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【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作

1854年にプロイセン王国、現在のポーランドで生まれ、ピアニスト、作曲家、指揮者として活躍したモーリッツ・モシュコフスキ―さん。

ピアノ学習者がショパンエチュードをはじめとする難易度の高い作品に挑戦する際、テクニック向上のため併用することも多い『15の熟練のための練習曲』の作曲者としても知られる彼は、練習曲に限らず、ピアニスティックな要素がふんだんに盛り込まれた多くのピアノ作品を遺しています。

本記事では、そんなモシュコフスキ―さんの作品のなかから、演奏会やコンクールで取り上げられる機会の多い人気作品を中心にご紹介していきます。

【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作(1〜10)

ハンガリー舞曲集 WoO.1 第1番Brahms=Moszkowski

Brahms/Moszkowski – 10 Hungarian Dances (audio + sheet music)
ハンガリー舞曲集 WoO.1 第1番Brahms=Moszkowski

ドイツロマン派を代表する作曲家ヨハネス・ブラームス。

彼が作曲した『ハンガリー舞曲集』は、全21曲からなる人気のピアノ連弾曲集です。

モーリッツ・モシュコフスキ―さんは、この不朽の名作をピアノソロバージョンにアレンジ!

ハンガリーの民俗舞曲に基づいて作られた原作の力強いリズムと躍動感あふれるメロディはそのままに、独奏でも楽しめるよう編曲されています。

連弾にチャレンジする前に、モシュコフスキ―さんの独奏版で雰囲気をつかんでおくのもオススメですよ。

スペイン舞曲集 Op.12 第2番 ト短調Moritz Moszkowski

M. Moszkowski – Spanish Dance op. 12 n. 2 for Piano four hands (score)
スペイン舞曲集 Op.12 第2番 ト短調Moritz Moszkowski

19世紀後半のヨーロッパ音楽界で活躍したモーリッツ・モシュコフスキーさんの代表作『スペイン舞曲集 Op.12』。

なかでも第2番は、ト短調の哀愁漂うメロディと情熱的なリズムが特徴の人気曲です。

スペインの民族舞踊からインスピレーションを得た躍動感あふれる曲調は、聴く人の心を次第に高揚させていきます。

ピアノ連弾用に書かれたオリジナル版をはじめ、ソロやオーケストラ編曲など多彩なアレンジで親しまれている本作は、上級者から初級者まで、ピアノ音楽を愛するすべての人にオススメしたい不朽の名曲といえるでしょう。

即興曲 Op.70 第1曲「カプリス-エチュード」Moritz Moszkowski

モーリッツ・モシュコフスキーさんは、ピアニストとしてのみならず、作曲家としても卓越した才能を発揮した19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したポーランド出身の音楽家です。

『15の熟練のための練習曲』は、ショパンのエチュードと並んでピアノ学習者のテクニック向上に役立つ練習曲として高く評価されています。

そんな彼の珠玉の小品『即興曲』は、技巧的なエチュードの要素と即興的なカプリスの要素を融合させた魅力的な作品。

指先の機敏さやフレージングの美しさなど、ピアニストに求められるあらゆる技術と表現力が凝縮された1曲で、聴く人を魅了してやみません。

ロマン派のピアノ作品の魅力を存分に味わいたい方にぜひオススメしたい作品です。

【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作(11〜20)

世界中の国々から、6つの性格的小品 Op.23 第3曲「スペイン」Moritz Moszkowski

モーリッツ・モシュコフスキ―さんのピアノ曲集『世界中の国々から』は、各国の音楽的特色をモシュコフスキ―さん独自の解釈で表現した魅力的な組曲です。

第3曲『スペイン』は、情熱的なリズムとメロディが印象的な作品で、スペインの豊かな文化とエネルギーがピアノで見事に描かれています。

技術的にも非常に高度な曲ですが、演奏する喜びを存分に味わえる、やりがいのある1曲。

ピアニストなら一度は弾いてみたい名曲に、挑戦してみてはいかがでしょうか?

2つのバイオリンとピアノのための組曲 ト短調 Op.71 第1楽章Moritz Moszkowski

Moszkowski Suite for Two Violins & Piano – 1st mvt. | G. Schmidt, B. Hristova, V. Asuncion
2つのバイオリンとピアノのための組曲 ト短調 Op.71 第1楽章Moritz Moszkowski

1854年にプロイセン王国で生まれ、ピアニスト、作曲家、指揮者として名声を博したモーリッツ・モシュコフスキーさん。

彼は『15の熟練のための練習曲』などの練習曲以外にも、華やかで鮮やかな作風のピアノ作品を数多く遺しています。

『2つのバイオリンとピアノのための組曲 ト短調 Op.71 』は、その名の通り2つのバイオリンとピアノのために書かれた組曲で、ロマン派らしい深みのある表現力が光ります。

エネルギッシュな第1楽章は、リズミカルで力強い演奏が求められる技巧的な作品。

室内楽の精密さとオーケストラ作品のようなダイナミズムを兼ね備えており、聴き手を引き込む魅力があります。

モシュコフスキ作品の奥深さを味わいたい方にオススメしたい1曲です。

2つのピアノ曲 Op.45 第2曲「ギター」Moritz Moszkowski

Moritz Moszkowski: Guitarre Op. 45 No. 2 – Hans Kann, 1968 – MHS 1862
2つのピアノ曲 Op.45 第2曲「ギター」Moritz Moszkowski

モーリッツ・モシュコフスキーさんは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したポーランド出身のピアニスト兼作曲家。

彼の作品は華やかで鮮やかな響きを持ち、ピアノの表現力を最大限に引き出す魅力にあふれています。

『2つのピアノ曲 Op.45』の第2曲は、スペインのギターの音色を模倣した情感豊かな1曲。

リズミカルで活気のあるメロディが印象的で、まるでギターを弾いているかのような演奏効果が楽しめます。

ロマン派音楽の魅力を味わいながら、華麗な演奏に挑戦してみてはいかがでしょうか。

2手のための6つのピアノ曲 Op.15 第1巻 第1曲「セレナード」Moritz Moszkowski

1854年にプロイセン王国、現在のポーランドで生まれたモーリッツ・モシュコフスキ―さんは、ピアニスト、作曲家、指揮者として活躍しました。

彼の『2手のための6つのピアノ曲 Op.15』第1曲『セレナード』には、軽やかで優雅なメロディが印象的な作品。

夜の静けさや愛の情景を思わせるようなロマンティックな雰囲気を持った本作は、演奏会でもたびたび取り上げられています。

聴く人の心に安らぎと喜びを与えられるよう、繊細なタッチと豊かな音色で演奏しましょう。