今回はEDMなどのクラブミュージックなどで多用されるサイドチェインコンプの使い方について解説していきます。
実際やってみるとけっこうカンタンでサイドチェインの機能がついたコンプレッサーでチョチョイと設定するだけなんだけど、今回はその「チョチョイ」の部分を細かく説明してみますね。
- テンションがブチ上がるEDMアニソン特集
- 【EDM好きは必見!】韓国で有名なクラブミュージック曲
- 人気のEDM。アーティストランキング【2025】
- EDM人気ランキング【2025】
- 【本日のEDM】パーティーBGMにも!おすすめクラブミュージック集
- 聴くだけテンションが上がるダンスミュージック
- インスタのストーリーに使える邦楽ダンスミュージック
- 【ダンス初心者も安心】踊りやすい曲
- 【簡単に覚えられる】女子にオススメのかっこいいダンス集
- 【邦楽】かっこいいダンス曲。みんなで踊れるダンスミュージック
- ストリートダンス初心者必見。各ジャンルの基本ステップまとめ
- YouTubeショートでよく使用される曲【ダンスミュージック編】
- 【アガる】ボカロのダンスチューン特集【ノれる】
そもそもサイドチェインって何?
サイドチェインとは:エフェクトのかかり具合をエフェクトをかける対象の音とは違うトラックの音で決める事。
典型的には、ベースにかけるコンプをキックでトリガーする、という風に使う。
EDM系の音楽には欠かせないこのサイドチェインコンプ。
一般的に「キックがなる瞬間にベースが引っ込んで、キックの裏拍でベースがニュルっと出てくる」あの例のやつです。
この曲のサビ、01:17〜のベースに注目。
キックの裏拍で「ゥワンゥワン」言ってますよね。
これがサイドコンプが効いている状態です。
先日の記事「トラックメイキング – EDM/トロピカルハウスの作り方・パート2」でも書いたけど、さらに細かく解説していきます。
サイドコンプの使い方
ここではLogic X Proの純正コンプで説明していきますが、他社のコンプでもだいたい一緒です。
まずはベースのトラックにコンプをインサート。

1. 画面右上の「サイドチェーン」をトリガーにしたいトラックに指定。
今回はキックをトリガーにしてベースをゥワンゥワン言わせたいので、キックのトラック【audio1】を選択。

2. その下段「Side Chain(サイドチェイン)」タブを選択。

3. さらにその下段、「FILTER(フィルター)」は「ON」にして。

4. さらにさらにその下段「FREQUENCY(フリークエンシー)」はベースとキックの帯域がかぶる場所に指定。
曲とか使う音色によるけど60Hz〜120Hzの間くらいがいいかなー。

5. ここはコンプの効き具合を決めるところ。
「THRESHOLD(スレッショルド)」で何db以上でコンプが効きはじめるかを線引きします。
上げていくほどコンプの効き方が顕著(けんちょ)になります。
「RATIO(レシオ)」は高くするほど、音がたくさん圧縮されることになります。
こちらも上げていくほどコンプの効き方が顕著になります。

⑥コンプの効きはじめと外れるタイミングを決めるところ。
「ATTACK(アタック)」で発音してからコンプがかかるまでのタイミングを決めます。
これが早いほど音が圧縮される(つぶされる)タイミングが早くなります。
「RELEASE(リリース)」でコンプが効いたあとまた外すタイミングを決めます。
これが早いほど圧縮が外れる(原音に戻る)タイミングが早くなります。

ザッとこんなところ。
ズラッと書いてあると難しそうに思うかもしれませんが、やってみたら案外カンタンなのでぜひお試しあれ。
実際にやってみるとこんな感じ
https://soundcloud.com/yuheisakuma/summer-flingwithout-vocal
EDM・トロピカルハウス的アプローチの曲。
キックをトリガーにサイドチェインコンプを使用しています。
メインのメロにはかけず、ベースやパッドに集中してかけていることでキックが際立って聴こえますよね。
https://soundcloud.com/yuheisakuma/android-funk
エレクトロでちょっとコミカルなトラック。
SFX以外にはすべてキックをトリガーにサイドチェインコンプを使用しています。
拍アタマはみんなアタックがつぶれて音が引っ込んで、キックの抜けとともにニュルっとシンセが鳴ることでウネリを出しています。
なお、こちらの楽曲は条件つきのフリー素材としてご利用いただけます!
まとめ
今回はベースに対してキックをトリガーにしてサイドチェインコンプをかけましたが、使い方は無限。
ベースだけじゃなく、リードやバッキングにかけて派手に「ゥワンゥワン」してもよし。
こういうサイドチェインが生むグルーブ感の心地良さは、人間の鼓動に近いBPM100〜130くらいで刻むビートが心臓の鼓動みたいにドクンドクンと高鳴るような本能的な感覚から来るとも言われていますね。
もちろんクラブサウンドで音楽的な使い方をするのに限らず、バンドものでも特定のトラックを際立たせるために帯域の被っているトラックをつぶすみたいなミックスの隠し味的使い方もアリです。
いずれにせよこのサイドチェインは音楽を作る1つの手段として、これ見よがしにも隠し味にも使える有効なテクニックです。
ぜひモノにしておもしろい曲をどんどん作っていきたいですね!
ちなみにこんな記事(トラックメイキング – EDM/トロピカルハウスの作り方・パート2)も書いてます。
それじゃ今日はこの辺で!





