耳が目を持つと例えられた作曲家オリヴィエ・メシアンは、鳥の歌声と響き合う宗教音楽の世界を創り上げました。
自然と信仰の調べを織り込んだ彼の作品は、多くの音楽家たちに影響を与え続けています。
神秘的な音色とリズムの探求者として知られるメシアンの魅力的な楽曲の数々を、皆様の心に響く形でお届けします。
Olivier Messiaenの人気曲ランキング【2025】
4つのリズムのエチュード 第1番「火の島 第1」Olivier Messiaen1位

音から色彩を連想する共感覚の持ち主であった20世紀を代表する作曲家、オリヴィエ・メシアンさんは、音と色彩をリンクさせた独自の作曲スタイルで知られています。
『4つのリズムのエチュード』の第1番『火の島 第1』では、複雑なリズムと音色の絡み合いによって生み出される、神秘的で力強い音楽世界が展開されます。
大胆な表現と繊細なタッチを併せ持つ演奏が求められますが、現代音楽になじみのある上級者の方にぜひチャレンジしていただきたい作品です!
8つの前奏曲 第1曲「鳩」Olivier Messiaen2位

20世紀を代表するフランスの作曲家オリヴィエ・メシアンさんは、神秘的で宗教的なテーマを扱った音楽で知られています。
幼少期から音楽に傾倒し、11歳でパリ音楽院に入学。
彼の最初のピアノ作品でもある『8つの前奏曲』の第1曲『鳩』は、若き日の彼の作曲技術や音楽言語の探求が示された1曲です。
この小品には平和や穏やかさが感じられ、限られた旋法を用いた独特の和声進行が印象的。
音楽に自然や宗教的な象徴を織り交ぜるメシアンさんらしい作品といえるでしょう。
深い音楽性とともに比較的弾きやすい曲なので、初めてメシアン作品に触れる方にもオススメです。
8つの前奏曲 第8曲「風のなかの反映」Olivier Messiaen3位

20世紀を代表するフランスの作曲家、オリヴィエ・メシアンさんは、独自の作風で知られています。
彼の初期の作品集『8つの前奏曲』の第8曲『風のなかの反映』は、クロード・ドビュッシーの影響を受けつつ、色彩と音の独創的な結びつきを感じさせる1曲。
曲の前後を飾る小さな嵐の描写では、オレンジと緑、黒の斑点が交互に現れ、中間部では青とオレンジの色合いが美しいメロディラインを彩ります。
若き日のメシアンさんの感性が凝縮された作品を、ぜひ色鮮やかな響きでお楽しみください。
Hymne au Saint SacrementOlivier Messiaen4位

フランス・アヴィニョン生まれ、現代音楽の作曲家でオルガニスト、ピアニスト、音楽教育者でもあるOlivier Messiaenによって作られた「Hymne au Saint Sacrement(聖餐式のための賛美歌)」です。
Olivier Messiaenは、20世紀前半から後半にかけてヨーロッパの現代音楽を先導した作曲家の中の1人です。
L’Ascension: III. Transports de joie d’une ame devant la gloire du Christ qui est la sienneOlivier Messiaen5位

現代音楽の巨匠メシアン。
カトリシズムに現代的表現を与えようと努め、独自の技法と体系を生み出し、その功績がたたえられ第1回京都賞の授賞もしています。
この曲は彼の作品の中でも有名なものの1つであり、『4つの交響的瞑想』という副題を持ちます。
4つの楽章からなり、第3楽章「トランペットとシンバルによるアレルヤ」は、トランペットとシンバルが早いテンポで鳴り響いてる様子が表現されいます。
第4楽章「父のみもとへ帰るキリストの祈り」は、一風変わって極めてゆっくりしたテンポで情感のこもった荘厳な旋律が印象的です。