1990年代にデビューを果たした洋楽の男性アーティスト、シンガーソングライターはポップスやR&Bにネオソウル、オルタナティブロックまでジャンルの垣根を超えた新しい才能が次々と登場した黄金期。
本記事では、世界を魅了した90年代に登場した洋楽男性アーティストたちの原点となるデビュー曲をご紹介します。
当時のミュージックシーンを知る方も、これから90年代の音楽を探求したい方も、きっと新しい発見があるはずです!
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90年代の洋楽男性アーティスト・シンガーのデビュー曲まとめ(1〜10)
GraceJeff Buckley

伝説的なフォークシンガーを父に持つ、アメリカ出身のシンガーソングライター、ジェフ・バックリーさん。
30歳という若さでこの世を去った彼の原点となる、1994年8月に発売されたデビュー・シングルです。
避けられない運命を前にしながらも、その中で愛と救済を見いだそうとする切実な心情が、聴く者の魂を揺さぶります。
「敏感さは弱さではない」という彼の哲学を体現したかのような、繊細さと激しさが同居した歌詞も印象的です。
天使の歌声と称される高音ファルセットと、劇的なバンドサウンドが融合した本作は、90年代が生んだ最も美しい悲劇のひとつといえるのではないでしょうか。
LoserBeck

どうしようもない無力感に襲われ、「自分なんて負け犬だ」と投げやりになってしまうことはありませんか?
アメリカ出身のミュージシャン、ベックさんの出世作となった本作は、まさにそんなやるせない気持ちを代弁してくれるような一曲です。
主人公が口にする自虐的な言葉の裏には、深刻な絶望というよりも、世の中を斜めに見たクールなユーモアが漂います。
この独特の気だるさが、かえって心を軽くしてくれるのかもしれませんね。
1993年3月にインディー盤として世に出たこの作品は、後にアルバム『Mellow Gold』へ収録されました。
何もかもうまくいかず自暴自棄になりそうな日に聴くと、その不思議な魅力に心が救われるような感覚になる作品です。
Brown SugarD’Angelo

90年代R&Bシーンに新時代の到来を告げることとなった、米国ヴァージニア州出身の鬼才、ディアンジェロさんのデビュー曲です。
この楽曲は1995年6月にアルバム『Brown Sugar』からの先行シングルとしてリリースされ、今なおネオ・ソウルを代表する名曲として愛されています。
一聴すると甘美な女性への愛を歌っているようですが、実はマリファナを擬人化した巧みな比喩表現なのだそうです。
恋に酔いしれるように“ハイ”になる感覚を、ジャジーなオルガンと気だるいビートに乗せて歌い上げるセンスは唯一無二ですよね!
本作のDIYで生み出された有機的なグルーヴは、夜の静寂に溶け込むような魅力があります。
少し大人な雰囲気で音楽に浸りたい時、そのスモーキーな世界観に酔いしれてみてはいかがでしょうか?
CrazySeal

イングランド出身のシンガー、シールさんのデビュー曲として1990年11月に発売されたシングルです。
ベルリンの壁崩壊など、世界が揺れ動くなかで「正気でいるためには、少しクレイジーでなければ生き残れない」という彼の強いメッセージが描かれています。
ソウルフルな歌声と浮遊感のあるダンスサウンドが絡み合う、独特の世界観が印象的。
本作はUKチャートで2位を記録し、デビューアルバム『Seal』にも収録されました。
映画『プラダを着た悪魔』など多くの作品に起用されているのを、耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
時代の変化に戸惑う時、きっと力を与えてくれる一曲です。
She’s So HighTal Bachman

爽やかなギターリフとキャッチーなメロディにしびれる、カナダ出身のタル・バックマンさんのデビュー作!
1999年2月にラジオで公開された本作は、全米Adult Top 40チャートで1位を獲得するなど世界的にヒットしました。
自分とは住む世界が違う高嶺の花の女性に恋焦がれ、彼女を思うだけで舞い上がってしまう男性の純粋な気持ちが描かれたパワーポップナンバーです。
この甘酸っぱいテーマは作者自身の高校時代の体験が元になっていると言われています。
好きな人を前にすると何も手につかなくなるあの感覚は、恋をしたことがある方なら強く共感できるはず!
FreedomRobbie Williams

英国の人気グループ、テイク・ザットを脱退したロビー・ウィリアムズさんのソロデビュー曲として1996年7月に発売された作品です。
ジョージ・マイケルさんの名曲をカバーしたこの楽曲は、彼自身の「声明」ともいえる一曲。
過去の鎖を断ち切り、自分らしく生きるんだという決意が、若さとエネルギーに満ちた歌声とともに心の奥まで響いてきます。
本作はUKチャートで初登場2位を飾る鮮烈なデビューとなりましたが、アルバム『Life thru a Lens』には収録されませんでした。
何かから解放されて新しい一歩を踏み出したい時、この曲の持つ祝祭的な雰囲気が、きっとあなたの心を晴れやかにしてくれることでしょう。
Birds Without WingsDavid Gray

後の名盤『White Ladder』で世界的な成功を掴む英国のシンガーソングライター、デヴィッド・グレイさんのキャリアの幕開けを飾る楽曲です。
1992年11月にデビューシングルとして世に出た本作は、翼を持たずに空を焦がれる鳥の姿を通して、自由への強い憧れと、ままならない現実へのもどかしさが切なく描かれています。
アコースティックギターの純粋な響きと彼の内省的な歌声が絡み合い、どうにもならない現実の中でもがく心情が、聴く人の心の奥まで響いてきます。
本作は、1993年4月発売のデビューアルバム『A Century Ends』に収録。
物思いにふけりたい静かな夜、自分の心に深く潜っていきたい時にぴったりの一曲です。