倉橋ヨエコさんは、ジャズと歌謡曲を融合させた独創的なサウンドで、音楽シーンに鮮烈な足跡を残してきました。
妄想や恨み言、暗部を赤裸々に描く歌詞と、ピアノの名手ならではの繊細な演奏が織りなす世界観は、多くのリスナーの心を揺さぶり続けています。
15年の沈黙を破り「ヨエコ」として復活を遂げた彼女の楽曲は、いま新たな輝きを放っています。
根強い人気を誇る珠玉の楽曲の数々をご紹介します。
倉橋ヨエコの人気曲ランキング【2025】
夜な夜な夜な倉橋ヨエコ1位

ジャズと歌謡曲を合わせたような作風で知られている倉橋ヨエコさん。
彼女が夜にもんもんと悩む様子を歌ったのが『夜な夜な夜な』です。
かなりリアルに心理状態が描写されているので、同じような経験をした方は自分のことのように感じられるはずです。
また彼女の独特な歌唱も聴きどころに仕上がっています。
他にはない歌唱方なので、ぜひその耳で確かめてみてください。
絶望を表現している曲なので怖い印象を持つかもしれませんが、だんだんとクセになってきます。
いただきます倉橋ヨエコ2位

タイトルの『いただきます』とある通り、愛しているがゆえに好きな人を食べてしまうというゾッとするような内容がつづられた1曲。
ジャズ歌謡と表現される彼女の楽曲らしく、ウッドベースのウォーキングや軽快なドラムビート、さらに軽やかなピアノの伴奏などジャジーな曲調が印象的です。
しかし、その分狂気的な歌詞の存在感が際立っていますね。
「愛する人を誰にも取られたくない」という思いが行くところまで行ったとき、この曲を聴いてみてください。
人間辞めても倉橋ヨエコ3位

これはかなり重たい愛の歌ですね……。
人であろうが、虫であろうが、あなたを愛し続けますというこの曲。
熱烈な愛の言葉は最初は嬉しいものですが、その愛情が常軌を逸していることがわかる後半の歌詞には、誰もがゾッとしてしまうのではないでしょうか?
自分を死ぬときは一緒に来て、と願うのではなく、連れて行くという断言はなかなか怖いですよね。
これは愛情というより、女性の愛に呪われていると思った方がいいかもしれません。
卵とじ倉橋ヨエコ4位

ドロドロとした感情やねっとりとした気持ちとは無縁な、カラリと、そしてさわやかなこの曲倉橋ヨエコさんの『卵とじ』。
楽しげで卵とじを作ってお出かけする、ピクニックにでも出かけるようなかわいらしいナンバーですがよーく聴いてみると……ちょっと「ん?」と思いませんか?
軽やかな歌声とメロディにだまされそうですが聴きようによっては伝えられない気持ちを押し込んみながらも人には言えないような恋する気持ち、誰かをねっとりと思うような気持ちが感じられます。
損と嘘倉橋ヨエコ5位

なんとなく聴いていると、とても病みソングとは思えない曲です。
けれど歌詞を見てみると……納得してしまいますね。
愛する人に愛されたい、恋愛では誰もがそう感じることでしょう。
しかしこの曲の女性は相手がどれほど自分を見ていなくてもいい、たとえ罵倒されようとも隣にいたいと思っています。
真実をともなわない愛のささやきでも満足という、愛情の深さ……。
相手が好きすぎて自分を止められない、そんな恋する女性に聴いてほしいラブソングです。