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「ライブの写真撮って!」一眼レフカメラ初心者が撮影を頼まれた時に気をつけること

一眼レフカメラを使ったライブの撮影時に注意しておきたいことをいくつかまとめてみました。

参考になれば幸いでございます。

4. いろいろな場所から撮る

ライブハウスはお客さんがいるため、もちろん最適な場所は埋まってしまっています。

ですが、いろいろなパターンの写真を撮るためには、その中でも可能な限り、自分がいろいろな場所に動いてシャッターを切る必要があります。

ボーカリスト

先日のふるのつばささんの写真ですが、それぞれ右から撮ったり正面から撮ったり左から撮ったりしています。

こうすることで、いろいろな角度からの表情を見ることができ、バリエーションが生まれます。

そして、先日の記事でも少し触れた、「あおり」「俯瞰(ふかん)」「アイレベル」なども工夫してみることです。

また3枚中2枚がナナメにしていますが、カメラの構え方として、縦・横・ナナメをうまく使い分けることも重要です。

もしこれらの条件を全て使うことができれば、(右+正面+左)×(あおり+俯瞰+アイレベル)×(縦・横・ナナメ)=27通りの写真を撮れます。

ライブハウスはバリエーションを出すのも簡単ではないですが、これを念頭において望むといいのではないでしょうか。

5. RAWで撮って現像してあげる

これはRAW現像に慣れていない場合はかなり大変ですが、これを機会にRAW現像に挑戦してみるのもいいかもしれません。

とにかくライブハウスは照明の条件も変わるし、2度と同じ瞬間がないため、撮影時に全ての設定を決めることが難しいです。

時間に余裕があるなら、RAWで撮って後で現像する方が無難です。

ただ、アーティストによっては、ブログやTwitterで使いたいからすぐに写真が欲しい!

という場合もあります。

その時はRAW+JPEGで撮るのがよいでしょう。

ただそうなると連写スピードが遅くなるので、スピードの出るSDカードを買うことに……

6. 他のお客さんの邪魔にならないようにする

他のお客さんは、わざわざお金を払ってそのアーティストのライブを見に来てくれています。

それなのに、写真撮影の人間が動き回ってパシャパシャやってるのがうっとうしくて、ライブに集中できないなんてことになったら、その人だけではなくアーティストさんにも迷惑をかけるようになってしまいます。

ですので、お客さんの邪魔にならないように、細心の注意を払いたいです

他のお客さんの目の前に立たないとか、曲の静かなところでは極力シャッターを押さないとか、迷惑にならないように気をつけましょう。

最後に

さて、ざっと思いつくものを書きました。

ほんとはもっと細かいこともたくさんあるのですが、それは実際にやってみればわかることも多いです。

もしライブハウスでの撮影を頼まれたら、これらのことを思い出して撮影に臨んでみてください。

それから、友達に写真撮影を頼むアーティストさんにも1つ。

写真撮影を頼むなら、可能な限り、その人はスタッフ扱いにしてあげてください

自分たちの依頼でやってくれる人から、ドリンク代やらチケット代やらを取るのはかわいそうですし、他のお客さんとはきちんと区別してあげることが大事です。

また、通常のライブでは頼まれた人以外撮影禁止の場合も多いので、スタッフパスを用意してあげたほうがいいでしょう。

ライブの写真は、アーティストにとってもPR材料になるし、撮影する側としても、とてもいい条件で撮影できるのでとても楽しいです。

お互い歩み寄って撮影に臨んでいただければと思います。

ライタープロフィール

宮原那由太

音楽専門カメラマン

宮原那由太

1986年生まれ。

大学在学中より、軽音楽部にてバンド・弾き語りを始める。

2009年、第3回YAMAHA MUSIC REVOLUTIONにて音源審査に合格し、福岡エリアファイナルに、エレキギター弾き語りとして出場。

就職後、ボカロPとしてデビュー。

2011年、東京で会社員として働き始める。

2014年、ライブ映像の撮影を始める。

2015年、会社を退職し、フリーランスになる。

ブログ:http://ameblo.jp/miyabie0227

Twitter:MiyaharaNayuta

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