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MERZBOW の検索結果(1〜10)

Noisembryo

Part 1MERZBOW

Merzbow – Noisembryo [Full Album]
Part 1MERZBOW

本作を再生した瞬間、ノイズ・ミュージックやアバンギャルドな音楽に触れたことがないという方であれば、文字通り自分が耳にしているのは単なる「雑音」だと感じてしまうことでしょう、日本が世界に誇るノイズ・ミュージシャン、秋田昌美さんによるソロ・プロジェクトのメルツバウが1994年にリリースして世界のノイズ愛好家たちから高い評価を得た名盤『Noisembryo』です。

メロディーやハーモニー、そしてリズムといったいわゆる音楽を成立させる要素は一切なし、極端に音響を歪ませたハーシュノイズと呼ばれるの音の塊が60分近く延々と襲い掛かる、というすさまじい1枚。

まさにノイズの暴力、キング・オブ・ジャパノイズの面目躍如といった趣でありますが、おそらく大多数の方はメルツバウの作品を音楽だと認めないでしょう。

秋田昌美さんは玉川大学文学部芸術学科を卒業した経歴を持ち、ダダやシュルレアリスムに影響を受けながらも「スカム・カルチャー」と呼ばれる文化にも造詣が深く、厳格なヴィーガンとしても知られており作家として多くの著作を発表している多才な芸術家です。

さらに言えば、もともとはロックがお好きでドラマーとして即興演奏などをやっていたという、ご本人のユニークな経歴や人となりを踏まえた上で、メルツバウが生み出す圧倒的なノイズの洪水に思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか。

Masonna Vs. Bananamara

SoqlueitMASONNA

MASONNA ‘Masonna Vs. Bananamara’ LP 1989 29 Tracks (FULL ALBUM) Classic Japanese Noise Masterpiece!
SoqlueitMASONNA

非常階段やメルツバウと並び称される「ジャパノイズ」の代表的な存在の1人であり、破滅的なライブ・パフォーマンスでも知られる京都の音楽家、山崎マゾさんのソロ・ユニットであるマゾンナ。

すべてにおいて極限までエクストリームな表現を提示し続ける様は世界で高く評価されますが、あまりにも激しいパフォーマンスゆえに山崎さんが体調を崩してしまい、マゾンナとしての活動は一時期停止状態でした。

2012年には活動25周年を記念した作品『EVIL BLACK DISC』がリリースされるはずでしたが、凶暴極まりないサウンドへのこだわりのために作業が難航、4年を過ぎた2016年にリリースされたというエピソードも強烈ですよね。

本稿で紹介している『MASONNA VS.BANANAMARA』は、1989年にリリースされたマゾンナのデビュー・アルバムで、日本が世界に誇るジャパノイズの金字塔的な作品です。

多重録音なし、全編モノラル録音という本作は筆舌に尽くしがたいノイズと絶叫が矢継ぎ早に襲い掛かるプリミティブな音の塊であり、こういう世界を知らない方が聴いたら雑音にしか聴こえないでしょう。

同時にアングラなノイズ・ミュージック愛好家のみならず、ソニック・ユースやベックといったオルタナティブロックの代表的なミュージシャンたちにも影響を与えていることを踏まえた上で、オルタナ好きな方も一度はこのノイズを体感してみてはいかがでしょうか。

SENZURI MONKEY METAL ACTIONThe Gerogerigegege

The Gerogerigegege – Senzuri Monkey Metal Action [Full 7″ EP · 1992] Noisecore Noise
SENZURI MONKEY METAL ACTIONThe Gerogerigegege

ザ・ゲロゲリゲゲゲは山之内純太郎のソロプロジェクトで、日本国内のみならず海外での知名度も高いです。

また、ステージ上で自慰をするというパフォーマンスで知られています。

「SENZURI MONKEY METAL ACTION」は1992年にリリースされたシングルです。

Symphony For A Genocide

TreblinkaM.B.

M.B. (Maurizio Bianchi) – Symphony For A Genocide 1981 FULL ALBUM
TreblinkaM.B.

イタリアが生んだ実験音楽界の巨匠、マウリツィオ・ビアンキさんがM.B.名義で1981年に発表した『Symphony For A Genocide』は、インダストリアル音楽ひいてはノイズ・ミュージックの歴史においては聖典の如き扱いを受ける重要な作品です。

楽曲名はすべてナチスの収容所の引用であり、ジャケットには収容所で行われた残虐な出来事の写真が使われている本作の暗黒ぶり、終末思想すら漂う陰鬱な空気は異様ですらあって、ノイズ・ミュージックに慣れている聴き手であってもコンディションによっては具合が悪くなるほどのもの。

ノイズ・ミュージックにおいて重要な作品だと冒頭で述べましたが、ビアンキさんの作品の中で傑作と評価する方とそうでもない、と評価する方とで分かれているようですね。

チープなリズムボックスの上で反復する電子音とノイズ、コラージュなどの手法で生み出されたサウンドは繰り返しますが暗く絶望的、一筋の光すら見えない内省的でノイズの果てに何があるのか考え込んでしまいます。

コンセプチュアルな本作に込められたメッセージを思えば、このノイズに対して「美」という言葉を使ってはいけないのかもしれませんが、繰り返される電子音の果てにある種の美しさを感じ取ってしまう方も、恐らくいらっしゃるのではないでしょうか。

どちらにしても、まさにタイトルに偽りなしのノイズが生み出す交響曲であることは間違いないでしょう。

Senzuri Champion

Senzuri Championザ・ゲロゲリゲゲゲ

日常生活において絶対に口にできないタイトルが素晴らしい、ジャパノイズの鬼才による1987年リリース名盤!

1985年より活動を開始した山之内純太郎さんによるソロ・プロジェクト、ザ・ゲロゲリゲゲゲの記念すべきデビュー・アルバムです。

インパクトの強すぎるユニット名に負けない音と活動を続ける山之内さんですが、何と高校時代にあのメルツバウで知られる秋田昌美さんにデモ・テープを送ってデビューを飾る、という経歴を持っています。

ノイズ・ミュージックの世界は若くして活動を開始する早熟なアーティストが多いイメージですが、山之内さんもその中の1人だったということでしょう。

デビュー・ライブで早稲田大学の講堂に穴を開けるという、文字通りエクストリームな存在のザ・ゲロゲリゲゲゲですから当然音も普通ではありません。

こちらの『Senzuri Champion』はどこまでもパンクかつハードコア、やりたい放題のノイズと奇声大会!

オリジナル版は廃盤となっており、2012年には全未発表バージョンの再編集を施した改訂版がリリースされました。

余談ですが、彼らの音楽性はあまりにも幅広く、ノイズというのは1つの側面でしかないのですね。

彼らに興味を持ってしまった方は、ぜひ他の作品もチェックしてその都度驚かされてください!

OTIS

Mirror Man暴力温泉芸者

Violent Onsen Geisha ‎– Otis [Full Album]
Mirror Man暴力温泉芸者

とんでもないインパクトを持ったアーティスト名にたじろいでしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、音楽家のみならず映画評論家や随筆家としても知られ、小説家としては2001年発表の名著『あらゆる場所に花束が……』が三島由紀夫賞を受賞した経歴を持つ異能、中原昌也さんによるノイズ・ユニットです。

1990年に本格的なデビューを果たし、ソニック・ユースやジョン・スペンサー、ベックといった海外のビッグネームのフロントアクトをこなし、海外公演なども多く経験している中原さんこと暴力温泉芸者のディスコグラフィの中でも、今回は1993年にリリースされた『Otis』を紹介します。

1996年には日本国内でメジャー・リリースされた代物であり、このアルバムがメジャー・デビュー作となった中原さんはもちろん、90年代文化の懐の深さというか業の深さに改めて感じ入ってしまいますね。

一見オシャレにも見えるアルバム・ジャケットも含めて、当時のサブカル周辺でブームとなっていた「渋谷系」の流れで「デス渋谷系」などと呼ばれていた事実は、若い音楽ファンにとっては興味深い90年代カルチャーの1つと言えるかもしれません。

肝心の音はといえば、特撮番組の主題歌をカラオケで歌ったもの、法則性を持たない気まぐれのようなノイズ、けだるい歌とギター、映画のセリフやソウル・ミュージックからのサンプリングなど、ある意味これ以上はないほどに「ミクスチャー」な作風となっています。

時代の空気感を味わえるという意味でも、ぜひ一度お試しあれ。

Leichenschrei

Genetic TransmissionSPK

ノイズ~インダストリアル・ミュージックにおける重要なグループの1つに、オーストラリアはシドニーで結成されたSPKがいます。

グループが結成された経緯は各自調べていただければと存じますが、ポーズで「狂気のようなもの」を演出していた他のバンドやアーティストとは全く違う、正真正銘のガチな方々による音楽で世界中のアンダーグラウンドな音楽愛好家たちに衝撃を与えました。

1981年にリリースされたセカンド・アルバム『Leichenschrei』は最高傑作とも評される作品で、デビュー作の時点では不在だった結成メンバーの1人が生前参加した最後の作品という意味でも非常に貴重な1枚と言える代物です。

SPKは本作リリース後も活動を続け、男女二人組として聴きやすいポップなエレクトリック・ミュージック路線へと舵を切ることとなるのですが、本作にまん延する異様かつ呪術的な空気感、メタル・パーカッションの無機質な響き、うねるようなノイズ、時折差し込まれる肉声……それらすべてが渾然一体となって迫りくるさまは、まさに狂気的の一言!

同時に、音楽として全く成立していないかといえばそのようなことはなく、ノイズ・ミュージック~前衛音楽として高い完成度を誇っている、というのは非常に重要な点と言えましょう。

とはいえ聴く人の精神を不安定にさせるほどの悪夢的な副作用がありますから、コンディションを整えてから向き合いましょう。