90年代の洋楽ガールズバンドのデビュー曲
バンドの初期の音源はやはりエネルギッシュで魅力的ですよね。
特にデビュー曲ともなると……。
テクニックや慣れは浅く感じる場合も熱量が桁違いです。
キャリアも長くなってくると音楽性にも変化が出てきます。
まさにそれが醍醐味でしょう。
今回は90年代の洋楽ガールズバンドのデビュー曲についてリサーチしました。
ぜひご覧ください。
90年代の洋楽ガールズバンドのデビュー曲(1〜10)
Hold OnWilson Phillips

音楽界の名家に生まれた3人組ウィルソン・フィリップスの記念すべきデビュー曲は、困難に立ち向かう勇気と希望を歌った力強いメッセージソングです。
美しい三声のハーモニーとキャッチーなメロディラインが絶妙に融合し、チャイナ・フィリップスさんの個人的な経験から生まれた歌詞に共感する人が多いのも人気の秘密。
1990年2月に発売されるとたちまちビルボードチャート1位を獲得し、マドンナさんの『Vogue』を押しのけるほどの大ヒットとなりました。
2011年の映画『ブライズメイズ』で再注目されたこの名曲は、人生の岐路に立ったとき、または90年代ポップスの甘美なノスタルジーに浸りたいときにおすすめです。
What’s Up4 Non Blondes

力強いボーカルと革命を求める言葉が、未だ多くの人の心を動かし続けています。
サンフランシスコ出身の4 ノン ブロンドが1993年3月に世に送り出した楽曲は、オルタナティブロックの金字塔として、世界12カ国でチャート首位を獲得しました。
アルバム『Bigger, Better, Faster, More!』に収録された本作は、社会への不満と変革への願いを情熱的に歌い上げ、MTVアワードにもノミネート。
30年の時を経た今もなお、人生に迷いを感じる時や、世の中に疑問を抱く瞬間に寄り添ってくれる、普遍的なアンセムとして愛され続けています。
DreamsThe Cranberries

アイルランド発のロックバンド、ザ・クランベリーズのデビュー曲は、1992年9月に公開された幻想的な一曲です。
ドロレス・オリオーダンさんの透き通るような歌声と、ノエル・ホーガンさんのアルペジオギターが織りなす夢のような世界観が魅力。
初恋の胸の高鳴りを描いた歌詞と、ケルト音楽の影響を感じさせるメロディラインは、心に染み入る美しさを持っています。
本作は映画『ミッション:インポッシブル』や『デリー・ガールズ』などで使用され、時代を超えて愛される名曲に。
新たな恋の予感や、青春時代の甘い記憶を呼び起こしたい方におすすめの一曲です。
CannonballThe Breeders

不思議な歪みを帯びたベースラインから始まり、歪んだボーカルが重なる—ザ・ブリーダーズがアメリカのオルタナティブロック界に放った鮮烈な印象の一曲は、1993年8月に発売されたアルバム『Last Splash』からのリード曲です。
オハイオ州出身の彼女たちは、元ピクシーズのキム・ディールさんとその双子の妹ケリーさんを中心に結成。
フランスの哲学思想を風刺し「人生は競争ではない」というメッセージを込めた本作は、米Billboard Hot 100で44位、特にフランスでは30週間もチャートインする快挙を達成。
キム・ゴードンとスパイク・ジョーンズが共同監督したミュージックビデオも話題となりました。
長距離ドライブの爽快感を求める方や、90年代オルタナ黄金期の空気感を味わいたい方にぴったりです。
Just A GirlNo Doubt

少女らしさの仮面をかぶりながら社会への反抗心を爆発させた曲は、カリフォルニア発ノー・ダウトの真骨頂です。
1995年9月、アルバム『Tragic Kingdom』の先行シングルとして世に出たこの曲は、女性としての制約に対するグウェン・ステファニーさんの率直な怒りが詰まっています。
父親に夜間の運転を禁止されたことをきっかけに生まれた歌詞は、多くの女性の共感を呼びました。
スカパンクとポップを融合させた本作は、ビルボードで23位、オーストラリアで3位を記録。
映画『クルーレス』や『キャプテン・マーベル』にも起用され、少女のパワーが欲しい瞬間に背中を押してくれる一曲です。
Pretend We’re DeadL7

荒々しいギターリフと皮肉の効いた歌詞で1990年代のオルタナティブロックシーンに鮮烈な印象を残した女性4人組バンド、エルセブン。
彼女たちの代表作は、政治的無関心への風刺を込めながらも、失恋の痛みをユーモアで乗り切る逞しさを描いています。
1992年4月に発売されたアルバム『Bricks Are Heavy』収録の本作は、米ビルボードモダンロックチャートで8位を記録し、人気ゲーム『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』にも収録されました。
ドニータ・スパークスさんら4人がロサンゼルスで鳴らす圧倒的サウンドは、日常に退屈を感じている人や、自分の本音を偽らず生きたい全ての人におすすめです。
No Way, No WayVanilla

イギリスのポップシーンに突如現れた4人組ガールズグループ、バニラ。
1997年12月にEMIレコードからデビューした彼女たちの記念すべき第一弾シングルは、あの『ザ・マペッツ』でもおなじみのメロディーを取り入れたキャッチーな一曲でした。
イタリアの作曲家ピエロ・ウミリアーニさんの1968年の楽曲をベースにした本作は、ユーロポップとエレクトロニックサウンドを融合させた親しみやすい楽曲に仕上がっています。
UKチャートで14位という好成績を記録し、コンピレーションアルバム『Now That’s What I Call Music! 39』にも収録された思い出の一曲。
90年代後半のポップカルチャーを振り返りたい方や、懐かしのノベルティソングを楽しみたい方におすすめです。