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楽器クラフトマンのお仕事

楽器クラフトマンのお仕事
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楽器クラフトマンのお仕事

人が音楽で感動するには、ミュージシャン、そして楽器の存在が欠かせません。

世の中にあるさまざまな楽器を生み出している「クラフトマン」という職業を皆さんご存じでしょうか?

クラフトマンって?

楽器クラフトマンのお仕事

https://pixabay.com/

クラフトマンとは、楽器の製造やメンテナンスに関わる職人のことを言います。

楽器と一言で言っても、エレキギター、ベース、アーコスティックギター、バイオリンなどの弦楽器、トランペットやサックスなどの管楽器、ドラムやパーカッションの打楽器などさまざまです。

あなたが今手にしている楽器はどのように作られたのかご存じですか?

楽器の製作は、どんなに最先端の製造技術が進んでも、原料となる木材の選定から、加工までの人間の手作業は欠かせません。

素材の特性を理解した選定や目利きには、確かな知識や経験が必要とされます。

そして、その製作過程では、さまざまな技術が必要です。

楽器は音をしっかり鳴らす目的で作られているため、最終的にミュージシャンの満足させることをとことん追求していかなければいけません。

プロの人は、弾きやすさや、手応えを一番見ますね。

形がスタンダードから離れてると違和感を感じる事が多いようで、やっぱり売る為にはスタンダードモデル作らなくてはなりませんね。

バイオリン職人 亀井仁氏インタビュー 

ギター製作などモノ作りをする能力は、当人が持っているセンスやアイデア、応用力で決まると思います。

それから、「やってみよう」という心構え。

あと、技術を習得するには、色んな発想が大事だと思います。

ある時は、どうしてもギターの中の構造を知りたくて、知り合いの歯科医院にギターを持ち込んで、レントゲンを撮ってもらって調べたこともありました。

普通はこういうことはしないでしょうが、こういう背景があって、応用力が磨かれたのだと思います

製造/販売 ギター職人/Performance Guitarオーナー|須貝邦夫さん

必ずしもプロのミュージシャンだけが扱える楽器ではなく、一般の人にも容易に扱えるような細部に至るまでのさまざまな心遣いも重要です。

クラフトマンにとって、自分の作った楽器をたくさんのプレイヤーに演奏してもらう喜びは、他のものには代えがたいモノです。

参考:一年間で販売されるギターは、約29万5000本

目指すには・活躍場所は

楽器クラフトマンのお仕事

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楽器クラフトマンはいわゆる職人的な技術職ですが、公的な免許や資格はありません。

まずは専門学校などで基本的なことを勉強してから現場に出ることがほとんどです。

楽器メーカーなどで働きながら、技術を取得していく場合もありますが、はじめは見習いからのスタートで、すぐクラフトマンとして即戦力で働ける進路は、ごく稀なケースといえます。

クラフトマンの主な活躍場所は、楽器メーカー・工房、楽器店、ライブ会場の3つです。

メーカーで製造する場合は、素材選定、コスト管理、製造スケジュールなどのさまざまな条件の中で、ベストな楽器を作らなければいけません。

楽器店では販売のほか、修理やメンテナンス、リペアなどのアフターケアでもユーザーと直接やりとりする重要な職業です。

ライブ会場では、実際に演奏する場所へ出向いて、楽器の管理やメンテナンスを担います。

近年バンドツアーや大型フェスも増加しているので、それに合わせて現場で活躍するクラフトマンも登場しています。

音楽は万国共通です。

ギターの製造技術は日本だけで留まらず、世界で必要とされていますので、海外での活躍も夢ではありません(もちろん英語を話せないといけないですが)。

たくさんのミュージシャンから厚い信頼を獲得できたなら、いずれ独立も視野に入るでしょう。

時は過ぎ去り、私は公認のギター製作コースを修了した後、見習い修行、クラシック、スチール弦ギターやベースの製作や修理の仕事をしました。

クラシック・ギター製作家インタビュー:ルイス・フェルナンデス・デ・コルドバ (アメリカ合衆国)

はじめはバンド時代にお世話になっていたリハーサルスタジオからギターの修理を受注していました。

関西に系列店を多く持つスタジオでしたので、系列店をぐるぐるまわっていました。

そうこうしているうちにある方から「ネックつくってよ」と頼まれて、続いて「ボディ作ってくれ」などオーダーがあり、そのうちに工場が借りれるようになって、ブランドを立ち上げることができました。

ギター博士と往く:Sago訪問インタビュー!!

-【エレキギター博士】

楽器は弾けたほうがいい?

楽器クラフトマンのお仕事

それらのセンスを培うためには、楽器はもちろん弾けたほうがいいでしょう。

製造された楽器を一番最初に演奏してチェックするのも、クラフトマンの重要な仕事です。

楽器の良し悪し、音響特性などの深い理解、正確な音感など、基本的なところを押さえておく必要はあります。

最後に

音楽への関心はどんどん多様化していっています。

ミュージシャンが求めるサウンドも、時代に対応した経験や技術、そしてセンスが常に求められる世界です。

未来の音楽を作っていくためにも、楽器職人の手はこれからも必要とされていくでしょう。

ライタープロフィール

きんや

スタジオラグ スタッフ

きんや

京都河原町三条に位置する、リハスタのスタッフです。

バンド練習に適したデッドな音響のリハーサルスタジオ。

プロによる音楽教室。

ご予約はウェブにて24時間受付中!

あなたの一番店になるために「スタジオラグらしさ」を追求してまいります。

ウェブサイト:https://www.studiorag.com

Twitter:kawaramachi_rag

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