「あ」から始まる苗字。人口の多い苗字から珍しい苗字まで
あなたは「あ」から始まる苗字をいくつ挙げられるでしょうか?
私たちの知人にも居るであろう人口の多い苗字のほか、有名人や政治家の方の苗字、さらには全国で数百人しかいらっしゃらないほどの珍しい苗字など、全国にはさざまな苗字の方がおられます。
この記事では、そうした「あ」から始まる苗字をたくさん紹介していきますね。
よく聞く苗字から珍しい苗字まで紹介していきますので、ぜひご覧ください。
また、苗字しりとりのヒントにもご活用いただければ幸いです。
もくじ
「あ」から始まる苗字
あおき(青木etc)

全国順位が39位ということで、比較的見かけやすい青木姓。
語源は青い樹木で、木が茂ることは家の繁栄にもつながるため、地名としても苗字としても人気がある名前です。
関東に多いですが、全国的に分布しています。
また全国に多いのは1つの場所から派生した名前ではなく、上記のように人気があるのでいろいろな場所にルーツを持つからともいわれています。
やはりみんな考えることは同じで、人気のある名前は人数も多いという傾向があるようですね。
あかい(赤井etc)

あかい、あかぎと読むこともある赤井姓は現在の京都府北西部と兵庫県東部である丹波国氷上郡赤井村がルーツといわれており、大阪府や京都府、兵庫県など近畿地方に多い苗字です。
ちなみにプロボクサーの赤井英和さんは、戦国時代の赤井時家の三男である幸家の子孫だそうです。
先祖の名前や出身地をたどるのはルーツを見直すことになり、なかなか興味深いですよね。
あなたもご自分の姓について、調べてみてはいかがでしょうか。
何かおもしろい事実がわかるかもしれません。
あいざわ(相澤、相沢etc)

相沢という苗字は日本列島では北半分、とくに関東、東北に多い名前だそうです。
もっとも相沢姓の多い県は宮城県。
名前の由来はいくつかありますが、アユのいる沢が語源といわれています。
仙台藩の士族、西尾藩の士族によくみられる名前で、佐竹家に仕える臣下がいた伊豆国相沢郷がルーツだともいわれています。
ちなみに相澤のほうの漢字ですと、最もたくさん住んでいるのは神奈川県です。
自分の苗字のルーツを探ってみるのも楽しそうですよね。
あおい(青井、葵etc)

どちらかというと西日本にたくさん分布する青井姓。
現在は熊本県である肥後がルーツのようで、分布の偏りもうなずけます。
現在の岡山県北東部である美作にもみられる姓だそうです。
漢字違いの葵姓のほうもルーツは同じですが、全国で210名と珍しい苗字です。
名前としては多い名前なんですが、意外ですよね。
読み方だけがあって、違う漢字をあとであてはめた場合もあるようなので、バリエーションはいろいろあるのかもしれません。
興味深いですよね。
あかにし(赤西etc)

大阪府、京都府、兵庫県など近畿地区に多い赤西姓。
とはいえ、全国で440人しかいないので、その親兄弟がある地区に引っ越し、そこに定住すればそれだけでその地区に多いということになる可能性もあります。
赤は田畑や赤い土、季節や方角をさす言葉といわれ、西は方角をさします。
こういう場所に住んでいる人、という意味の地形姓と呼ばれるタイプの苗字です。
日本では田が多いので、名前に田がつく人が多いのも地形姓の一つです。
ルーツを探るのは楽しいですね。
あべ(安倍、阿部etc)

奈良県桜井市阿部などの地名がルーツと言われている苗字です。
古墳時代の記録にもある地名なので、かなり歴史が古い苗字だと言えるのではないでしょうか。
「安倍」や「阿部」「安部」など漢字のパターンも多く、それぞれに分布が異なるところも注目のポイントです。
「阿部」さんは宮城県や北海道に多く、「安部」さんは大分県や福岡県に多い苗字だといわれています。
現在でも「アベ」が入った地名は多く存在しているので、それぞれの歴史を比べてみるのもおもしろいかもしれませんよ。