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DAWソフトのパラデータ作成において気を付けるべきこと

昨今、多数のサークル様、企業様からご依頼を頂けるようになって参りましたTiSです。

それに伴い、楽曲制作中に「ミックスを先方にやってもらう」、「原作者の証明」などの理由でパラデータの作成が求められる場面が多くなって参りました。

パラデータの作成って分かっているつもりなんですが、不備があって再提出となったことも実は何回かあります…。

こういう地味な作業って苦手で、すぐ集中力が途切れちゃうんですよね…。

そこで、今回はパラデータ作成する際に気を付けていることをまとめてみました。

これから初めてパラデータを作成する方はもちろん、いつもパラデータを作成しているぜ!

という方の確認やおさらいになればと思います。

パラデータ作成のときに気を付けること

書き出し前に

フォーマットに気を付ける

先方にあらかじめサンプリングレート、ビットレートを確認しておきましょう。

以下の範囲が多いです。

サンプリングレート:44.1kHz〜48kHz

ビットレート:16bit〜24bit

参考:今さら聞けない!?

WAV、MP3など音楽ファイル形式のおさらい

モノラルで書き出していい場合もある

音源の中には一部のドラムやシンプルなシンセなど、モノラルで鳴っている音源もあると思います。

モノラルで鳴っている音源をステレオで書き出しても同じ音源が左右から鳴るだけなので、容量削減のためモノラルで書き出す場合もあります。

書き出す範囲は頭から

トラックごとに最初に音がなるタイミングはバラバラだと思いますが、全トラック書き出し範囲は必ず曲の頭からにしましょう。

DAWソフトのパラデータ作成において気を付けるべきこと

これはパラデータを受けとった先方がDAWに貼り付ける際に、音の時系列を保ったまま貼り付けられるためです。

書き出し

ここまで準備ができたらいよいよ書き出しです。

僕はLogic Pro Xを使用しているので、Logic Pro Xの話になります。

他のDAWは各自で調べてね

Logic Pro Xには「ファイル」→「書き出す」→「すべてのトラックをオーディオファイルとして…」で全トラック個別に書き出してくれますが、batteryなどで作成したドラムのマルチ出力トラックのバラ出しは自動でやってくれないので

「全トラック書き出し」→「通常のバウンスで各個ドラムバラ出し」

という2段階で書き出しています。

また、注意しなければならないのがTrack Stack機能を使用している場合、スタックした中身のトラックとまとめたトラックの両方の音源ができてしまうので必要に応じて削除します。

最後にDAWに張り付けて確認

パラデータが書き出し終わったら、必ずDAWに貼り付けて確認を行いましょう。

DAWソフトのパラデータ作成において気を付けるべきこと

全体を聞いて抜けている音がないか、1トラックずつ聞いて空間系の切り忘れはないかなどを確認します。

確認してOKなら圧縮して先方へ送りましょう。

おわり

冒頭に書いたとおり、パラデータは膨大なファイル&容量との戦いなので、つまらないミスで再提出になるともう泣きたくなります。

しっかり手順を確認して、スマートにパラデータ納品をキメましょう!!

ライタープロフィール

TiS

サウンドクリエイター

TiS

90年代初期生まれ。

会社員。

作曲、編曲、作詞、web等担当。

趣味はゲーム(オールジャンル)。

幼少時から両親に80年代~90年代の歌謡曲を聞かされて育つ。

また、祖父母の家の調律の狂ったピアノを打楽器的に弾きながら音楽の楽しさを覚える。

中学時にゲーム音楽やプログレッシブロックに触発されシンセサイザーを購入。

高校でbeatmania IIDX、東方Project、同人音楽などに感化され独学で打ち込みでの作曲を始める。

社会人となり、作曲・DTMスクールで体系的に音楽理論を学び直し、更に納得できる楽曲制作を目指して精力的に活動中。

90’s J-POP、ゲーム音楽、クラブ音楽を好んで聞く。

ウェブサイト:http://cineraria-studio.com

ブログ:http://cineraria-studio.com/blog/

Twitter:tis_atisie

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