RAG MusicClassic
素敵なクラシック
search

山田耕筰の人気曲ランキング【2026】

日本の音楽会において西洋音楽の普及に尽力し、国内外で活躍した音楽家、山田耕筰さん。

日本語ならではのメロディーを取り入れた作品を数多く制作し、さらに日本で初めて管弦楽団を設立したことで知られています。

また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団といったオーケストラの指揮をするなど、その功績なくして日本の音楽史は語れません。

今回は、そんな山田耕筰さんの人気曲ランキングをご紹介しますので、当時の空気感をイメージしながら聴いていただければ幸いです。

山田耕筰の人気曲ランキング【2026】(1〜10)

須坂市民歌作詞:南沢次勇/作曲:山田耕筰8

雄大な信州の自然と故郷への愛情を格調高く歌い上げた須坂市民歌。

南沢次勇さんの詩に山田耕筰さんが荘厳なメロディを付けた本作は、1957年10月に須坂小学校講堂で初披露されました。

七色の虹や千曲川の流れ、豊かな山々の実りといった長野の美しい風景を3番構成で描き、市民の誇りと未来への希望を力強く表現しています。

山田さんは「一気に作曲し終えることができた」と語り、この楽曲を「私の子供」と愛情深く表現されたそうです。

市制施行10周年を記念して制作された本作は、成人式や卒業式などの節目で歌われ続け、世代をこえて郷土愛を育む1曲として親しまれています。

かちどきと平和山田耕筰9

Kosaku Yamada: Symphony in F “Triumph and Peace” (1912)
かちどきと平和山田耕筰

日本で最初に書かれた交響曲、と言われているのがこちらの『かちどきと平和』です。

日本における西洋音楽の開拓者であり、偉大な作品を多く世に送り出した近代日本音楽史における偉大なる作曲家、山田耕筰さんが1912年に作曲、同じく山田さんの手による日本人初の管弦楽曲『序曲』に続いて書かれた管弦楽曲としても知られています。

10代で西洋音楽に触れて作曲もしていた山田さんが、1910年にドイツのベルリン王立芸術アカデミー作曲科に留学した際に作曲した作品であり、本場ドイツで西洋音楽のエッセンスを大いに学んだ若き日の山田さんの最初の成果と言えそうです。

いわゆる後期ロマン派の流れをくんだ作風であるのですが、第1楽章の冒頭で聴くことのできる旋律は『君が代』の旋律を引用したものと言われており、西洋音楽への憧れと日本人としてのアイデンティティが見事に結実した作品というのも興味深いですね。

クランフォード日記山田耕筰10

日本人初の交響曲作曲家として知られる山田耕筰さんが手掛けた、3つの小品からなる特徴的なピアノ曲集『クランフォード日記』。

本作は、作曲された地の情景や作曲家の心情を音でつづった、短くも印象的な作品です。

木漏れ日のような温かみのある第1曲、しっとりとした情感あふれる第2曲、そして華やかに舞い踊る第3曲。

どの曲も山田耕筰さんならではの繊細な音楽性にあふれています。

ピアノを学ぶ方なら、一度は触れてみたい作品集といえるのではないでしょうか。

山田耕筰の人気曲ランキング【2026】(11〜20)

スクリャービンに捧ぐる曲 第1曲「夜の詩曲」山田耕筰11

山田 耕筰:スクリャービンに捧ぐる曲 夜の詩曲  pf. 喜多 宏丞:Kita, Kosuke
スクリャービンに捧ぐる曲 第1曲「夜の詩曲」山田耕筰

山田耕筰さんが1913年12月にモスクワで聴いたスクリャービンのピアノ曲『詩曲』に感銘を受けて作曲した『スクリャービンに捧ぐる曲』の第1曲『夜の詩曲』は、「夜の静けさと、その深くに燃ゆる情熱」をテーマに、夜の情景と内面的な感情の動きを繊細に描いた作品です。

静寂のなかに感じられる激しい情熱や哀愁、そしてそれが徐々に消えていく過程を表現しており、スクリャービンの影響を受けたロマンティックでありながらも神秘的な雰囲気を持っています。

独特の間や響きが美しい一方で、感情豊かな演奏が求められる挑戦的な作品です。

ソナチネ山田耕筰12

山田 耕筰: ソナチネ 1. 第1楽章 pf.杉浦菜々子:NanakoSugiura
ソナチネ山田耕筰

日本人初の交響曲作曲家として知られる山田耕筰さんは、歌曲や管弦楽曲だけでなく、和洋折衷のピアノ曲も数多く残しています。

彼のソナチネは、短く演奏しやすい形式でありながら、日本語の抑揚を生かした美しいメロディが特徴的。

愛の成長とはかなさを描いた詩的な雰囲気と、自由への渇望や生の実感を探求するテーマが感じられる作品です。

色使いや夏の情景が織りなす景色は、過ぎ去る時間とともに色あせていく記憶や感情を象徴しているかのよう。

ピアノ学習者にとって重要な教材であり、山田耕筰さんの世界観に触れる良い機会となるでしょう。

ピアノのための「からたちの花」山田耕筰13

山田 耕筰: ピアノのための《からたちの花》 Pf.山本恵利花:Yamamoto,Erika
ピアノのための「からたちの花」山田耕筰

日本の音楽史に多大な影響を与えた作曲家、山田耕筰さん。

彼の作品のなかでも特に美しいメロディを持つ『ピアノのための「からたちの花」』は、1928年に発表された珠玉のピアノ曲です。

本作は、原曲である日本歌曲の持つ叙情性を残しつつ、ピアノならではの表現力を存分に引き出した名作。

春に咲く白い花と秋の黄色い実を持つからたちの情景が、繊細なタッチと豊かな響きで見事に描かれています。

作曲家自身の幼少期の思い出が投影されたノスタルジックな世界観は、聴く人の心に強く訴えかけてくるでしょう。

ピアノ五重奏曲「婚姻の響き」山田耕筰14

山田耕筰:ピアノ五重奏曲『婚姻の響き』
ピアノ五重奏曲「婚姻の響き」山田耕筰

山田耕筰さんは、私たちにとって身近な多くの童謡唱歌や、日本で初めての交響曲を残した偉大な作曲家。

そんな彼が、ドイツ留学時代に生み出した唯一のピアノ五重奏曲『婚姻の響き』は、クラシックの洗練された形式の中に日本的な感性を織り込んだ、実に魅力的な室内楽作品です。

各楽器のパートが見事に絡み合いながら奏でられるハーモニーからは、夫婦の深い絆と調和が感じられ、特別な日のお祝いにもぴったり。

クラシック音楽ファンはもちろん、山田耕筰さんの新たな一面を発見したい方にもオススメしたい、美しい響きに包まれる1曲です。