歴史に残る偉大な洋楽ブルースアーティストまとめ
「ブルース」という音楽ジャンルをちゃんと聴いたことがないという方でも、音楽好きであれば「ブルージーな」といった表現を耳にしたことはきっとありますよね。
ジャズやロックといったような主要な音楽ジャンルの起源とも言われるブルースの世界は実に奥深いですし、一度はまったら抜け出せない魅力があるのですよ。
こちらの記事ではそんなブルースを代表するアーティストたちに注目、それぞれが強烈な個性やエピソードを持つ偉人たちをまとめて紹介しています。
ブルースに興味がある方も、ロックが好きな方もぜひチェックしてみてください!
歴史に残る偉大な洋楽ブルースアーティストまとめ
LaylaEric Clapton

英国が誇る世界的ギタリストにして、シンガーソングライターとしても知られるエリック・クラプトンさん。
ブルースやロックといったジャンルにおいて、まさに歴史に残る偉大なアーティストです。
1963年にヤードバーズでデビューし、ジョン・メイオールのブルースブレイカーズやクリームなど数々の著名なバンドで活躍。
『Disraeli Gears』や『Wheels of Fire』といった名盤にも参加しました。
ソロとしては1970年代から本格的に活動をスタート。
『Layla』や『Wonderful Tonight』などの代表曲を発表し、『Unplugged』『Slowhand』といったアルバムもヒット。
卓越したブルースのフレージングとエモーショナルなプレイは、今なお多くのギタリストに影響を与え続けています。
ロックが好きな方にはもちろん、ギターを志す全ての人にオススメしたいアーティストですね。
St.Louis BluesBessie Smith

ブルース界の女王様とも呼ばれるベッシー・スミスさんは、アメリカで最も有名なブルース歌手の1人です。
1894年にテネシー州で生まれたスミスさんは、1923年のデビューから『Downhearted Blues』などのヒット曲を数多く生み出し、グラミー殿堂賞にも認定されるなど、圧倒的な歌唱力で多くのリスナーを魅了しました。
スミスさんの歌声からは独立心や無畏さ、そして性的な自由さえも感じ取ることができ、聴く者の心の奥底に突き刺さるようなパワフルなブルースは、今なお色あせることなく輝き続けています。
ブルースやジャズが好きな方はもちろん、人間の生の声に惹かれる全ての音楽ファンにオススメしたいアーティストです。
Blues PowerAlbert King

独自の弦を曲げるギタースタイルを作り出し、3世代にわたるミュージシャンに影響を与えたアメリカン・ブルースのアルバート・キングさん。
ミシシッピ州インディアノラ出身のギタリストで、左利きにもかかわらず通常のギターを逆さまにして演奏する独学スタイルを確立しました。
1953年にプロとしてのキャリアをスタートし、のちにスタックス・レコードと契約。
『Crosscut Saw』や『As the Years Go Passing By』など数多くの影響力のある曲をリリースし、1967年のアルバム『Born Under a Bad Sign』でさらなる人気を博しました。
ブルースに興味がある方にぜひオススメしたいアーティストです!
Sweet Home ChicagoBuddy Guy

ブルースギターの申し子と称される伝説的なギタリスト、バディ・ガイさん。
シカゴのサウスサイド出身の若き日、ガイさんはマディ・ウォーターズの影響を受けながら、独自のプレイスタイルを模索していきます。
ウェストサイド・サウンドを根付かせたコブラ・レコーズやチェスなどのレーベルと契約を結び、セッション・ギタリストとしても活躍。
70年代にはシカゴに自身のクラブ「バディ・ガイズ・レジェンズ」を設立し、伝統的なブルースを軸に、ソウル、フリー・ジャズなどの要素を取り入れた表現力豊かなプレイで多くのギタリストに影響を与えました。
ガイさんのポルカドット・フィニッシュのフェンダー・ギターは彼のトレードマークとなり、ロックの殿堂入りも果たしています。
ブルースを愛するすべての人に、是非聴いてほしい名ギタリストです。
Baby, Please Don’t GoLightnin’ Hopkins

テキサス州出身のライトニン・ホプキンスさんは、カントリーブルース、テキサス・ブルースのジャンルで活躍し、生涯で80枚以上のアルバムを発表した稀代のシンガー、ソングライター、ギタリストです。
ホプキンスさんは1912年生まれ、1920年代後半から音楽活動を始め、1946年に「Katie Mae Blues」でレコーディングデビューを果たしました。
独自のフィンガースタイル・ギター、ユーモアあふれる歌詞、力強く自信に満ちた歌声が彼の大きな魅力。
フォーク・ブルース復興期の1960年代にはカーネギーホールなどでも演奏し、幅広い聴衆を魅了しました。
ブルースに興味がある方はもちろん、ロック好きの方にもぜひ聴いていただきたい名手です。
おわりに
冒頭でも触れたように、洋楽好きの方でも「ブルースってなんだか苦手意識が……」と思われている方も結構いらっしゃるのですが、ロックのルーツをたどっていけばブルースに行きつくのは自明の理ですし、ブルースの影響を公言して独自のサウンドを鳴らす現代のバンドやアーティストも多いですよね。
こちらの記事を参考にして、ぜひ奥深いブルースのアーティストたちの魅力を味わってみてください!