オリジナルのバンドを組んだら、次はもちろん曲作り。
「みんなどうやって曲を作っているの?」
気になる方も多いのではないでしょうか?
今回は普段スタジオに来店するバンドが、曲を作る際に実践していることをまとめました。
1ヶ月1曲制作で、年間12曲

http://holykaw.alltop.com/9-tips-for-starting-a-band-and-keeping-it-together
バンドメンバーが集まり、1カ月で1曲制作したとすれば、年間で12曲、アルバム1枚分になります。
これを多いと思うか、少ないと思うかはそれぞれだと思いますが、いつも同じ作曲の仕方ではマンネリになるかもしれません。
バンドでの曲の作り方 10パターン
作り方の全体の話ではなく、まずは「どこから作曲をスタートさせるか」ということに焦点を当ててみました。
鼻歌(メロディ)から作曲する
定番の作り方です。
作曲は楽器ができないと……と思いがちですが、初めは「鼻歌」でも構いませんし、楽器を弾かなくても「音」を探っていく作業には変わりありません。
メロディから作曲する場合、それに合うコードやリズムを後から足していきます。
コード進行から作曲する
これも定番のコード進行から制作していくパターンです。
メロディの後のせですね!
スタジオでセッション

https://unsplash.com/photos/QnjkbXywIyY
キーだけ設定して、スタジオでジャムセッションして曲を作っていくパターン。
適当に演奏して制作するパターンですが「スケール」や「コード進行」をたくさん知っておくと便利かもしれません。
メンバーが作成した打ち込み音源からアレンジをくわえる

https://unsplash.com/photos/yxzl9lnxSNA
メンバーが作曲した音を元にアレンジしていくパターンです。
現在は意外とこの方法が一番ポピュラーかもしれません。
作曲者の意図が音で表現されているため最も完成系に近く、そこに各パートがアレンジを加えます。
「耳コピ」のコツ
作曲者がスコアを配布

https://unsplash.com/photos/cB10K2ugb-4
アレンジが完全に決まっている場合は、スコアにするほうが正確に伝えることができますし、後で確認もしやすいと思います。
作曲者が全てのパートのスコア(楽譜)を用意します。
歌詞からイメージしながら作る

https://unsplash.com/photos/OQMZwNd3ThU
歌詞がすでにある場合は、そこからイメージして作ります。
原曲を組み合わせる
各メンバーが思いついたリフ・メロディー・リズムなどを組み合わせるパターンです。
「サビはボーカルパートが作曲する」「イントロはギターパートが作曲する」など、セッションごとに分けて考案し、短い曲や一部分だけのフレーズをそれぞれ組み合わせると、想像しなかったような展開が生まれ面白いのではないでしょうか。
リズムから作る

https://unsplash.com/photos/eUMf3CaUUho
ドラムのリズム、手拍子、打ち込みのトラックから、作曲をスタートするパターンです。
参考:作曲に役立つ!
ドラム打ち込みの基本
映像を題材にして作る

https://images.pexels.com/photos/274937/pexels-photo-274937.jpeg?auto=compress&cs=tinysrgb&dpr=2&h=650&w=940
題材は、映画やアニメなどの映像だけではなく、小説などでも構いません。
バンドメンバーとイメージを共有して、イメージにそれぞれのパートが音をはめ込んでいってみましょう。
ジャンルをあえて特定してから作曲する

https://unsplash.com/photos/MEcxLZ8ENV8
ジャンルによっての定番の奏法を参考に作曲するパターン。
「今回はこのジャンルの曲!」とあえて絞ってみることで、着地点が設定しやすくなる場合があります。
作詞作曲に使えるアプリ
バンドマンならぜひスマホに入れておきたい、作詞作曲に使える音楽アプリをご紹介します。
マイクで歌うだけで譜面化|ScoreCloud Express
譜面になったメロディーは、テンポや拍子も最適なものが設定されており、「Play」ボタンをタップすればピアノ音色で演奏を確認することが可能。
思いついたときにメロディーをメモ|Music Memos
「歩いている時によくメロディーが降りてくる」というフレーズは、ソングライターのみなさんからよく聞きますよね。
そんな時、この「Music Memos」は思いついたメロディーやフレーズを簡単にメモでき、さらにドラムとベースでリズム隊を構築し、そのメロディーに合わせて演奏してくれるのです。
それはまるでバンドメンバーがすぐ近くにいる感覚になります。
鼻歌から作曲|Chordana Composer
口ずさんだ2小節のメロディーを元に、アプリが1曲をまるごと自動で作ってくれます。
「ポップス」「ダンス系」「ロック」「ジャズ」「ラテン他」などのジャンルや、「楽しげな」「バラード調」「ノリの良い」といった曲調計15種類を組み合わせることができます。
作曲に行き詰まったら……|らふおん!
作曲に行き詰まったときや新しいアイデアを求めている時に便利なのが、この「らふおん!/即興演奏で簡単作曲」アプリです。
作曲の知識や経験がなくても、30秒もあれば曲のイメージが作れてしまうすぐれものです。
MIDIのエクスポート機能があるので、出来上がった曲のイメージを別のソフトで編集できるのも魅力です。
手持ちの曲のコード進行を簡単表示|Chord Tracker
iPhone内のミュージックと同期し、市販でも非売品でも、どんな曲でもコード進行を割り出しすことできるアプリです。
割り出されたコードを譜面や鍵盤で表記できるほか、再生速度、トランスポーズ(キーの変更)、録音機能も無料で利用できます。
USB系の楽器と接続できるケーブルは別途必要です。
sus4など一部のコードに対応しておらず、分数コード表記で出るのが弱点ですが、コード進行の正解率はなかなか高く表記が違うだけで音は合っているというケースも多いです。
耳コピ、練習、楽曲メモとしても使えるオススメのアプリです。
お手軽コード進行作成|Chordbot
スマホやタブレット上で簡単にコード進行を作成できるアプリで、そのコードフォームのバリエーションは60種類以上という驚きの内容です。
マニュアルを読まなくても直感的に操作できるのが特徴で、慣れれば1分ほどでコード進行を作れることもあります。
また、いろんな形式でエクスポートできるのも魅力のひとつです。
曲のボーカルを消すことができるアプリ|Singulaa
iTunesライブラリに保存されてる歌のボーカルを消し、自分の声を録音して曲を作れるアプリです。
単純に伴奏に歌を録音するだけではなく、Singulaaに内臓されているオートチューン技術で、声を伴奏に合うようにチューニングしたりコーラス効果を加味したりしていろんなスタイルのボーカルを演出することができます。
鼻歌やマイクから楽曲検索ができる|SoundHound
使い方はいたって簡単で、なんと鼻歌からも楽曲検索してくれます。
万能音楽制作アプリ|GarageBand
これさえあれば何でもできてしまう音楽制作アプリです。
録音、作曲はもちろん、DJセットを組んだり、デバイスをドラムやシンセ、ギターなどさまざまな楽器へと変身させたり、思いついた時にすぐ作曲ができてしまうのが魅力です。
また、Macとの互換性があるので、外ではこのアプリを使って、家ではその続きをデスクトップで作業するという使い方もできます。
思いついたアイデアをその場でキャプチャ|Take Creative Vocal Recorder
30種類以上のリズムパターンの上にボーカル、ハミング、ラップ、ギターなどを3トラックまで重ねて録音できるアプリです。
たとえば、バッキングの上にリードギターやボーカルをのせたり、リズムを録って2人で聞きながら合唱するのも面白いですね。
普通のスマホやiPhoneに付いているボイスレコーダーだと一人で多重録音はできませんが、このアプリを使えば立派なデモ音源が一人で作れます!
しかも操作は簡単で、各トラックの音量調整とエフェクトまでかけることができます!
バンドメンバーに曲のイメージを簡単に伝えられると思います。
無料アプリでこのクオリティなら、持っておいて損はないです!
https://www.youtube.com/watch?v=Cu2zmzCWEn4
超シンプルな4トラックレコーダー|Multi Track Song Recorder
コーラスの練習に最適な、超シンプルな4トラックレコーダーです。
とにかく簡単に録音したいという人におすすめです。
高機能な録音アプリ|iRig Recorder FREE
音声録音の最強アプリとも称されているこの「iRig Recorder」では、録音した素材を自由にトリミングしたり、あらかじめ用意された補正効果を使って簡単にエフェクト処理できます。
また、ビデオ撮影機能もあるので、バンドのプロモーション用としてSNSに動画をアップロードするといった使い方もできます。
人気DAWソフトのモバイル版|FL Studio Mobile
まずなんと言ってもそのおしゃれなユーザーインターフェースに目をひくでしょう。
かっこいい音楽を作るには気分から盛り上げるのもアリですね!
モバイルDAWソフトという位置づけで、録音、編集、打ち込みなど作曲に必要な機能はひととおりそろっています。
またレイテンシーが少なく、リアルタイムで演奏することにも長けています。
最後に
曲を完成させるには、さまざまな過程があることがわかりましたね。
今の時代は無料アプリも充実しています。
バンドメンバーの知恵を集めて最高の1曲を作り上げましょう。
制作に行き詰まったら、この記事を読み返してもらえれば幸いです。