RAG MusicClassic
素敵なクラシック
search

山田耕筰の人気曲ランキング【2025】

山田耕筰の人気曲ランキング【2025】
最終更新:

山田耕筰の人気曲ランキング【2025】

日本の音楽会において西洋音楽の普及に尽力し、国内外で活躍した音楽家、山田耕筰さん。

日本語ならではのメロディーを取り入れた作品を数多く制作し、さらに日本で初めて管弦楽団を設立したことで知られています。

また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団といったオーケストラの指揮をするなど、その功績なくして日本の音楽史は語れません。

今回は、そんな山田耕筰さんの人気曲ランキングをご紹介しますので、当時の空気感をイメージしながら聴いていただければ幸いです。

山田耕筰の人気曲ランキング【2025】(1〜10)

赤とんぼ作詞:三木露風/作曲:山田耕筰1

【赤とんぼ】オルゴール 1時間連続【睡眠用BGM・途中広告なし・寝かしつけ・赤ちゃん】Akatonbo(Dragonflies) (Musicbox)
赤とんぼ作詞:三木露風/作曲:山田耕筰

夕焼け空を見て、遠い日の思い出が胸に広がる……そんなノスタルジックな情景を歌った作品です。

1955年公開の映画『ここに泉あり』で挿入歌となり、広く知られるきっかけとなりました。

赤ちゃんをあやす子守唄としてはもちろん、育児に励む大人の心も穏やかにしてくれるでしょう。

オルゴールの澄んだ音色で本作を聴くと、歌詞にある温かい記憶と切なさが静かに伝わってきて、優しい気持ちに包まれるかもしれませんね。

ペチカ作曲:山田耕筰2

ペチカ(pechka) 詞:北原白秋/作曲:山田耕筰
ペチカ作曲:山田耕筰

ロシアの暖炉兼オーブンであるペチカ。

寒い冬に火が燃える様子を見るのは本当に心が和みますよね。

そのペチカのことを歌った曲がこちらです。

1924年に発行された『満州唱歌集』に掲載されたもので、当時満州に移住する人のために南満州教育会からの依頼で作曲されたそうです。

満州の冬は寒かったそうですから、この曲がよく似合ったのではないでしょうか。

この曲の最後の部分は長調の曲でありながら同じ主調の短調のコードが使われており、独特の雰囲気をかもし出しています。

ペチカ作詞:北原白秋/作曲:山田耕筰3

北欧やロシアなどで主に使用される、レンガなどで作られた暖炉の一種、ペチカを題材にした唱歌です。

雪が静かに降り積もる様子、窓からそれを眺めつつペチカの側であたたまる姿がイメージされる内容です。

クリスマスのような空気感も持った曲ですが、冬真っただ中の新年会の時期でも、曲のあたたかさが強く伝わるかと思います。

ペチカによって冬の寒さを楽しみつつ、やがて春が来ることを楽しみにしている様子も描かれており、やさしい希望が感じられる楽曲です。

かやの木山の作詞:北原白秋/作曲:山田耕筰4

山田耕筰 「かやの木山の」 テノール:波多野均 Hitoshi Hatano Tenor
かやの木山の作詞:北原白秋/作曲:山田耕筰

炒って食べたり、実から採れる油を灯火用や頭髪用の油として使うカヤの実は、秋の味覚の一つです。

この『かやの木山の』は、そんなカヤの実をいろりで炒るおばあさんの様子が描かれています。

少しずつ寒くなってくる秋に、いろりを囲んで秋の味覚を楽しむってとてもステキですよね。

実際に実家や祖父母のおうちにいろりがあった方には懐かしく、いろりを見たことがないという方には新鮮に感じられる曲かもしれません。

歌詞やメロディーからの懐かしさを感じる光景は、秋のしんみり切ない光景にぴったりですね。

この道作詞:北原白秋/作曲:山田耕筰5

この道|歌詞付き|日本の歌百選|この道はいつかきた道
この道作詞:北原白秋/作曲:山田耕筰

美しい四季の移り変わりを表現した名曲は、北原白秋さんの詩に山田耕筰さんが曲をつけた日本の抒情歌の傑作です。

明るく優しいメロディと、情景豊かな詩が見事な調和を生み出しています。

心を癒やす穏やかな曲調は、歌うことの喜びを思い出させてくれますよ。

1927年に藤原義江さんの歌唱でリリースされて以来、多くの方々に愛され続けています。

みなさんで一緒に楽しむ音楽レクリエーションにピッタリな1曲です。

懐かしい思い出話に花を咲かせながら、心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

須坂市民歌作詞:南沢次勇/作曲:山田耕筰6

雄大な信州の自然と故郷への愛情を格調高く歌い上げた須坂市民歌。

南沢次勇さんの詩に山田耕筰さんが荘厳なメロディを付けた本作は、1957年10月に須坂小学校講堂で初披露されました。

七色の虹や千曲川の流れ、豊かな山々の実りといった長野の美しい風景を3番構成で描き、市民の誇りと未来への希望を力強く表現しています。

山田さんは「一気に作曲し終えることができた」と語り、この楽曲を「私の子供」と愛情深く表現されたそうです。

市制施行10周年を記念して制作された本作は、成人式や卒業式などの節目で歌われ続け、世代をこえて郷土愛を育む1曲として親しまれています。

かちどきと平和山田耕筰7

Kosaku Yamada: Symphony in F “Triumph and Peace” (1912)
かちどきと平和山田耕筰

日本で最初に書かれた交響曲、と言われているのがこちらの『かちどきと平和』です。

日本における西洋音楽の開拓者であり、偉大な作品を多く世に送り出した近代日本音楽史における偉大なる作曲家、山田耕筰さんが1912年に作曲、同じく山田さんの手による日本人初の管弦楽曲『序曲』に続いて書かれた管弦楽曲としても知られています。

10代で西洋音楽に触れて作曲もしていた山田さんが、1910年にドイツのベルリン王立芸術アカデミー作曲科に留学した際に作曲した作品であり、本場ドイツで西洋音楽のエッセンスを大いに学んだ若き日の山田さんの最初の成果と言えそうです。

いわゆる後期ロマン派の流れをくんだ作風であるのですが、第1楽章の冒頭で聴くことのできる旋律は『君が代』の旋律を引用したものと言われており、西洋音楽への憧れと日本人としてのアイデンティティが見事に結実した作品というのも興味深いですね。

続きを読む
続きを読む