【プロが選ぶ】キックが心地よいダンスミュージック10曲
ダンスミュージックにおいて最も重要なパート、キック。
何重にも重ねて作られ、作り手の個性が垣間見えることから「かっこいいキックが作ることができれば、まずはOK」などと言われることもあります。
それと同時に、キックはグルーヴを司るカギとなるパートでもあります。
特に4つ打ちでは、常に一定なので、この部分が頼りないと、せっかくのかっこいい曲も台無しです。
この記事では、ミニマルの教祖、リッチー・ホゥティンも認めたアーティスト/AbletonのオフィシャルトレーナーのToru Ikemotoに幅広いジャンルからキックの優れた楽曲をピックアップしてもらい解説してもらいます。
キックのサウンドにこだわっている人、作り手の方はぜひ参考にしてみてくださいね!
【プロが選ぶ】キックが心地よいダンスミュージック10曲
Papercut (feat. Troye Sivan) [Grey Remix]Zedd
![Papercut (feat. Troye Sivan) [Grey Remix]Zedd](https://i.ytimg.com/vi/HwtljkGZJnI/sddefault.jpg)
このトラックはキックをベースの邪魔にならないように思い切って帯域を分けて、別々で鳴らす、またどうタイミングでも鳴らすことでグルーブを作ってますね。
キックとベースのピッチ感をしっかり考えて作っているのでとても奇麗に耳に入ってきます。
そしてこのトラックはSoundCloudでフリーダウンロードできます。
Moon Rocks [Drumcode]Enrico Sangiuliano
![Moon Rocks [Drumcode]Enrico Sangiuliano](https://i.ytimg.com/vi/2hsoXTZbhBo/sddefault.jpg)
心地よいDistorted kick!
あえてキックをクリップまたはディストーションをかけて歪ませて存在感を出す。
その結果、他のパートの主張が強くてもはっきりキックのミドルでもリズムが取れるいいバランスですね。
Strobedeadmau5

他のトラックと異なり、アタック感はクリック音または、クローズドハイハットを重ねたような高い音の成分で構成されカチカチといった感じ、TR-909のような下がってくるピッチ感はほぼないキック。
この手法もよく使われますね。
RayAdriatique

スイス出身のエレクトロニックミュージックデュオ、Adriatiqueさんによる傑作です。
穏やかな雰囲気と温かいコードが調和し、聴く人の心を捉えます。
巧妙にアレンジされたアナログシンセと部族風のドラムパターンが特徴的で、陽気な感傷性を持ちながらも、深みのある音楽性が感じられます。
2018年3月にAfterlife Recordingsからリリースされた本作は、彼らの音楽的アイデンティティを見事に表現しています。
ダンスフロアで盛り上がりたい人や、瞑想的な雰囲気を楽しみたい人にぴったりの一曲です。
Adriatiqueさんの音楽的才能が存分に発揮された、心地よいダンスミュージックをぜひ体験してみてください。
Drum Machine (feat. The New Sins)Alex Metric

ドラムマシンへの愛を込めたダンスフロアの一曲。
ミニマルなビートと繰り返されるフレーズが、聴く者を音楽の世界へと引き込みます。
Alex Metricさんが2016年2月にリリースしたこの楽曲は、The New Sinsとのコラボレーションによって生み出されました。
アルバム『Fitness Beats 2016』に収録され、エレクトロニックミュージックの魅力を存分に引き出しています。
本作は、クラブやパーティーでの盛り上がりに最適。
リズムに身を委ねたい人々の心を掴むことでしょう。
音楽の力で心身をリフレッシュしたい方にもおすすめの一曲です。
StrandStephan Bodzin

ついついメロディーが壮大かつエモーショナルで連れていかれそうになりますが、キックも秀逸。
鳴り始めから即座にピッチエンベロープが一気に50hz以下に下がり、プツっというようなミドルのアタック感を生むことで絶妙なエンベロープ処理を感じるキック。