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歴史に残る偉大な洋楽ブルースアーティストまとめ

「ブルース」という音楽ジャンルをちゃんと聴いたことがないという方でも、音楽好きであれば「ブルージーな」といった表現を耳にしたことはきっとありますよね。

ジャズやロックといったような主要な音楽ジャンルの起源とも言われるブルースの世界は実に奥深いですし、一度はまったら抜け出せない魅力があるのですよ。

こちらの記事ではそんなブルースを代表するアーティストたちに注目、それぞれが強烈な個性やエピソードを持つ偉人たちをまとめて紹介しています。

ブルースに興味がある方も、ロックが好きな方もぜひチェックしてみてください!

歴史に残る偉大な洋楽ブルースアーティストまとめ

Jealous Hearted BluesMa Rainey

Ma Rainey – “Jealous Hearted Blues” 1924
Jealous Hearted BluesMa Rainey

「ブルースの母」と称されるマ・レイニーさんは、ブルース・ミュージックの礎を築いた偉大なアーティストです。

1886年にアメリカ・ジョージア州で誕生したレイニーさんは、1920年代にパラマウント・レコードと契約を結び、『Bo-Weevil Blues』や『Moonshine Blues』などのヒット曲を100曲以上発表し、全米的な人気を博しました。

レイニーさんの歌詞には、恋愛や貧困、性的虐待など、当時の黒人女性が直面した様々な問題が赤裸々に描かれており、彼女自身のセクシュアリティに言及した大胆な作品も残しています。

ヴォードヴィルやミンストレルショーの影響を受けたレイニーさんの音楽性は、ブルースに新たな次元をもたらしたのです。

ルイ・アームストロングやコールマン・ホーキンスといった錚々たるミュージシャンとの共演も果たしたマ・レイニーさん。

音楽だけでなくアメリカの歴史において欠かせない存在であり、ブルースやジャズ、ロックなど、あらゆるジャンルに興味がある方にこそ聴いていただきたい歌姫なのです。

Have You Ever Loved A WomanFreddie King

テキサス出身のブルース界の重鎮、フレディ・キングさん。

「ブルースの三王」の一人に数えられるギタリストにして、B.B.キングさんやアルバート・キングさんとは異なるスタイルを築き上げました。

「テキサスの弾丸」の異名を持つフレディさんのアグレッシブなギターは、ロックにも通じるフィーリングで多くのギタリストに影響を与えてきたのです。

1960年代に発表された『Hide Away』や『Have You Ever Loved a Woman』といったヒット曲は、今なお愛され続ける不朽の名曲。

ブルースとロックが融合した独自のサウンドを求めるファンにこそ、ぜひ聴いていただきたい偉大なアーティストです。

Smokestack LightningHowlin’ Wolf

Howlin’ Wolf “Smokestack Lightning” Live 1964 (Reelin’ In The Years Archives)
Smokestack LightningHowlin' Wolf

ミシシッピ州ホワイトステーションで1910年に生まれ、咆哮するようなハウリングで「ザ・ハウリン・ウルフ」の異名を持つウルフさんは、シカゴを拠点に活躍したブルース・シンガーの中でも屈指の存在感を放っていました。

1962年にリリースされたアルバム『Howlin’ Wolf』は、別名『ザ・ロッキン・チェア・アルバム』とも呼ばれ、シカゴ・ブルースの最高傑作と称えられる名盤中の名盤。

ウィリー・ディクソンさんをはじめとする一流ミュージシャンたちとセッションを重ねて生み出された楽曲の数々は、今なお色褪せることなくブルース・ファンを魅了し続けています。

Hoochie Coochie ManMuddy Waters

Muddy Waters – Hoochie Coochie Man (Live)
Hoochie Coochie ManMuddy Waters

アメリカのミシシッピ州で生まれたマディ・ウォーターズさんは、シカゴ・ブルースの代表的な存在として知られています。

幼少期から音楽に親しんだマディさんは、1943年にシカゴへ移住後、エレクトリック・ギターを取り入れた独自のブルース・スタイルを確立。

リトル・ウォルターさんやウィリー・ディクソンさんらと共演した楽曲の数々は、後のブルース・ロック勃興にも大きな影響を与えました。

『Fathers And Sons』や『Hard Again』など、後期の名盤も見逃せません。

ブルースやロックが好きなら、ぜひとも聴いておきたいアーティストですね。

Death Letter BluesSon House

デルタ・ブルースを生み出したアメリカ南部ミシシッピ州出身のサン・ハウスさん。

牧師でもあったハウスさんは25歳でブルースの演奏を始め、数週間でプロフェッショナルなレベルに達したといわれるスライドギターの名手です。

1930年代にはデルタ・ブルースの大スターであったチャーリー・パットンさんと共演、その後は1960年代のフォーク・ブルース・リバイバルの中心的存在となりました。

宗教的な歌唱と単純明快なボトルネックギター・スタイルが特徴的で、デルタ・ブルースのルーツを今に伝える重要なアーティストです。

ロバート・ジョンソンさんやマディ・ウォーターズさんにも影響を与えたハウスさん。

没後30年以上経った今なお多くのブルース・ファンから愛され続けています。