Bartók Bélaの人気曲ランキング【2025】
東ヨーロッパからアフリカのアルジェリアまで、その地に根付く民俗音楽を研究するなど精力的な活動をおこなったクラシック音楽家、バルトーク・ベーラさん。
ドイツやオーストリアといった音楽の伝統を受け継ぐピアノ教師としての顔と、学問分野としての民俗音楽学を収集・分析したことでも知られています。
今回は、そんなバルトーク・ベーラさんの人気曲ランキングをご紹介しますので、西洋的でありながらもトラディショナルな音楽に身を委ねてみてはいかがでしょうか。
Bartók Bélaの人気曲ランキング【2025】(1〜10)
ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla1位

ハンガリーの作曲家バルトーク・ベーラが、トランシルヴァニア地方の民謡を題材に作曲した『ルーマニア民俗舞曲 Sz.56』。
懐かしさと新鮮さが共存する民族色豊かな旋律が、華やかなルーマニアの風景を連想させる、発表会にピッタリの作品です。
特に、第5曲と第6曲はテンポが速くインパクトが強いため、演奏する子供たちにとっても聴く人にとっても、印象深い演奏になるはず。
連弾や2台ピアノで演奏される機会も多い作品なので、ピアノソロ以外の演奏を参考に演奏のイメージを膨らませるのもオススメですよ。
ルーマニア民俗舞曲 「ルーマニア風ポルカ」「速い踊り」Bartók Béla2位

かつて、現在のハンガリーを中心とした地域を統治していたハンガリー王国の一部であったトランシルヴァニアの民謡を題材として作曲された、ハンガリー王国出身の作曲家バルトーク・ベーラの作品です。
『ルーマニア民俗舞曲』は全6曲で構成されていますが、有名テレビ番組のBGMにも使用されている第5曲『ルーマニア風ポルカ』と第6曲『速い踊り』は、特に日本人にとってなじみ深い作品といえるでしょう。
わずかな時間の中で、日本の民謡などとはまったく異なる独特な雰囲気を楽しめる1曲です。
アレグロ・バルバロBartók Béla3位

幼少期から才能を発揮し、若くして民族音楽研究にも没頭したバルトーク・ベーラの独創的な作風は、東欧の言語やリズムを模倣した不規則なリズムやポリトナリティなどに顕著に表れています。
1911年に作曲された『アレグロ・バルバロ』は、そうしたバルトークの特徴が凝縮された代表曲の一つ。
「野蛮」というタイトルには、彼を揶揄した批評家への皮肉が込められているとか。
激しく荒々しさとユーモアに富んだ本作は、バルトーク自身もアンコールとして愛用するなど人気が高く、クラシック音楽ファンのみならず幅広いリスナー層におすすめしたい名曲です。
14のバガテル Op.6 BB 50 Sz 38Bartók Béla4位

20世紀の革新的な作曲家であるバルトーク・ベーラの1908年の作品、『14のバガテル Op.6 BB 50 Sz 38』。
この作品集は、バルトークが民族音楽への関心を深めつつある時期に作曲されており、ハンガリーやその他の地域の民謡の要素が巧みに取り入れられています。
全14曲から成るバガテルは、それぞれ独自の性格を持ちながらも、全体としてのまとまりを感じさせる佳作です。
印象主義的な影響を受けつつも、バルトーク独自の音楽性が色濃く反映された、アトナールな作風が魅力的。
彼の音楽的探求と革新性を感じられる、意欲作といえるでしょう。
クラシック音楽に造詣が深い方はもちろん、現代音楽に興味のある方にもおすすめの作品集です。
15のハンガリーの農民の歌Bartók Béla5位

バルトーク・ベーラはピアニストとしての才能を発揮しながらも、ハンガリーやルーマニアなどの民謡研究を通して独自の作曲スタイルを確立していきました。
今回ご紹介するのは、バルトークが収集した民謡をもとに1914年から1918年にかけて作曲したピアノ組曲『15のハンガリーの農民の歌』。
全15曲から成るこの作品は、シンプルな主題をバルトーク独自のハーモニーで彩った、民謡の本質に迫る名曲揃いです。
悲しみに暮れる女性の物語を描いた「バラード」など、一つ一つの曲に込められた物語性にも注目。
繊細さと力強さを兼ね備えたタッチで、民謡のもつ豊かな表情を味わってみてはいかがでしょうか。
3つのブルレスクBartók Béla6位

ハンガリー出身の作曲家にしてピアニスト、民俗音楽研究家でもあったバルトーク・ベーラ。
彼の初期作品に、『3つのブルレスク』というピアノ曲があります。
1908年から1911年にかけて作曲されたこの作品は、社会の慣習や風習を風刺的に描写しながら、人間のさまざまな境遇を軽妙に表現しているのが特徴。
ディソナントを多用し、生き生きとしたリズムにジョークのような要素も盛り込まれた3つの楽章は、彼の音楽的探求と成長の過程を示す興味深い一例となっています。
音楽的難易度は高めながらも、奏者の個性が存分に発揮できる作品ではないでしょうか。
ピアノ音楽に深みと広がりを求める方にぜひ触れていただきたい、バルトークの魅力あふれる佳曲です!
4つの挽歌Bartók Béla7位

バルトーク・ベーラの代表的なピアノ曲『4つの挽歌』は1910年頃に作曲された初期の力作で、東欧の民謡的な要素を基盤としつつ、緻密な構成美と叙情性が織り交ぜられた名品です。
全4曲から成るこの作品は、どこか物悲しげでありながら温かみのあるメロディーが印象的。
静謐な中に熱情がうずまき、聴く者の心を揺さぶります。
繊細な感性と高い演奏技術を兼ね備えた、まさに円熟のピアニストにふさわしい秀作だと言えるでしょう。
「青髭公の城」より”第五の扉”Bartók Béla8位

近現代のオペラの傑作のひとつが、バルトークが作曲した「青髭公の城」です。
民族音楽研究家でもあり、またすぐれた音楽を数多く残したバルトークですが、オペラはこのひとつしか書いていません。
たった一曲しか作っていないオペラが大傑作と評されました。
ソナチネ BB 69 Sz 55Bartók Béla9位

ハンガリーが生んだ20世紀の偉大な作曲家バルトーク・ベーラ。
幼少期からピアニストとして活躍し、後に民族音楽研究に没頭したことで知られています。
本作はバルトークがルーマニアの民謡に強く影響を受けて書き上げたピアノソロ曲で、バグパイプの音色や熊の鳴き声を模したユニークな楽曲になっているのが特徴的。
難易度は高くありませんから、独特の民族色あふれる旋律を存分に味わいながら演奏を楽しんでみてはいかがでしょうか。
音楽を通して異国情緒を感じてみたい方にもおすすめの一曲です。
バイオリンとピアノのためのラプソディ 第1番 Sz.86Bartók Béla10位

ハンガリー出身のクラシック音楽の作曲家、ピアニスト、そして民俗音楽研究家として知られるバルトーク・ベーラの『バイオリンとピアノのためのラプソディ第1番 Sz.86』。
1928年に作曲された本作は、ハンガリーのバイオリニストに献呈された技巧的な作品で、バイオリンとピアノ、チェロとピアノ、バイオリンとオーケストラなどの編成で演奏されています。
全体を通してハンガリーの伝統的なチャールダーシュのリズムが用いられた本作は、民族色豊かな音楽に興味がある方や、いつもとは一味違う雰囲気の曲を探している方にオススメの1曲です。
Bartók Bélaの人気曲ランキング【2025】(11〜20)
バレエ音楽《中国の不思議な役人》Bartók Béla11位

3人のチンピラが女をおとりに強盗をたくらむという現実的な犯罪に始まるが、被害者のはずだった役人が思いもかけない異常な怪物だとわかってくるに従って、攻守が逆転し非現実的な世界に入りこんでゆく物語。
3という数字がキーワードになっており、登場人物の人数、モティーフや重要な音型が3回繰り返されるところにそれが見受けられます。
曲名にもある通り「中国」らしい音型や不協和音をどのように聴かせるかがポイントとなってきます。
ピアノのためのラプソディーBartók Béla12位

こちらの『ピアノのためのラプソディー』は、バルトーク・ベーラの初期の代表的なピアノ曲の1つ。
リストの影響が色濃く反映されつつも、バルトーク独自の民俗的な要素も垣間見える魅力的な作品に仕上がっています。
全編を通して、技巧的で華やかなパッセージが次々と手や指を駆け巡り、聴く者を圧倒するようなエネルギーに満ちた楽曲です。
ピアノ上級者の方はもちろん、バルトークの音楽の魅力を存分に味わいたい方にもおすすめですよ。
ピアノ・ソナタBartók Béla13位

バルトークは地域の民謡を深く研究し、それを音楽に反映させて新たな音楽書法を開拓した作曲家でした。
「ピアノ・ソナタ」は、彼の書いたピアノ曲では比較的クラシックの伝統に基づいた曲です。
それでもホール・トーンなどの独特の音階が登場し、いかにもバルトーク的な音楽です。
ピアノ・ソナタ Sz.80Bartók Béla14位

ハンガリー出身のクラシック音楽の天才ベーラ・バルトーク。
彼は20世紀前半を代表する作曲家でありピアニスト、そして民俗音楽研究者という多彩な顔を持っていました。
彼の音楽家としての個性は、幼少期からの天賦の才に加え、20代から始めたハンガリー民謡の研究によって確立されていきました。
そんなバルトークが1926年、彼の創作活動における重要な時期「ピアノの年」に生み出したのが『ピアノ・ソナタ Sz.80』です。
この作品ではモダニズムの革新性と民俗音楽のリズムや旋律が融合し、バルトークならではのラジカルで独創的なスタイルが反映されています。
3つの楽章それぞれに、ユーモラスな歌のようなメロディや厳格な合唱のような書法、村の情景を思わせる賑やかな音楽が展開され、ピアノの可能性を追求した意欲作となっています。
クラシック音楽の新たな地平を切り開いたバルトークの真髄を、ぜひこの作品で味わってみてください。
ミクロコスモスより153番「ブルガリアのリズムによる6つの舞曲」Bartók Béla15位

ピアノ1つで1分半強の間に3拍+3拍+2拍構造のリズムと印象的なメロディーがつめ込まれた、それでいてシンプルで謎の高揚感に満ちたアップテンポで格好いい曲。
「ミクロコスモス」という練習曲集の1番最後にある曲です。
ルーマニア民俗舞曲Bartók Béla16位

20世紀を代表するハンガリー人作曲家バルトーク。
彼は幼少期からピアニストとしての才能を発揮し、やがては民俗音楽の研究にも没頭するようになります。
そんなバルトークが1915年に作曲した『ルーマニア民俗舞曲』は、トランシルヴァニア地方のルーマニア民謡をもとにした6曲から成るピアノ組曲。
民俗舞踊の特徴を鮮やかに描写したこの作品は、西洋音楽の枠組みの中にルーマニアの民俗的要素を溶け込ませた意欲作です。
不規則なリズムやモード、極めてシンプルなメロディーなどが印象的。
民族音楽に興味のある方はもちろん、学習曲としても人気が高いのでピアノ学習者にもおすすめですよ。
子供のために 第1巻 第1番「遊んでいる子供たち」Bartók Béla17位

バルトークが1908年から1909年にかけて作曲したピアノ曲集『子供のために』の中の1曲『遊んでいる子供たち』は、ハンガリー民謡に基づく軽快で楽しいメロディが特徴。
子どもたちの無邪気で活発な様子を表現しており、演奏者は民族音楽の要素と技術を学べる教育的な作品です。
芸術性と親しみやすさを兼ね備えた本作は、ピアノを学ぶ子どもたちにぴったりの1曲と言えるでしょう。
戸外にてBartók Béla18位

20世紀を代表するハンガリーの作曲家バルトーク。
その膨大な作品の中でも、多くの人を魅了し続けているのがピアノ曲集『戸外にて』です。
本作は、異国情緒溢れる5つの情景を音で巧みに描写。
印象的なリズムと響きが聴く者の想像力をかきたてます。
「太鼓と笛と」の力強さ、「バルカローレ」の優雅さ、「ムゼット」の鋭さ、「夜の音楽」の神秘性、「追走」の緊迫感。
バルトークならではの斬新な和声とピアニズムに彩られた名曲の数々は、西洋音楽とハンガリー民謡の見事な融合を果たしています。
独創性と芸術性の高さは、クラシック音楽ファンのみならず、あらゆる音楽愛好家を魅了するに違いありません。
葬送行進曲 BB 31Bartók Béla19位

ハンガリーが生んだ20世紀を代表する作曲家、バルトーク・ベーラは幼少期からピアニストとして頭角を現しながら、民族音楽の研究を通じて独自の音楽性を確立していきました。
1903年に作曲されたバルトークの初期の交響詩『コシュート』の中の「葬送行進曲」は、彼の郷土愛と政治的信念を表した作品として知られています。
ハンガリーの独立運動の英雄ラヨシュ・コシュートに捧げられたこの曲は、リストやシュトラウスの影響も感じつつ、バルトーク独特の民族楽派の音楽を予感させる魅力的な作品に仕上がっています。
民族性豊かなハンガリーの響きに興味のある方におすすめの1曲です。
豚飼いの踊りBartók Béla20位

アルバム『こどものために』からハンガリーの民俗舞曲をモチーフにしたこの楽曲は、男の子が弾くと格好よさが際立つ1曲です。
軽快でリズミカルな打鍵と跳ねるような旋律の組み合わせは、演奏する度に観客の心をぐっとつかみます。
本作は1908年当時にリリースされた教育用ピアノ曲でありながら、舞台映えする華やかさと躍動感を併せ持っています。
ハンガリーの農村で実際に踊られていた舞曲を基にしているため、リズムと表現力が大切。
ピアノの魅力に目覚めたばかりの男の子が、演奏を通じて音楽性を育むのにぴったりな作品といえるでしょう。
Bartók Bélaの人気曲ランキング【2025】(21〜30)
足踏み踊りBartók Béla21位

ハンガリーの偉大な作曲家、バルトーク・ベーラさん。
1900年代から1930年代に活躍した作曲家で、民族音楽を取り入れた音楽性で人気を集めていました。
最初は東ヨーロッパの民族音楽に着目していましたが、晩年はアフリカの音楽にも取り組んでいましたね。
こちらの『足踏み踊り』はルーマニアの民族音楽をベースとした楽曲で、アラビアンなテイストに仕上げられています。
初心者にも弾きやすい音符なので、ロマンチックな楽曲で魅せたい方は、ぜひ挑戦してみてください。
遊んでいる子供たちBartók Béla22位

バルトークが1908年に作曲したピアノ曲集『子供のために』の第1曲目。
ハンガリーの民謡を基にした本作は、子供の遊ぶ様子を音楽で表現しています。
軽快でリズミカルな旋律が特徴的で、アレグロの速いテンポで進行。
シンプルな構成ながら、細かな強弱やアクセントを駆使して、生き生きとした動きを感じさせます。
わずか35秒程度の短い曲ですが、左右の手が掛け合うパッセージや、2度、7度の音程を的確に捉える必要があり、演奏者には高い技術が求められます。
ぜひピアノコンクールで挑戦してみてはいかがでしょうか?
ルーマニア民族舞曲Bartók Béla23位

ピアノのための舞曲、踊りのための曲です。
このルーマニア舞曲の特に第6番がにぎやかで、元気な部分です。
軽やかな早いリズムで、これに合わせての踊りは元気でないとできなさそうです。
TV番組のビフォーアフターでも使われていたとのこと。
4つのピアノ曲 BB 27Bartók Béla24位

ハンガリーが生んだ20世紀の偉大な作曲家、バルトーク・ベーラ。
幼少期からピアニストとして才能を発揮し、民族音楽研究を通して独自の作風を確立していきました。
1903年に作曲された『4つのピアノ曲 BB 27』は、若き日のバルトークの多様な音楽的アイデアが詰まった作品集です。
左手のための練習曲から始まり、ファンタジー、スケルツォと、それぞれ個性的な曲が並びます。
どの曲も、バルトーク独特の和声感とハンガリー民謡に通じるリズムが印象的。
高度な演奏技術を要しますが、情熱的で深みのある表現が魅力です。
ピアノ音楽の新たな可能性を感じさせてくれる、スリリングな作品集ですね。
スケルツォ(幻想曲)Bartók Béla25位

20世紀を代表する作曲家にして民俗音楽研究家でもあったバルトーク・ベーラ。
『スケルツォ(幻想曲)』は彼の初期作品の1つで、ロマンティックな色合いを帯びつつも、緊張感のあるリズムと民族音楽の影響が感じられます。
全3部から成るこの作品は、バルトークならではの調性感や複雑なリズム、オーケストレーションの妙技が随所に光っており、彼の音楽的探求と成熟の過程を如実に示す名曲。
クラシック音楽ファンなら一度は聴いておきたい、バルトークの独自性が際立つ重要な一作です。
ルーマニア民俗舞曲「速い踊り」Bartók Béla26位

バルトーク・ベーラがルーマニアの民族舞曲をもとにして作った6曲からなる小曲集『ルーマニア民俗舞曲』の中の1曲です。
オリジナリティあふれる音楽性や独特のスケールを使った曲調は、印象的な演奏で観客をあっと言わせたい発表会の舞台にピッタリ!
6曲すべてが非常に興味深い作品なので、ぜひ一度聴いてみてください。
作曲家が残したピアノ作品を通して、当時の地方の舞曲を聴けるのはすばらしいですし、楽しいことですね。
どんな踊りだったのか、どんな衣装を着ていたのかなどを想像しながら弾けば、より表情豊かな演奏になるのではないでしょうか。
組曲 Op.14 BB 70 Sz 62Bartók Béla27位

『組曲 Op.14』はハンガリーの偉大な作曲家、バルトーク・ベーラによって1916年に作曲されたピアノ組曲で、ルーマニアやアラブ音楽の影響を織り交ぜた全4楽章。
打楽器的な特性を生かしたリズミカルな第1楽章、珍しい12音技法を用いた第2楽章など、バルトークならではの意欲作です。
高度な演奏技術を要する曲ではありますが、民族色豊かな響きとユニークな楽想を味わえる、クラシック音楽ファン必聴の1曲といえるでしょう。