1990年代にデビューを果たした洋楽の男性アーティスト、シンガーソングライターはポップスやR&Bにネオソウル、オルタナティブロックまでジャンルの垣根を超えた新しい才能が次々と登場した黄金期。
本記事では、世界を魅了した90年代に登場した洋楽男性アーティストたちの原点となるデビュー曲をご紹介します。
当時のミュージックシーンを知る方も、これから90年代の音楽を探求したい方も、きっと新しい発見があるはずです!
90年代の洋楽男性アーティスト・シンガーのデビュー曲まとめ(1〜10)
LoserBeck

どうしようもない無力感に襲われ、「自分なんて負け犬だ」と投げやりになってしまうことはありませんか?
アメリカ出身のミュージシャン、ベックさんの出世作となった本作は、まさにそんなやるせない気持ちを代弁してくれるような一曲です。
主人公が口にする自虐的な言葉の裏には、深刻な絶望というよりも、世の中を斜めに見たクールなユーモアが漂います。
この独特の気だるさが、かえって心を軽くしてくれるのかもしれませんね。
1993年3月にインディー盤として世に出たこの作品は、後にアルバム『Mellow Gold』へ収録されました。
何もかもうまくいかず自暴自棄になりそうな日に聴くと、その不思議な魅力に心が救われるような感覚になる作品です。
Brown SugarD’Angelo

90年代R&Bシーンに新時代の到来を告げることとなった、米国ヴァージニア州出身の鬼才、ディアンジェロさんのデビュー曲です。
この楽曲は1995年6月にアルバム『Brown Sugar』からの先行シングルとしてリリースされ、今なおネオ・ソウルを代表する名曲として愛されています。
一聴すると甘美な女性への愛を歌っているようですが、実はマリファナを擬人化した巧みな比喩表現なのだそうです。
恋に酔いしれるように“ハイ”になる感覚を、ジャジーなオルガンと気だるいビートに乗せて歌い上げるセンスは唯一無二ですよね!
本作のDIYで生み出された有機的なグルーヴは、夜の静寂に溶け込むような魅力があります。
少し大人な雰囲気で音楽に浸りたい時、そのスモーキーな世界観に酔いしれてみてはいかがでしょうか?
GraceJeff Buckley

伝説的なフォークシンガーを父に持つ、アメリカ出身のシンガーソングライター、ジェフ・バックリーさん。
30歳という若さでこの世を去った彼の原点となる、1994年8月に発売されたデビュー・シングルです。
避けられない運命を前にしながらも、その中で愛と救済を見いだそうとする切実な心情が、聴く者の魂を揺さぶります。
「敏感さは弱さではない」という彼の哲学を体現したかのような、繊細さと激しさが同居した歌詞も印象的です。
天使の歌声と称される高音ファルセットと、劇的なバンドサウンドが融合した本作は、90年代が生んだ最も美しい悲劇のひとつといえるのではないでしょうか。
Needle in the HayElliott Smith

ささやくような歌声とアコースティックギターの音色が印象的な、アメリカ出身のシンガーソングライター、エリオット・スミスさん。
本作は1995年に発売された彼にとっては初のシングルで、セカンド・アルバム『Elliott Smith』に収録されています。
どうしようもなく追い詰められた状況や自己破壊的な衝動が、静かなメロディの中に痛々しいほどリアルに描かれています。
誰にも理解されない孤独を抱え、絶望の淵にいる主人公の姿に、胸が締め付けられる方も少なくないはずです。
2001年の映画『The Royal Tenenbaums』では、登場人物の衝撃的な場面で本作が使用されました。
心の深い部分に沈んだ痛みに、そっと寄り添ってくれるのかもしれません。
Gotta LoveJodeci

Jodeciは、1991年にアルバム『Forever My Lady』でデビューしました。
アルバムに収録されている「Gotta Love」は、最初にシングルカットされ、シングルの売上はまずまずの結果でしたが、アルバムは発売から1週間でトップR&Bアルバム1位に輝くなど、成功を収めました。
Don’t Be AfraidAaron Hall

Guyのメンバーだったアーロン・ホールは、1993年にアルバム『The Truth』でソロデビューしました。
シングルカット曲「Don’t Be Afraid」は、R&Bチャートで2週連続1位を獲得し、ソロでも人気を博しました。
Birds Without WingsDavid Gray

後の名盤『White Ladder』で世界的な成功を掴む英国のシンガーソングライター、デヴィッド・グレイさんのキャリアの幕開けを飾る楽曲です。
1992年11月にデビューシングルとして世に出た本作は、翼を持たずに空を焦がれる鳥の姿を通して、自由への強い憧れと、ままならない現実へのもどかしさが切なく描かれています。
アコースティックギターの純粋な響きと彼の内省的な歌声が絡み合い、どうにもならない現実の中でもがく心情が、聴く人の心の奥まで響いてきます。
本作は、1993年4月発売のデビューアルバム『A Century Ends』に収録。
物思いにふけりたい静かな夜、自分の心に深く潜っていきたい時にぴったりの一曲です。








