【洋楽】90年代に活躍した男性シンガーまとめ
90年代の洋楽シーンというと、グランジの登場、カントリーポップ、そしてR&Bとヒップホップなど、さまざまなジャンルがしのぎを削り合っていました。
各シーンで活躍したアーティストたちは今もレジェンドとして語り継がれ、現在活躍している多くのアーティストに影響を与えました。
この記事では、そうした90年代に活躍した海外のアーティストの中でも、男性シンガーに焦点を当ててオススメアーティストを紹介していきます。
ぜひこの機会にたくさんのシンガーの歌声を聴き、お気に入りのアーティストを見つけてみてくださいね。
【洋楽】90年代に活躍した男性シンガーまとめ(1〜10)
Birds Without WingsNEW!David Gray

後の名盤『White Ladder』で世界的な成功を掴む英国のシンガーソングライター、デヴィッド・グレイさんのキャリアの幕開けを飾る楽曲です。
1992年11月にデビューシングルとして世に出た本作は、翼を持たずに空を焦がれる鳥の姿を通して、自由への強い憧れと、ままならない現実へのもどかしさが切なく描かれています。
アコースティックギターの純粋な響きと彼の内省的な歌声が絡み合い、どうにもならない現実の中でもがく心情が、聴く人の心の奥まで響いてきます。
本作は、1993年4月発売のデビューアルバム『A Century Ends』に収録。
物思いにふけりたい静かな夜、自分の心に深く潜っていきたい時にぴったりの一曲です。
Save TonightNEW!Eagle-Eye Cherry

イーグル=アイ・チェリーさんの名を世界に知らしめることとなったこの曲は、1997年10月に発売されたデビューシングルです。
名盤『Desireless』からの本作は、スウェーデン出身の彼のソウルフルな歌声と哀愁あるアコースティックサウンドが心に染みます。
明日には離れ離れになる運命の恋人と、ただ悲しむのではなく、ワインを片手に今夜を最高の思い出にしようと歌う歌詞。
切なさの中に宿る力強い愛情が伝わってきて、胸が熱くなりますよね。
アメリカのビルボードチャートで最高5位を記録するなど、世界を魅了したのも納得です。
大切な人との限られた時間を噛みしめたい、そんな夜に聴いてみてはいかがでしょうか。
GraceNEW!Jeff Buckley

伝説的なフォークシンガーを父に持つ、アメリカ出身のシンガーソングライター、ジェフ・バックリーさん。
30歳という若さでこの世を去った彼の原点となる、1994年8月に発売されたデビュー・シングルです。
避けられない運命を前にしながらも、その中で愛と救済を見いだそうとする切実な心情が、聴く者の魂を揺さぶります。
「敏感さは弱さではない」という彼の哲学を体現したかのような、繊細さと激しさが同居した歌詞も印象的です。
天使の歌声と称される高音ファルセットと、劇的なバンドサウンドが融合した本作は、90年代が生んだ最も美しい悲劇のひとつといえるのではないでしょうか。
…Til The Cops Come Knockin’NEW!Maxwell

90年代のR&Bシーンにネオソウルという新たな風を吹き込んだ、アメリカ出身のマックスウェルさん。
彼のデビューを象徴する本作は、恋人たちの愛が最高潮に達する瞬間を切り取った、とろけるように甘く官能的なスロージャムです。
誰にも邪魔されず、ただひたすらにお互いを求め合うという大胆な愛情表現が、彼のシルクのように滑らかなファルセットと絡み合い、聴く者を一瞬で虜にしてしまうのではないでしょうか。
この楽曲が収録された1996年4月リリースのデビュー盤『Maxwell’s Urban Hang Suite』は、恋愛の物語を描いた名盤で、グラミー賞にもノミネートされました。
静かな夜、この甘美で濃密な世界観にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか?
LoserNEW!Beck

どうしようもない無力感に襲われ、「自分なんて負け犬だ」と投げやりになってしまうことはありませんか?
アメリカ出身のミュージシャン、ベックさんの出世作となった本作は、まさにそんなやるせない気持ちを代弁してくれるような一曲です。
主人公が口にする自虐的な言葉の裏には、深刻な絶望というよりも、世の中を斜めに見たクールなユーモアが漂います。
この独特の気だるさが、かえって心を軽くしてくれるのかもしれませんね。
1993年3月にインディー盤として世に出たこの作品は、後にアルバム『Mellow Gold』へ収録されました。
何もかもうまくいかず自暴自棄になりそうな日に聴くと、その不思議な魅力に心が救われるような感覚になる作品です。
Barely BreathingNEW!Duncan Sheik

知的で繊細な歌声が印象的なアメリカのシンガーソングライター、ダンカン・シークさん。
彼の記念すべきデビューシングルは、恋人の欺瞞に気づき、息もできないほどの苦悩の末に別れを選ぶ、なんとも切ない心情が歌われています。
アコースティックギターのメロディに乗せて、どうしようもない感情の圧迫感を彼の透明感あるボーカルが見事に表現しているようです。
1996年5月に公開されたこの楽曲は、全米チャートに55週もランクインし続ける異例のロングヒットを記録しました。
ドラマ『Party of Five』でも使用され、大きな話題となりました。
複雑な恋に悩む夜、一人でじっくりと物思いにふけりたい時に聴くと、心の奥まで響いてくるのではないでしょうか。
Brown SugarNEW!D’Angelo

90年代R&Bシーンに新時代の到来を告げることとなった、米国ヴァージニア州出身の鬼才、ディアンジェロさんのデビュー曲です。
この楽曲は1995年6月にアルバム『Brown Sugar』からの先行シングルとしてリリースされ、今なおネオ・ソウルを代表する名曲として愛されています。
一聴すると甘美な女性への愛を歌っているようですが、実はマリファナを擬人化した巧みな比喩表現なのだそうです。
恋に酔いしれるように“ハイ”になる感覚を、ジャジーなオルガンと気だるいビートに乗せて歌い上げるセンスは唯一無二ですよね!
本作のDIYで生み出された有機的なグルーヴは、夜の静寂に溶け込むような魅力があります。
少し大人な雰囲気で音楽に浸りたい時、そのスモーキーな世界観に酔いしれてみてはいかがでしょうか?