【洋楽ロックのすすめ】オススメの洋楽バンド、人気バンド
日本のロックバンドは聴くけど洋楽はどうも苦手で……といった話は、自宅にいながら世界中のあらゆる時代の音楽をネットを通じて簡単に聴けるようになった現代でもいまだに耳にします。
その理由はさまざまですが、日本語ではないということでハードルの高さを感じている方もいらっしゃるようですね。
そこで今回は、これから洋楽のロックを聴いてみようといった方を想定したオススメの洋楽バンドをご紹介します。
伝説的なビッグネームから、2020年代の今をときめくバンドまでをピックアップ、バラエティに富んだラインアップでお届けします!
【洋楽ロックのすすめ】オススメの洋楽バンド、人気バンド(1〜10)
Can’t StopRed Hot Chili Peppers

1983年の結成以来、多くの問題を抱えてメンバーの脱退や再加入などを繰り返しながらも、世界的な大物バンドとして安定した人気を誇る存在となった、アメリカはカリフォルニア州出身のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。
日本ではレッチリの愛称で親しまれている彼らは、今でこそ哀愁を漂わせる大人のロックといった雰囲気ですが、初期は卓越した演奏技術を持ち合わせながら、変態的なキャラクターとライブ・パフォーマンスで話題を集めていたバンドでした。
いわゆる縦ノリのロックとは違い、横のグルーブを重視するファンクネスをハードロックやパンクといったジャンルを融合させたパイオニアでもあるレッチリの音楽性は、時代によってかなり変化しています。
ごりごりのファンクや過激なスタイルを味わってみたいという方は、1989年にリリースされた名盤『母乳』や1991年の『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』などを聴くといいでしょう。
メロディ重視の作風となった1999年リリースの『カリフォルニケイション』、2002年に発表された『バイ・ザ・ウェイ』なども洋楽ロック初心者にはオススメです!
Don’t Stop Me NowQueen

日本で最も愛される海外のロック・バンド、といっても過言ではないかもしれません。
同時に、誰よりも日本のファンを愛したイギリス出身のクイーンは1970年代前半に結成され、1991年に絶対的なフロントマンのフレディ・マーキュリーさんをエイズで亡くしてしまいますが、アメリカ出身の驚異的な歌唱力を持つシンガー、アダム・ランバートさんを迎えて2020年代の現在もクイーン+アダム・ランバートとして活動を続けています。
2018年には伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒット、クイーンを知らなかった方々が新たに彼らのファンとなるといった現象も記憶に新しいですよね。
ハードロックを基調としながらも、1つのジャンルにとらわれない幅広い音楽性と重厚なコーラスワークから生まれる彼らの楽曲は、誰でも一度は耳にしたことがある有名曲も多く、ポップで親しみやすいメロディを持っていますから、これから洋楽を聴こうと思われている方であっても聴きやすいはず。
まずは1981年と1991年にそれぞれリリースされて大ヒットした『グレイテスト・ヒッツ』の1と2をチェックして、その後オリジナル・アルバムを手にしてみてください!
If You’re Too Shy (Let Me Know)The 1975

おそらく、2010年代以降にデビューしたロック・バンドの中で最も重要かつ影響力の大きい存在の一つでしょう。
イギリスのマンチェスターを拠点とする4人組のTHE 1975は、2012年に傑作と名高いセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを全英チャート1位に送り込んでから、2020年までにリリースした4枚のアルバムすべてが全英1位を獲得、アメリカでも商業的な成功を収めるなど、シーンのトップを走り続けるバンドにまで成長しました。
彼らの音楽性は一口で語れるものではなく、オルタナティブ・ロックを基調としながらもシンセ・ポップやエレクトロニカ、シティポップからAOR的な要素にいたるまで、あらゆる音楽ジャンルを独自の解釈で洗練されたサウンドへと昇華するセンスは見事としか言いようがありません。
明るい曲調と見せかけて、歌詞を読むと実に鬱屈した感情が詩的かつ知的に表現されていたりもする、という英国人らしいひねくれたアイロニーも個人的には大好きですね。
何より曲が良いというのが彼らの一番の魅力ですから、オリジナル・アルバムはすべて聴いてみることをオススメします!
High HopesPanic! At The Disco

これから洋楽を聴き始めようとお考えの人にオススメしたいバンドは、アメリカ出身のバンド、パニック!
アット・ザ・ ディスコです。
インパクトのあるヴィジュアル、一度聴いただけでも耳に残るキャッチーなメロディーは初めての人にも印象付きやすいですよね。
エモーショナルな楽曲が当時の若い世代を中心に人気となりました。
掘り下げていくと、ポップパンクを基調とした活動初期と近年のよりポップでのりやすい音楽的な違いも楽しめますよ。
Lost in YesterdayTame Impala

2007年オーストラリアのパースにてボーカルのケヴィン・パーカーさんを中心に結成されたテーム・インパラ。
ケヴィンさんの透き通った浮遊感のある歌声と、けだるさと心地よさを同時に感じさせる味わったことのないような感覚のメロディーでサイケデリックな世界観を体現しています。
過去には日本でもサマーソニックやフジロックフェスティバルなどのフェスにも出演したことがあり、来日を楽しみにしたいですね。
音楽を聴いて非日常な空間にトリップしたいと思っている人にオススメです。
Smells Like Teen SpiritNirvana

1990年代初頭のいわゆるグランジ・ブームの幕開けを告げた存在であり、フロントマンのカート・コバーンさんが自ら死を選んでその活動に終止符を打った1994年までの短い活動期間の中で、伝説となったのがニルヴァーナです。
彼らはインディーズ時代を含めてたったの3枚しかアルバムを出していないにもかかわらず、ニルヴァーナに影響を受けたと公言するバンドやアーティストは2020年代を過ぎた今も多くいることから、彼らの存在がいかに偉大であったかがわかるというものでしょう。
とはいえ、そのような伝説や歴史的な背景といった先入観で、なんとなく聴かずにいたという音楽好きもいらっしゃるはず。
静寂のパートとノイジーなギターで爆発するパートを行き来する手法から生まれた名曲の数々は、カート・コバーンさんの精神性を反映した歌詞も含めて、当時も現代も鬱屈した若者の心をとらえて離さない、というだけではありません。
耳に残るメロディがあり、印象的なリフがあり、トリオ編成ならではのシンプルながら最高にかっこいいアンサンブルがあるからこそ、色あせない魅力があるのです。
まずは1991年のメジャー・デビュー作『Nevermind』を、ぜひ聴いてみてください。
Dance, DanceFall Out Boy

彼らや彼女らがいなかったら今のシーンはなかった、という評価はほんの一握りのアーティストやバンド以外には与えられないものですが、フォール・アウト・ボーイはまさにそういった評価に値するバンドであると断言しましょう。
ロックの歴史において、2000年代のいわゆるエモ・シーンの盛り上がりは賛否両論ありますが、2020年代を過ぎた今、あの頃のエモと呼ばれたジャンルの方法論を拝借したEMO TRAPなどのジャンルが人気を集めていることを鑑みれば、シーンの火付け役と呼ばれたフォール・アウト・ボーイの存在はやはり偉大なのだと言えるはず。
そもそもアンダーグラウンドのパンク~ハードコア界隈から頭角を現した彼らは、ブームに便乗したぽっと出のバンドではなく、地道かつ過酷なライブ・ツアーを重ねて人気を集め、ポップ・パンクやエモを軸としながらも、柔軟な姿勢でジャンルを横断する数々の名曲を次々とヒットさせたバンド。
個人的には、ポップ・パンク的な音にR&Bやソウルからの影響を感じさせるパワフルな歌声を乗せた、ボーカリスト兼ギタリスト兼作曲家のパトリック・スタンプさんの功績は相当大きいと考えます。
今も現役でトップ・バンドで在り続ける彼らの音楽は、これから洋楽を聴き始めたいという方にもぜひチェックしていただきたいですね。