複数のアーティストが出演するライブやイベントでは通常、演奏を終えたバンドと次のバンドとの間にステージのセッティングを変更するための「転換」の時間があります。
今回はこの転換をいかに素早くスムーズに行うかにポイントを絞ってお話したいと思います。
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もくじ
転換時間は決まっている
イベントをタイムテーブル通り進行させるためには、転換作業をスムーズに行う必要があります。
プロミュージシャンのステージでは、転換作業は入念な打ち合わせが行われており、大きなステージだと音響さんや舞台監督、ライブハウスですとPAさんが一緒になって転換作業を行います。
リハーサル通りのセッティングしなければいけませんし、ない場合も事前に確認しないといけません。
参考:実は間違いだらけ!?正しいライブリハーサルのやり方 6選
ライブ開始前とライブ終演後の転換セッティングで大切なポイントをまとめてみました。
ライブを始める前は
前のバンドが「はけて」からセッティング開始する
ライブ終了後のステージは、大変慌ただしくなっています。
まず前のバンドがステージから「はける」までは舞台袖で待機しておきましょう。
スペースが狭い場合は出入り口付近に極力溜まらないようにしましょう。
「はける」とは、舞台上から登場人物(俳優)や道具類が袖に消えることです。
逆に舞台に登場することは「出る」と言い、合わせて「出ハケ」と言います。
ペンライトの活用
室内の場合、転換中はステージの照明を暗くして来場されているお客さんに目立たないようにします。
リハーサルの時とは違い、ステージ上の足下が見えなくなっていたり、普段セッティングしている機材の細かい設定なども見えにくい状況なので事前にペンライトを用意しておきましょう。
ペンライトは100均などでも売っています。
エフェクターは組んでおく
ギターなどで使うエフェクターを入れるケース(エフェクトボード)内のエフェクターの接続などのセッティングは、転換が始まる前に済ませておくとスムーズです。
弦楽器のチューニングはセッティング開始前に済ます
少しでもセッティング時間を短縮するために、楽器(ギター、ベース、ドラムスネアなど)のチューニングはセッティング開始前にも行っておきましょう。
大きいアンプなどの機材は複数人で運ぶ
大きい機材、重たい機材などは決して無理して1人で運ばないでください。
落として壊れてしまったり、ケガしてしまうのを未然に防ぎましょう。
限られたスペースの中でスムーズに転換を行うためには協力が必要です。
音が出るのを確認したら音は止める
セッティング中に特定のパートの音がずっと鳴っていると、セッティング時の会話などが聞きとれにくい場面もあります。
音がしっかり確認できたら音を鳴らすのをやめておきましょう。
まだセッティングできていないメンバーを気にかけてお互い協力する体勢が理想です。
全員セッティングが終わったら、バンド全体の音を確認しステージ上の音のバランスを整えます。
ライブが終わったら
事前に手順をスケジュール化しておきましょう
ライブハウスでのライブの場合は、いち早く物販に足を運んだり、お客さんに顔を出したいタイミングもあると思います。
スタッフやローディーの方がいる場合はスムーズなのですが、いない場合は「片付けるメンバー」と「物販メンバー」を事前に決めておきましょう。
ライブステージ後の演奏者のほとんどは「興奮状態」です。
終わった後はできる限り落ち着いて対応できるよう、片付け手順をメモして見返せるようにしておくとスムーズです。
アンプ類はまず電源を切ってからケーブルを抜く
ステージのセッティング中はギターアンプは移動させたり、スピーカー前にマイクを立てるので、先にアンプ側を片付けてから他の機材を片付けるようにし、スムーズに転換できるようにしましょう。
ケースにしまうのは、外に機材を出してから
一旦ステージからはけてから楽器ケースに片付けましょう。
ただケースにしまってから持ち運ぶほうがスムーズな場合もあるので、事前に片付けておきましょう。
楽器が少ないパートが手伝う
自分の片付けが終わっても、片付けがまだのパートがある場合は手伝いましょう。
次のバンドにスムーズにバトンタッチできるのが理想です。
最後に
転換の手順はバンドによって様々だと思いますが、メンバー内で打ち合わせしてトラブルなくスムーズに行えるように考えておきましょう。
ライブステージをよいものにするためにも重要なことだと思います。
ライタープロフィール
スタジオラグ スタッフ
きんや
京都河原町三条に位置する、リハスタのスタッフです。
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