ライブの本番前にステージ上で楽器や機材を入念にチェックしている人を目撃したことはないでしょうか?
その多くはコンサートスタッフ・ライブスタッフの中でも特に「ローディー」や「テクニシャン」と呼ばれる専門のスタッフで、ライブイベントにとってなくてはならない存在です。
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もくじ
ローディー・テクニシャンって?
ミュージシャン、特に楽器プレイヤーはライブ時に多くの楽器を使用し、時には瞬時に持ち替えたり、セッティングを変えないといけない場面が、ライブの規模の大小問わず多くあります。
数多くのライブをこなすプレイヤーにとっては、1人で大きな機材をセッティングしたり、管理するのにはかなりの労力が必要になります。
それを手助けしているのがローディーの存在です。
縁の下の力持ち的存在
ライブコンサートなどで、楽器やアンプなどの機材の輸送・搬入から、セッティング、チューニング…を行う仕事を「ローディー」または「インストゥルメンタル・テクニシャン(主に海外)」と言います。
スタッフやマネージャー同様にミュージシャンの身の回りの世話もするときもありますが、主な仕事は、ミュージシャンが音を出している楽器の管理、セッティングなどです。
プレイヤーの一番近い距離に位置し、時にはミュージシャンのメンタル面のサポートをする機会もあります。
メジャーでは基本的にプレイヤーそれぞれに1人ずつローディーが就いています。
規模や現場によってはバンド全体を1人でローディーしていることもあります。
ちなみに昔からの名残で「ボーヤ」とも呼ばれることもありますが、どちらかと言えば「ボーヤ」はプロミュージシャンを目指す見習い的(言わば弟子みたいなもの)なニュアンスを含みます。
「ローディー」を担当している人は決してミュージシャンとは限らず、楽器プレイヤーのサポート全般を専門的に行っているスタッフのことです。
日本では、1980年代前半より専門職としてのローディーが存在している。
近年では、音楽・楽器の専門学校に「ローディーコース」が設けられ、人材を輩出している。
しかしローディー自体が歴史の浅い職業であるため来歴は様々で、元・ミュージシャン、元・制作スタッフ、元・楽器店店員、元・楽器職人、元・システムエンジニアなど、多岐にわたる。
メジャーではお給料が発生してることもありますが、インディーズバンドなどではボランティアでの参加や、他ポジションスタッフ(音響スタッフやマネージャー)と兼任していることが多いのが現状です。
主な仕事
ライブ現場での仕事が主になります。
機材や楽器の運搬・搬入出
使用している楽器はミュージシャンにとってもはや身体の一部といってもいいほど重要なものです。
異なる場所でライブをする場合は、多くの機材を運搬する機会が多くなります。
ミュージシャンの大切な楽器を預かることになるので、機材にかかる影響や負担がないように、運ぶ際には細心の注意が必要になります。
セッティング
「音を正常に鳴らす」ところまでセッティングを行います。
大型フェスなどではタイムテーブルがシビアなので、限られた時間の中でセッティングを行わなければいけません。
予期せぬトラブルが起きやすいのもこのタイミングです。
対処にはなにより経験がモノを言う世界です。
チューニング
ギター・ベースの場合は弦のチューニング、ドラムの場合はヘッドの皮のチューニングです。
その他、楽器自体の音量バランスや音質チェックも行います。
ステージ上は照明のライトによる熱の影響、野外の場合は温度の変化による影響で、音が変化する場合があるので、ライブ本番直前まで入念に行います。
参考:よくわかるギターチューニングの基本参考:ドラムのチューニング方法が良く分かる
楽器や機材のメンテナンス
長時間・長期間使用しているとそれだけ楽器や機材へのダメージも蓄積するため、故障することも珍しくありません。
修理や応急処置やしたり、代替を用意するのもローディーの役割です。
エフェクターの切り替え・プログラミング
リハーサルや本番中もミュージシャンと一緒になって進行していきます。
楽曲による楽器の持ち替えや、音色の切り替えシステムの管理、時には同期音源の再生なども担当することもあります。
ローディーにとって大切なこと
自分の体調管理
ライブ当日に向けての準備の段階から、ローディーは同行することが多く、その役割に穴を空けることができません。
セッティング日や本番に日は入り時間が早く、長時間に渡ることが多いので、日々の体調管理をしっかり行う必要があります。
参考:非公開: 【風邪のウソ・ホント】インフルエンザ・風邪の予防対策まとめ
挨拶
多くの関係者やスタッフとチームとして動くことになるので、挨拶する機会は多くなります。
服装は黒服
ローディーは舞台袖に位置する機会が多いので、ステージ上で目立たないようにするためです。
運転免許は必須
機材を運搬する際に、ハイエースやトラックなどの車を運転することになります。
常備アイテム
マジック、ペンライト、革手袋(グローブ)、工具箱、チューニングキー、テープ(ビニテ)…など、現場をスムーズに進行させるために必要なアイテムが多く存在します。
リハーサル
ライブ日前の、スタジオのリハーサル、本番直前の会場でのリハーサルにも、もちろん参加します。
ライブの流れにあわせて、楽器の持ち替えや音色切り替えのタイミングなどをスケジューリングしていきます。
経験とセンスが問われる場面でもあります。
本番
ミュージシャンが安心して演奏できるように、舞台袖(または舞台下)で常にスタンバイしておきます。
ライブの進行による仕事はもちろん、突然のトラブルにも瞬時で対応しなければいけません。
なによりもミュージシャンとのコミュニケーション
日々のコミュニケーションの中で、ミュージシャンからの信頼を得ることが、一番大切なことだと思います。
最後に
大変な場面も多く存在しますが、ライブをやり遂げたときの達成感は、ミュージシャンと共に分かち合える何事にも代えられない喜びや経験となります!
現代では、専門の業者や会社で活躍されている方も多く存在します。
多くのミュージシャンを裏方でサポートし続けるには、これからも必要とされるのではないでしょうか。
ライタープロフィール
スタジオラグ スタッフ
きんや
京都河原町三条に位置する、リハスタのスタッフです。
バンド練習に適したデッドな音響のリハーサルスタジオ。
プロによる音楽教室。
ご予約はウェブにて24時間受付中!
あなたの一番店になるために「スタジオラグらしさ」を追求してまいります。
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
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