洋楽ガールズバンドのススメ~伝説のバンドから若手有望株まで
ロックは男性のもの、などという言葉は遠い昔のものと感じるくらいに、エネルギッシュなガールズ・バンドが活躍していますよね。
今回は、バンド女子憧れの洋楽ガールズ・バンドをロックからポップス、メタルにパンクなどジャンル問わず幅広くリサーチ!
まだ女性だけのバンドが珍しかった時代の伝説的なバンドから、注目の若手までを厳選してご紹介します。
きっとあなたのお気に入りのガールズ・バンドが見つかるはず。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!
洋楽ガールズバンドのススメ~伝説のバンドから若手有望株まで(1〜10)
June GloomThe Like

2000年代のオシャレなガールズバンド、と言えばザ・ライクでしょう。
アメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス出身で、音楽一家に育ったメンバーで結成されています。
このバンドの特徴として、初期はオルタナティブ・ロックを基調とした荒々しいギターの音色のサウンドを鳴らしていたのですが、後に音楽スタイルを変化させていることが挙げられます。
セカンド・アルバム『Release Me』を聴けばわかるように、60年代のポップスや英国音楽からの影響を感じさせる、オシャレでレトロなサウンドへと生まれ変わっているのです。
この時期のザ・ライクの方が有名かもしれませんね。
初期の彼女たちも魅力的ですから、ぜひどちらもチェックしてみてください!
Take It OffThe Donnas

90年代が生んだ最高のガールズバンドの1つといえば、ザ・ドナスの名前を挙げられる方も多くいるのでは?
同じ学校に通っていた4人で1993年に結成され、1997年には高校生にしてセルフタイトルのアルバムでデビュー。
来日公演も果たすなど、早くから注目を集めていたガールズバンドです。
全員が「ドナス」姓を名乗るというラモーンズ的なスタイルらしい荒々しいパンク・サウンドを鳴らした彼女たちでしたが、演奏能力の向上と共にLAメタル的なサウンドへと移行、ノリノリでグラマラスなハードロック・バンドとして商業的にも成功を収めるまでにいたりました。
ジャケットからして大人の女性へと変貌した感のある、出世作にして名盤『Spend the Night』をまずは聴いてみてください!
We Got The BeatThe Go-Go’s

バンド名からしてキャッチーな響きを持つゴーゴーズは、まだ女性だけのバンドに対する偏見も多かった80年代前半においてヒットを飛ばし、後のガールズバンドの草分け的な存在として知られる伝説のバンドです。
1981年にリリースされたデビュー・アルバム『BEAUTY AND THE BEAT』は、ガールズバンド史上初の全米チャート1位という名誉ある記録を残しています。
ザ・スペシャルズなどの活動で知られるテリー・ホールさんと共作した『Our Lips Are Sealed』や、軽快なリフが特徴的な『We Got the Beat』といったヒット曲など、聴いているだけで元気になれるポップな楽曲が多く収録されていますよ。
バンド自体は短命に終わりますが、ボーカリストのベリンダ・カーライルさんは後にソロ・アーティストとしても大きな成功を収めています。
Rebel GirlBikini Kill

1990年代に登場したガールズバンドの中で、いわゆる「ライオット・ガール」と呼ばれた一派の代表的な存在がビキニ・キルです。
ソングライティングの要にしてボーカルを務めるキャスリーン・ハンナさんを中心として、パンク・ハードコアといったサウンドからの影響を感じさせる激しいサウンド、ラディカルな思想の歌詞を武器に世に躍り出ました。
ハンナさんは、後にル・ティグラといったグループで活動、2019年にはツアーのためにビキニ・キルを再結成させています。
彼女たちが提示したスタイルがシーンに与えた影響は大きく、後のガールズバンドたちのインスピレーションの源として語られる、伝説的なバンドです。
Rock Me Like The DevilCRUCIFIED BARBARA

こちらは1998年、スウェーデン・ストックホルムで結成のガールズメタルバンド、クルシファイド・バーバラです。
ハードロックやメタルなどの要素がクロスオーバーする、唯一無二のガールズバンドです。
ハスキーで攻撃的なボーカルがバンドの金看板で、美しいルックスからは想像がつかないくらい、そのサウンドは低く重く、また演奏スタイルもハードなことから女性版モーターヘッドと称されるほど。
聴かせるメロディーの曲もあり、表情の豊かな音楽を展開しているので、いろいろと聴いてみてください!
No One Little GirlThe Raincoats

イギリスが生んだ伝説的なポストパンク・バンドにして、その特異な個性が後のアーティストたちに多大なるインスピレーションを与えたガールズバンドです。
1979年に発表されたセルフタイトルのデビュー・アルバムは、2020年代の今も大きな影響力を持つ老舗レーベル、ラフ・トレード・レコード最初期のカタログの中でも重要な1枚として認識されています。
1984年に一度解散していますが、1994年に復活を遂げ、マイペースな活動を続けながら2010年には奇跡的に初来日公演も実現しました。
そんな彼女たちのファンを公言するミュージシャンは多く、かのカート・コバーンさんの愛するバンドとしても有名ですよね。
ストレートなポップ・サウンドを期待してはいけませんが、彼女たちにしか成しえない個性と味わいは、一度はまったら抜け出せない魅力がありますよ。
I Want You to Want MeKSM

KSMは2006年にアメリカ・カリフォルニアにて結成の5人組ガールズロックバンドです。
同じくアメリカのロックバンドCheap Trickの『I Want You to Want Me』をカバーしたことで話題となりました。
デビュー当時全員が10代という若さだったにもかかわらず、ツインギターの厚みのあるサウンドと、パワフルさのなかにマドンナさんのような女性らしいキュートさが光るボーカルのシェルビー・コブラさんの声がバンドのカラーを鮮明にしています!