コンプレッサーがどのような仕組みでどのような効果を得られるのか詳しく答えることはできるでしょうか?
「サスティーンを伸ばす」「音量ムラをなくす」「音を圧縮する」などというように聞いた事はあるけれど、これだけではよくわからないでしょう。
なぜサスティーンが伸びるのか?
音を圧縮するとどのようなメリットがあるのか?
今回はBOSSのCS-3とともにコンプレッサーというエフェクターについて学んでいきましょう。
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CS-3の機能
CS-3はギター用コンプレッサーです。
LEVEL、TONE、ATACK、SUSTAINの四つのつまみがあり、これらのを駆使することによりギターの入力信号の大きいところを圧縮、小さいところを増幅させることによりサスティーンをよくしたり、音の粒をそろえることが出来ます。
つまみの説明をすると、ATACKが入力音に対しコンプがかかり圧縮するまでのタイミングを調節するつまみ。
SUSTAINは圧縮された音の全体のレベルをあげます。
これにより小さい音を上げることができ、サスティーンがよくなります。
あとはLEVELで音量を、TONEで音質を調整します。
コンプレッサーの機能
コンプレッサーはレコーディングに欠かせない役割を果たすエフェクトであり、その目的は一般的にいわれるとおり音量のばらつきを抑えることです。
といってもコンプレッサーの動作自体は非常にシンプルで、簡単にいうと音量の大きい部分でボリュームを下げているだけです。
例えばあなたがイヤフォンなどで好きなアーティストの曲を聞いているとしましょう。
曲のフェードアウト部分になったところで、その切れ際の演奏を聴こうとヘッドフォンのボリュームを上げた経験はありませんか?
もちろんそのままボリュームを上げっぱなしでは、次の曲の頭で耳を痛めてしまうことになるので、ボリュームはまた元の位置に戻しますよね。
まさにそういった一連のボリューム操作を曲中の音量に合わせて超素早く動かしているイメージです。
つまりコンプレッサーは音量の大きい部分だけを選択的にボリュームを下げてくれるのです。
こうして余裕のできたピークレベルに合わせて全体の音量を持ち上げてやれば、必然的に小さな音量部分のボリュームが上がることになります。
CD音源でみられるあの音の迫力と独特の質感はこうしたコンプレッサーやリミッターによるものです。
これらの機能を使うことで音全体のバランスが取れ、さらには音源に締まりや迫力を持たせることも可能になるのです。

http://www.axisjiku.com/jp/2011/07/11/ポータブルスピーカー「vol」/
CS-3のサスティーンの正体
これらの理屈を理解すればCS-3の仕組みもだんだんわかってきます。
ATACKで圧縮のタイミングを決め、ピーク部分のみボリュームを下がります。
ここでピーク部分で下げだ分だけSUSTAINを上げることによりピーク部分の音量はそのままに、本来減衰して聞こえにくくなってたはずの音の後半部分の音量も持ち上げられます。
すると大きいところと小さいところが均等になり、これにより聞こえのサスティーンがよくなるのです。
ただしこれには同時にバックグラウンドノイズも持ち上げてしまう欠点があり、コンプはノイズが多いとされているのはこのことが原因です。
CS-3の使いこなし
このような効果を利用し、全体の音量と音の密度を上げることでCS-3をソロの時のブースターとして使用する人も存在します。
歪と比べてどうしても伸びが悪く音量が小さくなってしまいがちなクリーンサウンドにコンプをかけて立体的な音を作る人もいます。
コンプレッサーの仕組みと目的をわかることができればこれらのような使い方をするのにも理屈にかなって音を作ることができ、応用もきかせられるようになるはずです。
CS-3でコンプレッサーの使い方、基本を身につけておけばもしDTMソフトなどを使って曲つくりをするようになってもコンプレッサーの基本の理屈は同じなので、慣れれば迫力のある音源を作ることが可能になります。
コンプレッサーは現代の音楽においてかかせないものであるといえるでしょう。