以前、ピアノの練習時間に関する記事を書きましたが、ピアノ教室でレッスンを受ける場合、そのレッスン内容や回数によって練習に割く時間が変わってくると思います。
現在私は、週1回のペースでクラシックピアノのレッスンを受けています。
また、一番最初にレッスンを受けたポピュラーピアノのレッスンは月3回、現在もレッスンを受けているポピュラー・ジャズピアノのレッスンは月2回です。
上記のように私自身、さまざまなレッスン回数を経験していることより、大人の初心者がレッスンを受ける場合のレッスン回数について、私なりの考えを書いてみようと思います。
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要領よく or コツコツ

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練習時間に関する記事でも書きましたが、私が師事しているクラシックピアノの先生は、
ピアノの上達法にショートカットはない
という考えを持たれていて、
私の指導法はオーソドックスです。
今はいろいろな指導法がありますが、オーソドックスにはオーソドックスの良さがあります。
と仰っています。
私自身、どちらかというと几帳面(きちょうめん)な性格でして、仕事でもコツコツと進めていく傾向にあるのですが、まあ、これも一長一短で、評価されることもあれば、「要領が悪い」とダメだしされることもあります。
ただ、価値観と言いますか根の部分でそういった考えを持っているため、ピアノに関しても一から習うという部分に全く抵抗がないと言いますか、むしろそのようなレッスンを希望していました。
そんなこともあって、先生からは
○○さんとは性格や、音楽に対する姿勢が似ていると思います。
大人の初心者で基礎から順序立ててきちんと学びたいという生徒さんはほぼ皆無ですよ。
とも言われており、相性がいいのでこのレッスン内容で続けられていると思っています。
(以前の記事で書いた通り、自分に合う先生を探した結果です。
)
定番の週1回
さて、レッスン回数についてですが、体験レッスンに伺った時、先生から2つの選択肢が提示されました。
- 1回のレッスンが30分で月4回(ほぼ毎週)
- 1回のレッスンが60分で月2回
月謝は同じです。
後者の方は、仕事の事情などを考慮して提示してくださったのですが、先生としては慣れるまでは間隔を開けずに来てほしいとのことで、練習が中途半端になってもいいから前者で頑張れないかと打診されました。
私自身、5年前だったら後者でお願いしていたと思うのですが、現在(正確には1年半前)の生活環境から、チャレンジしてみようと決心し、前者でお願いしました。
というのも私は5年前くらいまでは少々厳しい勤怠を強いられていて、仕事が終わったから退社ではなく、終電の時間になったから退社という本末転倒な悪いスパイラルに陥っていました。
家に帰ったらシャワーを浴びて寝るだけ。
そんな生活でしたが、今は繁忙期以外は大体21時~22時には帰宅できる生活を送っています。
練習時間の記事でもふれたとおり、30分だけでも平日も練習できる、もしくはできなくても土日に平日の仕事疲れで寝込むことがない生活を送れているため、月4回(毎週)通うことができています。
月4回(週1回)レッスンのメリット・デメリット
メリット
- ペースをつかみやすい(練習せずにレッスンを受けると後ろめたい気持ちになるため、怠けそうになっても頑張って半ば強制的に練習する)
- 私のように家に生ピアノがない場合、週に1回、コンスタントに生ピアノに触れられる
デメリット
- 練習できなかったときにレッスンに行くのが億劫(おっくう)になる
- 仕事やピアノ以外のプライベートで心身に余裕がない時、一気に辞めてしまいたくなる
- レッスン時間が固定のため、その日1日で考えればスケジュールの調整はできるものの、1日がかりの外出などはレッスンを休まないとできない
- 半強制的に練習時間を確保するため、レッスン日以外の予定もなかなか自由に組むことができない
補足
私のように王道と言いますか正統派・定番の指導をされる先生のレッスンを週1で受けるのは、好きな(弾きたい)曲をすぐに与えられるわけではないので、モチベーションを維持する意味も含め、課題をこなしていくためにある程度ピアノ以外のプライベートを犠牲にしてでも練習時間を確保できる人に向いているかと思います。
趣味には「いいとこ取り」の月2回
一方で、私が師事している先生も仰っていますが、現在はピアノの指導法にもいろいろなメソッドが登場し、ハノン、バイエル、ツェルニー、ブルグミュラーといった、定番の教本が必ずしもすべての生徒にとって最適ではないという意見も指導者の方々の間では話題になっているようです。
確かに、私が受けているレッスン内容でしたら、私が弾きたいと思った曲にたどり着けるのは、おそらく10年後とかになると思います。
ピアノの上達という意味ではショートカットにならないのかもしれませんが、特定の1曲を弾きたいという方にとっては、それに合った指導法をお持ちの先生に師事したほうが絶対に良いと思います。
その場合には、月2回のレッスンでも良いのかなぁと思います。
ピアノ以外のプライベートの時間も大切にしつつ、ワークライフバランスもうまくとることができるレッスン形態だと思います。
多くの教室(先生)の場合、月2回レッスンの場合は毎週レッスンの倍の時間を1回のレッスン時間として取って、月謝は同額としています。
ですので1回のレッスン時間が60分という形が多いかと思います。
ピアノの練習に多くの時間を割けるのであれば、2週間かけてたくさん練習していき、60分みっちり指導していただくのもよし。
あまりピアノの練習に時間を割けないようであれば、60分の中に練習も兼ねてレッスンを受けるのもよし。
この辺りは体験レッスンなどの時に先生に相談しておくと良いと思います。
月2回(隔週)レッスンのメリット・デメリット
メリット
その時の自分の環境に合わせられる柔軟性があること
デメリット
隔週でレッスン枠を確保していただく必要がある(例えば、今月は第1週と第2週の2回、来月は第3週と第4週の2回といった不規則な日程になってしまう場合には、月2回のメリットが打ち消されることになりますので注意が必要です。
)
良い意味では次のレッスンまで余裕がありますが、悪い意味ではそれで気が緩んでしまい、練習を先延ばしにしてしまう
練習せずにレッスンに行くことも可能ですが、上達はある程度練習量に比例しますので、「レッスンを受けている割には上達しないなぁ」といったジレンマに陥る
私の経験上、初心者にとって60分のレッスン時間は思っている以上に長い(時間を持て余してしまう可能性がある。
)
補足
特定の1曲を仕上げたいとか、ある程度弾けるようになって、ピアノの練習時間に縛られることなく続けていきたいといった方に向いているかと思います。
自己管理が求められる月3回
最後に月3回ですが、このケースではレッスン時間は週1と同じことが多いかと思います。
月3回レッスンのメリット・デメリット
メリット
- 週1(月4回)のレッスンよりも月謝が安い
- 1カ月に1回でも余裕のある週ができることで、仕事やピアノ以外のプライベートとの調整(やり繰り)がしやすい(例えば、土日休みの仕事をしていて、このどちらかにレッスンを受けるとします。
月に1回でも、この土日の両方が空くというのは気分的に楽になれる気がします。
)
デメリット
- 毎月第1、2、3週といったように規則的にレッスン日程を組めない場合には、一番不規則な形態になるため、より自己管理が求められる
- 月4回、月2回と比べて月の総レッスン時間が短い
補足
プライベートでピアノに比重を置くことができるものの仕事が忙しいといった方、またはプライベートの時間を十分に取れるもののピアノ以外の趣味にも多くの時間を割きたいといった方に向いているかと思います。
レッスン回数を決める要素は……
以上が、レッスン回数に関する現時点での私の考えです。
よく、
レッスンを続けられることが大切
といった意見を聞くことがありますが、私の考えは少し違います。
自分の環境に合わせて通える範囲でレッスン回数を決めることは大切なことですが、レッスンに通うことが目的になってしまうのは避けたいところだと思います。
(もちろんピアノを習う目的にもよりますが・・・。
)
「上達すること」を目的としてレッスンに通っているのであれば、「上達を感じられること」がレッスン回数を決めるうえで一番重要視すべきことではないかなと私は思っています。
月2回レッスンのデメリットでも少し触れましたが、私の場合は月3回レッスンを受けていた時に、「レッスンを受けているのに上達しない」ことがかなりのストレスになりました。
よって、環境に加えてレッスンを受ける目的や目標も考慮したうえで、レッスン回数を決めるのが適しているのではないかと思っています。





