモチーフが変奏された形であらわれ、曲集の幕が下ろされています。
12の練習曲 Op.8 第12番「悲愴」Aleksandr Skryabin

ロシアのピアニスト、作曲家であるアレクサンドル・スクリャービンが、フレデリック・ショパンの練習曲を意識して作曲したとされている『12の練習曲 Op.8』。
その最後を飾る第12曲目『悲愴』は、音域の広い分散和音や激しくかき鳴らされる右手のオクターブのメロディー、両手での和音の連打など、高難度のテクニックを要する作品です。
『悲愴』と名の付く有名なクラシック曲は数多く存在しますが、それらに引けをとらないほどやり場のない怒りや深い悲しみが伝わってくる音楽ですよね。
ピアノのための変奏曲 Op.27 第1番Anton Webern

「美しい」や「切ない」などの言葉で形容できない独特な雰囲気を醸し出す1曲。
十二音技法と呼ばれる調性にとらわれない技法を用いて作曲された、オーストリアの作曲家アントン・ヴェーベルンの作品です。
ヴェーベルンが作曲した12のピアノ曲の中で、もっとも演奏機会の多い作品とされています。
音のゆがみの中に引き込まれていくような不思議な感覚をおぼえるこの曲。
美しさを理解するのはなかなか難しいですが、聴いているとなぜかクセになりそうなのは気のせいでしょうか?