ビリーシーン仕様ベースの「スキャロップ」は、なんのためにあるのか?
ビリーシーンのシグネチャーモデルである「YAMAHA Attitude Limited」ベース。
現在、第3世代までシリーズ化されていますが、共通の特徴のひとつとして、「指板のスキャロップ加工」が挙げられます。
スキャロップというのは、ご存じの通り、指板のフレット間を滑らかに凹ませるように削る加工のこと
エレキギターに施した元祖は、ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアだそうです。
その後イングヴェイ・マルムスティーンが愛用したことで、一気に知られるようになりました。
軽いタッチで音が出せるので速弾きしやすい、チョーキングやビブラートで微妙なニュアンスが出しやすいなどのメリットがある反面、指が指板に触れない状態で常に弾かなければならないため、弾きこなすには高度なコントロール技術が必要だと言われています。
ビリーもイングヴェイのマネをして、さらなる速弾きのしやすさを求めたのでしょうか?
実はそこには、ビリーならではの目的とアイディアがありました。
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ビリー好きが一度は通る道?
このビリー方式のスキャロップ加工は、彫刻刀と紙やすり、あと油性カラーマーカーなどがあれば、自分でできてしまいます。
一般的にイングヴェイ方式のようなネック全体に渡るスキャロップ加工は労力もかかりますし、ネックの歪みや強度低下などの弊害も出ると言われていますが、ビリー方式のように一部分だけのスキャロップであれば、リスクも少ないんじゃないかなーと個人的には思っています。
当時の僕にとっては、ビリーモデルを購入するとか、ピックアップ換装やステレオ出力化など本格的なビリー改造をするというのは「夢のまた夢」でした。
ですが、このスキャロップは手軽に試せて、一気にそれっぽくなったので、とてもうれしかったのを覚えています。
ただ試す場合は、自己責任でお願いしますね。
少しでも彫ってしまうと、後戻りできませんので(笑)。
ビリー以外で入れている人は?
プロの方で、ビリー方式のスキャロップを採用している方としては、大村さんと同じくBABYMETALの神バンドや浜田麻里さんのバックで活躍されている6弦ベーシスト、BOHさんがおられます。
ご自身もビリーファンを公言されておられますが、ATELIER-Zのシグネチャーモデルにも17~24フレットの高音側にスキャロップが入っています。
6弦ベースなので、1弦~3弦くらいまでカバーするような形になっていますね。
今回はビリーのシグネチャーモデルのベースに施されている特徴的な「スキャロップ加工」について書いてみました。
参考になればうれしいです。
お読みくださり、ありがとうございました。
ライタープロフィール
ビリーシーンスタイル・ベーシスト
ぢゃっく
1973年生まれ。
広島県出身。
16歳からベースを始める。
直後にみたビリーシーンのビデオに衝撃を受けて以来、25年以上に渡って、彼のプレイスタイルを研究中。
神戸市西区にあるスタジオメロウのスタッフ、Mellow Music Schoolのベース講師も務める。
「ぢゃっく」は、学生時代、ベースのジャックノイズが酷かったことからついたニックネーム。
テスコムスタジオメロウ|神戸市西区の音楽スタジオ:
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