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アメリカの人種差別と闘ったビートルズ

ビートルズが活躍した1960年代アメリカでは、人種差別が根強く残っていました。

しかしビートルズは、それに敢然と立ち向かったのです。

今回は、このことについてお話しします。

この曲が多くの人々を救った

ポールは、この曲の叙情的な意味についてもう少し詳しく語っています。

私は、スコットランドでギターを弾いていた時に、アメリカ南部でアフリカ系アメリカ人が人種差別と闘っていたことにヒントを得て『you were only waiting for this moment to arise(君は、ただ飛び立つ瞬間を待っていたんだね)』という歌詞とブラックバードを象徴として使うことを思いついた。

歌詞の中では傷ついた羽を持った鳥と具体的に歌っているが、実際にはもっと象徴的なことを言っているのだ。

これは、悲しい歌を良い歌に変えるという私のテーマの一つだ。

この歌が君を助けてくれる。

『エンパワーメント』は、そのことを表現するための良い言葉だ。

何年にもわたって、私は、多くの人々から『私は、この曲のおかげで本当につらかった時期を乗り越えることができました』というすばらしい手紙をたくさん受け取った。

私は、自分がミュージシャンであり、ビートルズにいて本当に良かったと思うことは、それらの手紙が自分に送られてきて、自分が本当に人々を助けたことを実感したことだ。

それはすべて魔法のようなものであり、不思議なことだが、私は、彼らを救うアイデアの半分を歌詞に込め、そのことが実際に人々の役に立ったことを実感し、本当に誇りに思う。

ポールが影響を受けた詩

「ブラックバード」の歌詞は、1912年に出版されたハリール・ジブラーンの「Broken Wings」の詩にインスパイアされたものです。

この詩は、女性の権利や宗教的腐敗など、多くの問題について書かれたものであり、この詩のタイトルが歌詞の中で使われていることから、ポールが影響を受けた可能性が高いと考えられます。

この曲は、「レノン/マッカートニー」とクレジットされていますが、実際にはポールがすべて制作したと考えられています。

しかし、1980年のプレイボーイ誌のインタビューで、ジョンは、「私は、ポールにある重要なラインを教えた。

でも、ほとんどはポールが作ったものだ。

彼は、こういう種類のギターの曲は得意なんだ。

ジョン・デンバー(アメリカのカントリー&ウエスタンの歌手)もそうさ」と応えています。

ジョンは、「重要なライン」が何であったのかは明らかにしませんでした。

ポールをジョン・デンバーと比較したのは、おそらく彼なりのポールに対する賛辞だったのでしょう。

ポールは、近年のツアーでは必ずセットリストにこの曲を入れています。

2016年5月1日、リトルロックセントラル高校の生徒だった女性2人とポールは事件から59年振りに会いました。

この一連の事実は、正に「音楽が社会を変えた」歴史的な出来事でした。

ライタープロフィール

和田晋司

ビートルズの熱狂的ファン

和田晋司

大阪府出身 ビートルズのファン歴ウン十年。

色んなものに手を出しましたが、唯一続いている趣味がこれです。

ビートルズの語り部として彼らの偉大さを後世に伝えていきたいと思っています。

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ

ウェブサイト:http://abbeyroad0310.hatenadiary.jp

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