【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作
1854年にプロイセン王国、現在のポーランドで生まれ、ピアニスト、作曲家、指揮者として活躍したモーリッツ・モシュコフスキ―さん。
ピアノ学習者がショパンエチュードをはじめとする難易度の高い作品に挑戦する際、テクニック向上のため併用することも多い『15の熟練のための練習曲』の作曲者としても知られる彼は、練習曲に限らず、ピアニスティックな要素がふんだんに盛り込まれた多くのピアノ作品を遺しています。
本記事では、そんなモシュコフスキ―さんの作品のなかから、演奏会やコンクールで取り上げられる機会の多い人気作品を中心にご紹介していきます。
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【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作(11〜20)
2手のための6つのピアノ曲 Op.15 第1巻 第1曲「セレナード」Moritz Moszkowski

1854年にプロイセン王国、現在のポーランドで生まれたモーリッツ・モシュコフスキ―さんは、ピアニスト、作曲家、指揮者として活躍しました。
彼の『2手のための6つのピアノ曲 Op.15』第1曲『セレナード』には、軽やかで優雅なメロディが印象的な作品。
夜の静けさや愛の情景を思わせるようなロマンティックな雰囲気を持った本作は、演奏会でもたびたび取り上げられています。
聴く人の心に安らぎと喜びを与えられるよう、繊細なタッチと豊かな音色で演奏しましょう。
15の熟達した練習曲 作品72 第2番Moritz Moszkowski

情熱的な旋律と緻密な技巧が織りなす、ロマン派の傑作。
2分程度という短い演奏時間ながら、左手に響く3連音符が印象的な本作は、聴く人の心を確実につかんでいきます。
アレグロ・ブリランテの指示通り、輝かしい雰囲気を醸し出すアプローチが求められ、豊かな表現力と確かな技術が必要とされます。
手首の回転を意識した繊細なタッチで、音の粒をきらびやかに響かせることで、華やかな発表会の舞台を彩ることでしょう。
1903年にパリで出版されたこの曲は、ツェルニーの先にある新たな音楽の扉を開く、魅力的なレパートリーとなっています。
タランテラ Op.77-6Moritz Moszkowski

躍動感が溢れるイタリアの舞踊をピアノで表現した珠玉の一曲をご紹介します。
モーリッツ・モシュコフスキーによるこの楽曲は、「6/8拍子」のリズミカルな流れと、流麗な旋律が特徴的です。
陽気で華やかな雰囲気に包まれた本作は、1899年に発表され、その魅力的なメロディと表情が豊かな演奏性から、多くのピアニストたちに愛され続けています。
右手と左手が交互に奏でるスケールやアルペジオは、技巧的でありながらも聴き手を魅了する美しさを持ち合わせています。
ピアノの演奏技術を高めたい方や、発表会で印象的な演奏をしたい方におすすめの一曲です。
軽やかな指さばきと豊かな表現力を磨ける魅力的な作品となっています。
おわりに
モーリッツ・モシュコフスキ―さんは、自身もピアニストとして活躍していたことから、超絶技巧を要する作品を数多く遺したことでも知られています。
いずれも弾きこなすのは容易ではありませんが、取り組むことで演奏の幅が広がることは間違いありません。
テクニックを磨き、よりピアノの世界をきわめていきたいとお考えの方は、ぜひ挑戦してみてください!





