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DJが自信を持ってプレイすベき5つの理由

DJが自信を持ってプレイすベき5つの理由
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DJが自信を持ってプレイすベき5つの理由

クラブミュージック好きの皆さん!

音楽楽しんでますか?

クラブイベントに遊びに行くとほとんどの人はDJの方を見ながら踊ったり、身体を揺らしたりして音楽を楽しみます。

プレイしている人を見るのは当然のことですが、プレイしている側には「見られている」という自覚がなければなりません。

たまにDJでその自覚に欠けた振る舞いや表情を表に出す方がいるので残念に思うことがあります。

特に残念に思うのは「自信が無さそう」にプレイする人!

誰も自信無さそうにプレイするDJやミュージシャンの姿なんて期待していません。

プレイヤーは自信を持ってプレイするべきです。

自信を持ってプレイすべき5つの理由

DJが自信を持ってプレイすベき5つの理由

1. プレイする姿もプレイの一部である

DJは観客にプレイしている姿も見られます。

うつむいて伏し目がちなDJがアクションも無く淡々と不安そうな表情でミックスをしている姿と、堂々とブースに立って楽しそうに音楽のビートを身体で表現しているDJの姿ではどちらが良いでしょうか?

当然、後者のDJの方が楽しそうですし、うまく見えますよね。

音楽を流すだけだったら曲を垂れ流しにしておけばいいですよね。

DJがそこで何かを感じて、曲を選択して、ミックスでフロア(聴者)に音楽を投げかける、というストーリーを作り出せるのがDJの存在意義でもあります。

その過程においてDJがいかに音楽に向かい合っているかという部分が現れる「見た目」もプレイの一部として非常に大切です。

自信が無さそうにプレイすると、音楽までも自信が無く聴こえますし、不安そうにプレイしているDJの音楽にドップリ浸かる(つかる)気も起こりません。

私は踊りながらプレイするDJが大好きです。

堂々とブースに立ってビートを身体で表現しているDJの姿を見ていると音楽にもグルーヴ感が生まれているようで、非常に楽しく踊れます。

プレイしている姿もDJの一部であることを考えて堂々とプレイしましょう!

つい先日神戸でプレイした時も、メッチャ楽しそうにDJしているDJさんがいて、見ているだけで笑顔になるようなプレイでものすごくハッピーな気分になりました。

自分のプレイをどのように見せることができるか?

という点もDJのスキルとして非常に重要です。

2. 失敗はチャンスに変えられる。

恐れる必要なし

ミックスに失敗して「アチャー……」って顔して首を傾げ(かしげ)ながらプレイするDJがいたら、あ、失敗したんだ、って下手に見えますよね。

失敗しても「テヘッ」と笑った方がまだ良く見えます。

DJにとって一番怖いのは「音を止める」ことです。

PCのトラブルなどで稀(まれ)に音が止まることが起こりますが、ここで慌てて「ごめん」なんて言ったら失格です!

すぐに音をだすか、PCトラブルならバックアップのCDやUSBからとりあえず音をだしてガッツポーズをしましょう!

音が止まってお客さんが「ん?」てなっても、再び音がでてDJがガッツポーズしてたら「Wooo!」って声を出してフォローしてくれることが多いですし、失敗を恥じらわずに踏み台に利用してしまいましょう!

開き直って手を上げてトラブルをフロアの皆と楽しむくらいの余裕を見せることが大切なのです。

3. 顔を上げてプレイするメリットがある

DJとはフロアとの呼吸です。

今の曲にどのような反応を示しているのか?

流れについてきているのか?

など、フロアの空気感を感じ取らなければなりません。

終始(しゅうし)うつむいてプレイするとその様子が見えないばかりか自信が無いように見えてしまいます。

胸を張って顔を上げてプレイしよう!

顔を上げるとフロアの様子がよく見えるので、踊ってる人の足が動いているのかをチェックしよう!

前にも書いたことがありますが、有名なクラブPAさんに聞いた話によると、女の子の足が動いているかどうかでDJの腕前がわかるそうです。

女の子が踊っているか良くフロアを見渡しましょう!

DJが煽(あお)ることについては曲のジャンルやスタイル、価値観によって全然文化が違うので今日は書きませんが、フロアとの呼吸が出来てるDJの煽(あお)りとそうで無いDJの煽(あお)りは明らかに違います。

フロアの雰囲気をキャッチするためにしっかり顔を上げましょう!

プレイの時間帯やお客さんの入りの都合で、例えフロアに誰も居なくても顔を上げてプレイするようにしよう!

「誰も居なくてもフロアに向かってプレイ出来ている自分」に自信を持てるようになります。

さもフロアに人がいるかのように振舞ってDJができるようになれば自分のテンションも上がって楽しさが増えますよ!

誰もいなくても自分だけはガッツリ楽しめるように手を抜かずにプレイしましょう。

自分を楽しませることができないDJが他人を楽しませることができるとも思えませんからね。

4. 自信がなくてもカバーできる方法がある

そもそも自信が無いのは何が原因なのでしょうか?

キャリアが浅くて緊張しているから?

時間が無くて選曲が十分でない?

技術に自信が無い?

内気な性格だから?

自分のセンスに自信がない?

さまざまな理由があるでしょうが、それらの理由のせいで自信が無いのだとすると、逆に自信を持ってプレイするためには「経験が豊かで充分な選曲の時間があって、技術も十分で、外交的な性格で、自分のセンスに自信タップリ」であることが必要なのでしょうか?

答えはノー!

関係ありません。

初心者でも堂々とプレイする人はたくさんいます。

自信がないことと、自信が無いように振る舞うことは切り離して考えなければなりません。

自信が持てない人は、ある部分に気持ちをフォーカスすることで自信がない気持ちを克服することができます。

その部分とは、とにかく「好き!」な気持ちです。

昔岡山でDJをしていた頃にこんな経験がありました。

最近DJを始めたという若いテクノDJがプレイを始めました。

経験が浅いこともあって技術的にはバタバタしてミスも多くあったのですが、その場にいたお客さんは彼のプレイに物凄く引き込まれることになりました。

なぜか?

彼のプレイからは彼が曲を愛して陶酔している様子が良くわかりました。

プレイしながら身体を大きく音楽に合わせて動かし、目をつむったり天を見上げたり、誰よりも音楽の世界に深く入り込んでいたのです。

「好き」という気持ちは何よりも強烈です。

細かな技術やミスを大きくカバーできる程のエネルギーを持っているのです。

例え自信が無い部分を抱えたままDJブースに立ったとしても「好き」な気持ちを前面に押し出して音楽にドップリと気持ちを寄せて感情をさらけだしましょう!

音楽が「好き」な気持ちはDJにとって最高の武器なのです。

5. 自信があるフリが自信を作る

社会心理者の研究によると、力強いポーズ、例えばガッツポーズを2分間取ることで、脳内のテストステロンが上昇し、コルチゾールが減少する効果が見られるそうです。

自信に溢(あふ)れる強力なリーダーはテストステロンレベルが高く、コルチゾールレベルが低い傾向にあります。

力強いポーズを取ることで、脳のホルモンバランスが、自信に溢(あふ)れる人の状態に近づいていくということです。

例え自信が無くてもポーズを取り続けることで脳のホルモンバランスが追っかけて、自信がある状態に向かっていくというのは、とても興味深い現象だと思います。

だってポーズだけで自信がつくんだったらコレを利用しない手はありませんよね!?

逆に自信のないポーズ(例えば身体を縮こまらせるポーズ)はテストステロンレベルを下げ、コルチゾールレベルを上げてしまい、脳内も自信がない状態になる効果があることがわかっています。

コレを踏まえると、自信のある振る舞いやポーズを繰り返しながらDJを行うことで、自然と自信が付いてくる可能性があるということですね。

実際に私も開き直って堂々とDJをやってる方が上手くやれていたような経験が何度もあります。

自信があるフリは結果的に自信を生みだしてくれる!!

自信満々にプレイをして自信をつけよう!

DJが自信を持ってプレイすベき5つの理由

最後に

と、いうわけでいくつかの理由を挙げてきました。

DJの方は過去の経験で思い当たる点もあるのではないでしょうか?

淡々とプレイするスタイルを否定している訳ではありません。

職人らしくて素敵なDJもたくさんいます。

寡黙にプレイしつつも「いいから黙って食え!」って感じで職人魂をみせるDJには心底引きつけられます。

しかしそこでもDJの自信のある堂々とした動きや「好き」な気持ちが感じられないと魅力は半減してしまいます。

ベテランのDJには寡黙にプレイしつつもそのような自信が垣間見られることが多くあります。

スタイルはどうあれ自信をもってプレイすることはとても重要なことに違いありません。

また、プレイ後に自分のプレイ内容を反省するのはいいことだと思いますが、身内以外(いがい)のお客さんなどにその内容や言い訳を大っぴらにしてしまうのはあまりいい気がしません。

自分がお客さんで行ったイベントで楽しんだ後にプレイしたDJさんに「楽しかったよ〜」と声を掛けたら「いやいや、実はあの時とあの時に失敗して……」と長時間の反省を聞かされると、フルコースの料理を食べた後にシェフから、今日の料理の失敗を聞かされているようで、それなりに楽しんだつもりが後味の悪いものになってしまいます。

謙遜するにしても自分のプレイを全否定しない方が良いのは間違いありません。

もしまた自分のプレイを聴いて欲しいのであればなおさらです。

反省点は仲間内でシェアして次回に活かすとか、心に秘めて次回の挽回にむけコツコツ練習するとかして頑張っていきましょう〜!

それに、プレイ後にガッツリ凹んでるDJより、パーティーをガッツリ楽しんでるDJの方がいいですし、オーガナイザーの立場なら楽しんでいるDJの方がブッキングしたくなりますからね。

クラバーの皆さんはDJが音を止めても盛り上げて、プレイ後にDJをテキーラの刑に処してください!

今やDJのプレイは動画で簡単に見られるようになりましたが、現場の空気感や雰囲気を取り入れたDJのプレイや立ち振る舞いは現場でしか感じられない部分も多くあり、クラブの楽しみの一つでもあります。

さぁ!

クラブへ行こう!

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