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ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強

ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強
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ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強

ドラム経験者によるドラム打ち込みの解説。まず必要性を考える

グルーブは細かいニュアンスの積み重ねです。

ドラム・ベースがその中心にいることは間違いありませんが、他の楽器でもグルーブを援護しましょう。

ドラム打ち込みにパーカッションで補強していきます。

ドラム打ち込みにパーカッションで補強する

グルーブの補強で1番わかりやすいのがパーカッションです。

パーカッションは他の楽器を邪魔することが比較的少ないため、詰め込みやすいセクションと言えます。

それゆえバンドにおいてパーカッションはいつも人手不足。

odasisも学生時代、パーカッショニストがたくさんいるバンドに憧れましたが、現実世界ではなかなか叶いません。

優秀なパーカッショニストを複数人集めるのは至難のわざです。

でもね!

DTMならパーカッショニスト100人でも200人でも使い放題なんですよ!

やりすぎるとうるさいので注意が必要ですが、少なくとも1つは入れるくらいの意識でも問題ありません。

皮モノ

皮モノはドラムスの隙間を埋めるようなフレーズを入れます。

当然ながら16ビートの方がハマりやすい。

正確性を志向するというよりは、流動的に穴埋めをしていくような意識で演奏されることも多いためランダマイズの余地は比較的大きいと言えます。

コンガ

ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強

http://o-dan.net/ja/

皮モノ系のパーカッションで1番多用されるのはコンガです。

中性的なサウンドキャラクターゆえ「とりあえず入れとけ!」みたいな感じで扱われることも多い。

特に16ビートではドラムの8分音符を埋めるような形で入れると良い具合にハマってくれます。

まさに補強という感じ↓

ソロで聴くとこれ↓Native InstrumentsのCubaのプリセットそのままです。

めんどくさかったのでクォンタイズもしていません。

Cubaよく使う人は「あぁ……Cubaの音やん……」となるのではなかろうか。

ボンゴ

ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強

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コンガに比べて音色のキャラクターが強いので、アクセント的な使い方がオススメです。

ソロで聴くとこんな感じ。

Cubaのループに3連フレーズを足しています。

ジャンベ

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上記2種類よりずっとサウンドのキャラクターが濃くなります。

使うときは曲の雰囲気を全部さらっていってしまうこともあるので扱いには多少注意が必要です。

ちょっと強引ですがこんな感じ↓

個人的にジャンベといえばJason Mrazの横にいるおじさん。

この人めっちゃうまいよね。

https://www.youtube.com/watch?v=irSklXqsXBo

シェイカー類

ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強

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シェイカーの基本はハイハットの補強です。

ハイハットと音量・定位の両観点でバランスを取りましょう。

定位は思いっきり振り切る方がすっきりします。

ハイハットのアクセントとひっくり返すのも面白いです。

ハイハットとのボリュームバランスでグルーブが変わってくるので注意が必要。

マラカスで代用しても良いですね。

タンバリン

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タンバリンは上記のシェイカーのような動きを取るか、スネアの補強かどちらかが多いです。

8ビートに16分のタンバリンを入れてみたもの↓

スネアを補強する場合はスネアとの音量バランス、定位に気を付けましょう。

またスネアのタイミングとは少しだけずらすことも一考。

カウベル・ティンバレス

ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強

ラテン音楽の定番楽器。

ティンバレスの上にカウベルとかウッドブロックを付けてるのをよく見かける。

カウベル

やはり定番は4つ打ちです。

↓この曲のイントロとかね。

マーカスミラーかっこよすぎるよね。

ティンバレス

これは正直よくわかりません……

いつもCubaのループを適当に加工しています。

カウベルとセットで考える方が良さそうですね。

サンバキックのようなラテンビートには大変良く合います。

トライアングル

ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強

ライドのレガート奏法のイメージ(ジャズのチーチッチー)で使う良い。

強拍を開放、弱拍をミュートで鳴らすと良いです。

16ビートには総じてよく合いますがラテンビートは特にきれいにハマります。

Native Instruments「Cuba」がオススメ

総じてCubaの宣伝みたいになってしまった……

Native Instruments のKonplete Ultimateに収録されていますが、音ももちろんのこと「MIDI to Host」でDAW上に出力できるループがものすごく良いです。

やり方は簡単。

↓印をつけた部分をDAW上にドラッグするだけ。

ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強

こんな感じで打ち込んでくれます。

あとはクォンタイズするなり音を追加するなりなんなりとどうぞ。

ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強

  1. ドラム経験者によるドラム打ち込みの解説。

    まず必要性を考える

  2. ドラム打ち込みのコツ。

    グルーブの支配者を理解しよう!

  3. ドラム打ち込みのコツ。

    アクセントのコントロール方法

  4. ドラム打ち込みのコツ。

    ゴーストノートの入れ方

  5. ドラム打ち込みのコツ。

    キックの位置の重要性

  6. ドラム打ち込みのコツ。

    ランダマイズの考え方

  7. ドラム打ち込みのコツ。

    フィルインの組み立て方

  8. ドラム打ち込みのコツ。

    パーカッションによる補強

  9. ジャズドラムの打ち込みのコツ

ライタープロフィール

odasis

作曲家・ギタリスト

odasis

サウンドクリエイター・ギタリスト。

・島村楽器「録れコン2017」グランプリ。

・島村楽器「録れコン2015」ベストプレイ賞。

・クレオフーガ「ラフ・ダイアモンドVOL.2」入賞。

ウェブサイト:http://odasis.net

Twitter:odasis

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