Dmitri Kabalevskyの人気曲ランキング【2025】
ソビエト連邦公認の芸術家として、作曲家同盟をモスクワに創設するなどその発展に尽力した作曲家、ドミトリー・カバレフスキーさん。
幼少期から芸術の世界に魅了され、詩や絵画を制作しながらピアニストとしてサイレント映画の伴奏演奏家も務めるなど、その非凡な才能が注目を集めました。
また、第二次世界大戦中は、国民を鼓舞する多くの愛国的な歌曲を作ったことでも知られています。
今回は、そんなドミトリー・カバレフスキーさんの人気曲ランキングをご紹介しますので、当時の空気感をイメージしながら聴いてみてくださいね!
Dmitri Kabalevskyの人気曲ランキング【2025】(1〜10)
道化師のギャロップDmitri Kabalevsky1位

カバレフスキーさんが作曲したこの楽曲は、陽気で躍動感あふれる旋律が特徴です。
道化師たちの楽しげな様子が目に浮かぶようなリズミカルな音楽は、聴く人を元気にさせてくれますよ。
1940年にカバレフスキーさん自身によってコンサートの組曲の一部として編成された本作は、運動会の定番曲として親しまれています。
もちろん、運動会でおこなわれる騎馬戦のBGMとしてもぴったり!
元気いっぱいの曲調に合わせて、みんなで協議を盛り上げましょう。
ソナチネ Op.13-1 第1楽章Dmitri Kabalevsky2位

カバレフスキーが1930年に作曲した『ソナチネOp.13-1』は、子供のための音楽教育に力を入れた彼の思いが込められています。
その中の第1楽章は、華やかな和音と穏やかな第二主題が特徴的。
ソナタ形式に基づき、技巧的には比較的平易ながら、音楽性を養うのに適した作品です。
冒頭部分は強く緊張感を持って演奏し、32小節目からの悲しい歌の部分との対比を表現するのがポイント。
速いテンポと強いフォルテが求められますが、カバレフスキーの音楽スタイルを知るうえで重要な要素を含んでいます。
コンクールをとおして取り組む曲にもオススメの1曲です。
30の子供の小品 トッカティーナ Op.27-12Dmitri Kabalevsky3位

子供向けのピアノ作品や、音楽教育に関する著書を数多く残したロシアの作曲家ドミトリー・カバレフスキーさんの『30の子供の小品 Op.27』。
個性豊かな小品集の第12曲目に収録されている『トッカティーナ』は、歯切れのよいリズミカルな楽曲です。
「トッカティーナ」とは、小さな即興曲のこと。
即興的な軽やかさが際立つ作品であり、スラーとスタッカートをはっきり弾き分けてメリハリを付けることが求められます。
カバレフスキー特有の民俗的なリズムを味わいながら演奏しましょう。
4つのロンド Op.60 第4曲「トッカータ」Dmitri Kabalevsky4位

ドミトリー・カバレフスキーさんは、子供向けピアノ作品を多数遺した作曲家。
子供たちの音楽教育に情熱を注ぎ、彼らが音楽を通して世界を見る方法を理解できるようにと願っていました。
そんなカバレフスキーさんの作品の一つ、1958年に作曲された『4つのロンド Op.60』の第4曲『トッカータ』は、明るく力強いリズムとメロディが印象的な活気あふれる楽曲です。
繰り返しのセクションが多用され、演奏者には速い指の動きと正確なリズム感が求められます。
教育的観点から非常に価値のある作品とされ、多くのピアノ教育のカリキュラムに取り入れられています。
技術的な挑戦を楽しみながら、カバレフスキーさんの音楽的表現を味わえる1曲です。
エチュード「30の子供の小品 Op.27」第3番Dmitri Kabalevsky5位

シンプルながらも魅惑的な旋律とダイナミックなリズムが織り成す小品は、1937年から1938年にかけて子供たちのために作曲された名曲『30の子供の小品 Op.27』の一曲です。
エネルギッシュな右手のメロディと力強い左手の和音が織り成す響きは、まるで心躍るようなダンスを思わせます。
本作は技巧的なエッセンスも含みながら、表情に豊かな響きを持つピアノ小品です。
保守的でありながらも革新的な和音の進行は、短い演奏時間の中で聴く人の心を鷲掴みにします。
発表会やコンクールでの演奏に最適な一曲で、ロシア民謡の要素を取り入れた親しみやすい旋律は、聴衆の心に深く響くことでしょう。
ソナチネ イ短調 Op.27-18Dmitri Kabalevsky6位

力強い主題から抒情的な中間部まで、約1分という短い時間の中に、音楽の醍醐味が凝縮された小品です。
ドミトリ・カバレフスキーが1938年に作曲した本作は、重厚なイ短調の響きから始まり、情感が豊かな旋律が次々と展開されていきます。
明快なリズムと調性感が特徴的で、決して派手な技巧を必要としない作りながら、聴く人の心を強く揺さぶります。
演奏する上でのポイントは、冒頭のリズミカルな主題をしっかりと打ち出すこと。
中間部では、より柔らかな表現力が求められます。
音楽を通じて物語を語るような表現力を磨きたい方や、短い曲でインパクトのある演奏をしたい方にぴったりの1曲です。
24の前奏曲 Op.38 第1曲「アンダンティーノ」Dmitri Kabalevsky7位

20世紀ロシアを代表する作曲家のひとり、ドミトリ・カバレフスキーさんの『24の前奏曲 Op.38』は、ロシアの伝統的な民謡をモチーフにしながら、各曲が独立した意味を持つよう構成されています。
なかでも第1曲『アンダンティーノ』は、穏やかでリリカルなメロディが印象的。
中間部では、情熱的な高揚感も楽しめます。
子供たちへの音楽教育に情熱を注ぎ、世界をどう見るかを音楽で伝えようとしていたカバレフスキーさんの思いが垣間見える、子供から大人まで、幅広い方に親しみやすい作品といえるでしょう。