マイシンバルを買うのはドラマーの楽しみでもあり、悩みどころでもありますよね。
今回はわたくしが実際使用しているシンバルを紹介したいと思います。
シンバル選びの際、参考になれば幸いです。
シンバル選びの参考に
シンバル選びって迷いますよね。
ホームページやFacebookなどで記載しております通り、僕の要塞(ようさい)ドラムセットのシンバルは全てパイステのルードシリーズで統一しています。
その攻撃的なサウンド、ルックス、宗教上の理由(笑)もあって僕の中では「唯一無二のシンバル」ではありますが、画家がさまざまな異なる色の絵の具を使って作品を描くように僕もしっとりめのジャンルの時にはそれに適したシンバルをチョイスします。
シンバル選びの1つの参考になれば幸いです。
PAiSTe(パイステ)Twenty Series 15″ LIGHT Hi-Hat
- パイステトゥエンティーシリーズ
- 15インチライトハット
現在、日本では手に入らないトゥエンティーの15インチライトハット。
トルコ系のダークなサウンドの中にもパイステ特有のシャープで洗練された美しいサスティーンが特徴。
フォーミュラー602との相性も良く、602の甘いレガートに対する2、4のハットの溶け込み方は絶品。
PAiSTE(パイステ)Alpha Series 17″ Thin Crush
- パイステアルファシリーズ
- 17インチシンクラッシュ
高級志向の日本ではあまり使われていない印象のパイステのミドルクラス「アルファ」。
これほんま良いシンバルです!
602も2002も使ったことのある僕としては602をジャズ用、2002をロック用と大ざっぱに分けたとしてちょうど真ん中の立ち位置というか、本当にクセのない扱いやすいシンバルだと思いました。
パイステ特有の立ち上がりが速く、透き通ったサスティーンはこのアルファシリーズでも健在で他のメーカーのミドルクラスにありがちな高級モデルと一緒に混ぜて使った時の「そいつだけ安物」感はありませんのでパイステに興味はあるけど、値段の関係で買えなかったという方の最初の1枚におすすめします。
Anatolian(アナトリアン)Kappadokia 18″ Crush
- アナトリアン
- カッパドキア18インチ
日本ではまだほとんど知られていないトルコのメーカー、アナトリアン。
アメディアやムラートディリルなど、近年この手のメーカーが日本にもどんどん入ってくるようになって本場トルコのシンバルが身近になりましたがこのアナトリアンは他のトルコメーカーよりも比較的安く手に入るので本場ターキュシュサウンドを手ごろな値段でお探しの方はぜひ一度試されてはどうでしょうか。
サウンドとしてはかなりダークなので普段レンタルスタジオでセイビアンのAAなどブライトなサウンドのシンバルに耳が慣れている一般的なロックドラマーにはまず向かないシンバルだと思います(笑)。
ですが叩く位置と叩き方でさまざまな音の表情が出せ、サスティーンもかなり個性が強いのでこのルックスとサウンドが好きな人にはたまらないシンバルでしょう。
先ほどからシンバルのサウンドを説明する一つの基準として出てくるシンバルの「ダーク」と「ブライト」についてですが、前者は生楽器とのアンサンブルにおける音のブレンドの良さを、後者は大音量の中での音抜けの良さを求めた結果、ジャズではダーク、ロックやポップスではブライトなシンバルが好まれます。
もちろん例外や好みもありますが、この辺もシンバル選びのポイントの一つですね。
最後に
最後にこのシンバルたちをレッスンに持ち込んでM・Iさんに叩いてもらいました。
(M・Iさん、動画への出演協力ありがとうございます)
画面右がパイステアルファ17インチ、画面左がアナトリアンカッパドギア18インチです。
いかがでしたでしょうか?
クラッシュシンバル1つとってもこれだけキャラクターが違うので面白いですよね。
あなたはどちらのシンバルが好みですか?
モキソンでした。
ライタープロフィール
ドラマー
八田頼樹
兵庫県出身。
へヴィロックバンド KROWZET HEAD のドラマー[mokison] として 2011 年まで活動。
サウンドクルーエルよりファーストアルバム「K.Z.H.E.P」を発売。
パラノイドレコーズよりコンピレーションアルバム「HELLGATE」に参加。
音楽雑誌に掲載されるなど注目を集める中、惜しくも解散。
バンド解散後は日本が世界に誇るプロドラマー[ 手数王 ] 菅沼孝三氏に師事。
ウェブサイト:http://mokison.com
ブログ:http://ameblo.jp/drum-n-didgeri
Twitter:mokison_drum
Facebook:yorishige.hatta