ブルースの人気曲ランキング
1960年代から1970年代にかけて最盛し、今なお愛され続けるブルース。
ブラックミュージックを原点とする音楽とは密接な関係があり、形を変え今でもその手法が取り入れられています。
伝説的アーティストの名曲や人気曲、調べてみました。
この記事ではこれまでに当サイトに寄せられたブルースファンの確かな声をもとに人気の曲をピックアップ。
そのなかでもとくに評判だったものをランキング形式でご紹介いたします。
どうぞご覧ください。
ブルースの人気曲ランキング(1〜10)
Cross Road BluesRobert Johnson1位

異次元のギターテクニックを持つことで有名な、伝説のブルース・ミュージシャン、ロバート・ジョンソンさん。
その腕前から「十字路で悪魔に魂を売り渡してテクニックを身につけた」というウワサが広まっていたそうです。
本作は、まさにその伝説を象徴する作品で、聴く者の心を激しく揺さぶります。
日没の交差点で取り残された主人公の焦りと孤独を、魂を絞り出すようなボーカルと、泣き叫ぶスライドギターの掛け合いで表現。
この楽曲は1937年5月にシングルとして世に出ており、後にはクリームがカバーしたことでも有名です。
さらに2000年にはトヨタの広告にも起用されるなど、その影響力は計り知れません。
ブルースの神髄に触れられる一曲です。
Better By You Better Than MeSpooky Tooth2位

Spooky Toothは、ジャズやロックの源流としても知られるブルースから派生したブルースロックの枠組みを超えたサウンドを生み出したバンドです。
イギリスが誇るそのサウンドは、特にアメリカでの評価が高く、ファンに根強く支持されています。
ベーシストのグレッグ・リドリーさんやキーボーディストのゲイリー・ライトさんを中心に、力強い演奏と唯一無二の表現力で独自の地位を確立。
その代表曲『Better By You Better Than Me』は、重みのあるギターリフとソウルフルなボーカルが際立つブルースロックの金字塔と言える作品です。
ジューダス・プリーストにカバーされるなど、その影響力も計り知れません。
音楽の深みを追求したい方にはオススメの一曲です。
Dust My BroomElmore James3位

エレキギターをボトルネック・スタイルで演奏するギタリストとして人気を集めた、エルモア・ジェームスさん。
ロバート・ジョンソンさんから影響を受けた高いギターテクニックを武器に、デルタブルースを電化させました。
1951年に非常に遅咲きのヒットを記録したのですが、約10年後である1963年に病気により亡くなってしまいました。
こちらの作品は、そんな彼の名曲として知られており、短い活動のなかで強烈なインパクトを残しました。
決別して新たな場所へ向かう主人公の心情が、叫びにも似たボーカルとマシンガンのように連射されるスライドギターで表現されています。
フリートウッド・マックらがカバーしたことでも有名です。
ブルースの歴史が変わる瞬間を体感したい方にオススメです。
Voodoo Child (Slight Return)The Jimi Hendrix Experience4位

ロックとブルースが見事に融合した『Voodoo Child (Slight Return)』は、ジミ・ヘンドリックスさん率いるザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスによる名曲です。
エネルギッシュなギタープレイと独特なサウンドが特徴で、音楽ファンを魅了し続けています。
ノエル・レディングさんのベースラインとミッチ・ミッチェルさんのドラミングが絶妙なリズムを築き上げ、ヘンドリックスさんのギターがその上で自由を謳歌しています。
彼らの楽曲は今でも多くのアーティストに影響を与え、ブルースロックの確固たる地位を築きました。
没後も色褪せることなく、リスナーの心を強く揺さぶり続ける、まさに時代を超越した名作です。
胸が痛い憂歌団5位

涙と共に心に染み入る切ない歌声が印象的な憂歌団。
ブルースが好きな方なら間違いなく彼らを知っていることでしょう。
そんな憂歌団の名曲といえば、多くの方はこちらの楽曲を思い浮かべるのではないでしょうか?
憂歌団の代表曲でもある本作は、1989年6月にアルバム『BIG TOWN, SMALL HANDS』に収録されました。
その後、シングルカットもされた人気曲です。
木村充揮さんの独特の歌声によって難易度が高く感じますが、ボーカルライン自体はシンプルな歌いやすい楽曲です。
二次会のカラオケで喉がつぶれてきたあたりに歌うと味が出ると思います。
All Your Love (Otis Rush Cover)John Mayall’s Bluesbreakers6位

イギリスのブルースロックバンド、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ。
エリック・クラプトンさんや、ミック・テイラーさんなど超有名アーティストが参加していたことでも知られています。
そんな彼らのアルバム『Blues Breakers with Eric Clapton』から『All Your Love』を紹介しましょう。
こちらはシンガソングライターのオーティス・ラッシュさんがリリースした曲のカバーで、原曲よりも軽やかなサウンドに仕上げています。
Black DogLed Zeppelin7位

ブルースの魅力を凝縮したような力強いギターリフが印象的な楽曲です。
ジミー・ペイジさんの繊細かつ大胆なプレイと、ロバート・プラントさんの表現力豊かなボーカルが絶妙に絡み合い、聴く者の心を捉えて離しません。
1971年11月にリリースされた彼らの4枚目のアルバム『Led Zeppelin IV』に収録されており、複雑なリズムパターンや独特の音色など、随所に技巧を凝らした演奏が光ります。
性的な欲望と自己抑制の葛藤を描いた歌詞も興味深く、深い洞察を感じさせますね。
ブルースロックの魅力を存分に味わいたい方に、ぜひおすすめしたい一曲です。