RAG MusicDTM
DTMをもっと楽しむWebマガジン
search

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門
最終更新:

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

4つ打ちの打ち込み方法。ハウス・ミュージック編

今回は、ハウス・ミュージック(House music)での音楽制作(MIDIでの打ち込み方)の流れを、順に説明していきたいと思います。

これからDTMをはじめようとお考え方はぜひ参考にしてみてください。

4つ打ちとは

4/4拍子の楽曲で、バスドラム(=キック)が拍の頭で鳴っているものを指します。

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

上からキック、スネア、オープンハイハットですね。

ハイハットをジャストより前に打ち込むのがポイントです!

このパターンを、定番のRoland TR-909系の音色で鳴らすと次のようになります。

同じパターンでも、音色を変えるとこのような感じに。

先ほどより現代的な感じがしますね!

クローズドハイハットを足してもっと複雑なパターンにすると次のような感じです。

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

4つ打ちのトラックメイク

さて、いよいよ実践的な打ち込みについての解説です!

今回は、私が最近作った曲(ジャンルはProgressive House)を題材に進めていきたいと思います。

プロジェクト画面はこのような感じ。

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

上からドラム、SE(効果音)、シンセ、ベースとなっています。

ドラムパート

では、まずはドラムセクションから作っていきましょう!

といっても、私の場合サンプラーにサンプルを貼り付けて打ち込むということはあまりなく、既存のループ素材をそのまま使うことが多いです。

今回も、メインのドラムとして3種類のループを使用しています。

キックのループと、スネアとハイハットが含まれるトップ・ループ2つですね。

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

素材をそのまま使っているので音源は省略します。

なおループ素材は、Sonicwireなどのサイトでサンプルパックとして手に入ります。

参考:SONICWIRE | サンプルパック・ソフト音源・効果音・BGMの、世界最大級のサウンド配信ストア「SONICWIRE」

シンセパート

続いて、シンセセクションにとりかかりましょう。

メインのシンセは2種類です。

まずは、Progressive Houseでよく聴かれるPluck(プラック)という音を打ち込みます。

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

カットオフパラメータと、リバーブへのセンド量が徐々に変化するようにオートメーションを書いています。

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

もうひとつはシンセのリフですね。

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

ディレイが気持ちいいですね!

ここで、ドラムとシンセを合わせて聴いてみましょう。

おお!

すでにそれっぽい!

なおシンセパートでメインとなるのはこの2トラックで、他のシンセは隠し味的に使っています。

ベースパート

では続けてベースの打ち込みです!

メインのトラックとサブベースの2つです。

まずはメインのベースからです。

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

デュレーション(音の長さ)は同じですが、ベロシティを変えることでメリハリをつけています。

続いてサブベース。

これで低域を補強します。

ハウスの「4つ打ち」を打ち込んでみよう。これから始めるDTM入門

大きい音量やスピーカーでないと聴こえにくいかもしれませんが、聴いてみてください。

効果音パート

最後に効果音(FX)を足しましょう!

Uplifter(=Riser)やインパクト音、声ネタなどですね。

これがないのとあるのでは大きく変わってきます!

こちらがなしです。

こちらがありです。

ブレイク部分のスムーズさが違いますね!

最後に曲の展開を作って完成です!

最後に

今回は、駆け足でお送りしてきましたがいかがだったでしょうか?

4つ打ちの概念は、ダンスミュージックだけでなく、ロックやアイドルソングなどのJ-POPにも浸透してきています。

それだけ奥が深いということです!

次回はもっと踏み込んで説明していきたいと思います。

ライタープロフィール

トラックメーカー・DTMer

Snowdrop

関西を拠点に活動している若手トラックメーカー。

インディーズアーティストやアイドルグループなどへの楽曲提供後、現在はR&B/Hip Hopの制作がほとんどを占める。

West Coast Hip Hopから最新のTrapまで幅広く対応し、これまで15組以上のアーティストにトラック提供歴あり。

トラック制作依頼お待ちしています。

SoundCloud:

https://soundcloud.com/snowdrop_jpn

ウェブサイト:http://snowdrop.main.jp

Twitter:snowdrop_music

このライター・クリエイターへメッセージを送る

記事一覧

続きを読む
続きを読む