【邦楽】カノン進行が使われている人気・有名曲リスト【2025】
バロック時代の作曲家、ヨハン・パッヘルベルによる『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』の前半部分にあたるカノン、通称『パッヘルベルのカノン』は、タイトルは知らずとも誰もが一度は耳にしているであろう名曲。
そんな『カノン』のコード進行が、多くのJ-POPのヒット曲で用いられていることをご存じでしたか。
本記事ではストレートにカノン進行を使った曲はもちろん、独自のアレンジを加えたさまざまなパターンも含めた邦楽の名曲を紹介します。
作曲について勉強したい方も必見です!
【邦楽】カノン進行が使われている人気・有名曲リスト【2025】(41〜60)
HOWEVERGLAY

ロックバンド、GLAYの『HOWEVER』はカノン進行を活かした美しいピアノが魅力の1曲です。
特にサビのC→ConB→Am→AmonGというコード進行が印象的。
これは、通常のC→G→Am→Emというカノン進行に比べて、Gの部分をGonBというGのコードの低音部分をBに、Emの部分をAmonGというAmの低音部をGにしたコードに置きかえているのがポイント。
これにより、C→B→A→Gと低音部が順番に下がっていき、美しい響きになるんですよ!
上からマリコAKB48

こちらの曲は2011年にリリースされたAKB48の曲で、じゃんけん大会に優勝してセンターポジションをつとめた篠田麻里子さんをイメージして書かれた楽曲です。
MVはじゃんけんで買った生徒が生徒会長になるという、興味深い学園ドラマ仕立てになっています。
こんなポップな曲でもカノン進行は使われているんですね。
美しく横にコードが流れていきながらも、あまりメロディーを邪魔しない、というところもカノン進行のすばらしいところです。
笑顔いきものがかり

2013年にリリースされたいきものがかりのこちらの曲は劇場版ポケットモンスターの主題歌として使われました。
たくさんの人たちの笑顔がいっぱいの、印象的なMVですよね。
こちらの曲はいくつかの部分でアレンジがありながらも、基本的にはカノン進行が初めから終わりまで続いています。
その続く感じも逆に安定感があっていいですよね。
ちょっとはねたリズムに勇気と元気が出てきそうな名曲です。
カノン進行の曲と一言で言ってもいろいろなタイプの曲がありますね。
ハナミズキ一青窈

テレビドラマ『火曜サスペンス劇場』の主題歌をはじめ数多くのタイアップを持つ、女性シンガー・一青窈さんの5作目のシングル曲。
反戦と平和という人類の普遍的な祈りを乗せたメッセージが心に刺さるバラードナンバーです。
Aメロで使われているカノン進行はさまざまなテクニックによりアレンジされ、特徴的な響きはそのままによりドラマチックで説得力を感じさせるアンサンブルに昇華されています。
壮大なテーマとコード進行の奥行きがマッチした、幅広い世代のリスナーに長く愛されていることも納得の名曲です。
糸中島みゆき

キーがCメジャーのカノン進行を半音2個分下げてB♭にしたのが、中島みゆきさんの『糸』のコード進行です。
特筆すぎべきはB♭→FonA→Gm→Gm7onF→E♭という低音部が少しずつ下がっていく、いわゆるクリシェと呼ばれる音楽技法が使わていること。
これによって曲の流れがなめらかに聞こえます。
また、サビの中間部で使われるF#dimもFからGmへのコードの流れをなめらかにするスパイスとしてよい働きをしているんですよ!
作曲の際などにぜひ参考にしたいですね。