【和製ブルースロックの魅力】日本のブルースロックの名盤まとめ
ブルースはそもそもロックンロールの最も重要なルーツの一つですが、今回の記事のテーマである「ブルースロック」は本場アメリカから生まれたブルースを、ロック世代による解釈で主にイギリスのミュージシャンたちが始めたジャンルなのですね。
そのようなスタイルを持つミュージシャンは海外のみならずここ日本でも誕生しており、日本の音楽シーンに残る重要な作品も作られています。
今回は和製ブルースロックを中心とした名盤をリサーチ、近年ブルースロックの影響を感じさせる作品も含めてまとめてみました。
ブルースの魂を宿したミュージシャンの熱い演奏を、ぜひお楽しみください!
もくじ
- 【和製ブルースロックの魅力】日本のブルースロックの名盤まとめ
- Night Lifeブレイクダウン
- レモンティーサンハウス
- ダミーロックとブルースGLIM SPANKY
- Bobby Sox Blues妹尾隆一郎
- 10$の恋憂歌団
- 灰色の街松田優作
- ザ・ゴールデン・カップス
- Sentimental Blues Boy大木トオル
- ブルース・クリエイション
- 吾妻光良&The Swinging Boppers
- 横浜ホンキートンク・ブルースエディ潘
- 最終電車上田正樹とサウス・トゥ・サウス
- First Time I Met The Bluesウエスト・ロード・ブルース・バンド
- 札幌へ来てからスカイドッグ・ブルース・バンド
- Big Boss Menザ・ブルー・ヘヴン
- はきだめの愛T字路s
- いとしのマリー久保田麻琴と夕焼け楽団
- カモナ・ウシャコダウシャコダ
- サザンルート・88花伸
- コール・ミーDrop’s
【和製ブルースロックの魅力】日本のブルースロックの名盤まとめ
Night Lifeブレイクダウン

ライブハウスに行くのが好きというブルースファンも多いのではないでしょうか。
音源とはまた異なる空気感や熱量がありますよね。
そんなライブならではの魅力をたんのうできるアルバム『Live』を紹介しましょう。
こちらは1972年から活動しているブルースバンド、ブレイクダウンがリリースした作品。
1980年に開催されたライブの音源が収録されていますよ。
曲と曲の合間のトークや、歓声が聴けるのもいいですね。
ライブハウスでのパフォーマンスが目に浮かんできます。
レモンティーサンハウス

1970年から活躍しているブルースロックバンド、サンハウス。
彼らのメジャーデビューアルバムが『有頂天』です。
本アルバムには彼らの代表曲である『キングスネークブルース』や、『レモンティー』などが収録されていますよ。
サンハウスを知るきっかけになるのはもちろん、和製ブルースの入門編としてもオススメしたいと思います。
激しめのロックから、R&B調まで幅広いテイストの曲が収録されているのもいいですね。
最初から最後まで耳が離せません。
ダミーロックとブルースGLIM SPANKY

GLIM SPANKYの名盤といえば、ミニアルバムである『MUSIC FREAK』が思い浮かびます。
彼らはブルースやロックを掛け合わせる作風で知られているのですが、本作にはバランスよくそれぞれによった曲が収録されていますよ。
例えば、1曲目の『ダミーロックとブルース』は激しいサウンドが特徴でロックの色が強いです。
一方ラストに収録されている『夜風の街』はおだやかなサウンドで、ブルースの色が強めです。
Bobby Sox Blues妹尾隆一郎

ブルースハーモニカの第一人者として知られている妹尾隆一郎さん。
サザンオールスターズやB’zなど、名だたるアーティストたちとも共演を果たしています。
そんな妹尾隆一郎さんの魅力を体感したいなら、デビューアルバムである『メッシン・アラウンド』もオススメですよ。
どの曲にも繊細であざやかなテクニックが駆使されています。
またエキゾチックな『Bobby Sox Blues』。
アップテンポな『Oh Baby』など、さまざまなテイストの曲を楽しめるのも魅力です。
10$の恋憂歌団

木村充揮さん、内田勘太郎さん、花岡献治さん、島田和夫さんからなるバンド、憂歌団。
日本のみならず、海外でも高い評価を得ていますよね。
そんな彼らの2枚目のアルバムが『セカンド・ハンド』です。
こちらには情緒あふれるメロディーと切ない歌詞が魅力の『10$の恋』、軽やかなサウンドで聴く人を元気づける『お政治オバチャン』などが収録されていますよ。
彼らが手掛ける楽曲の幅広さにおどろかされることでしょう。
また曲から歴史的な背景を感じられるのも魅力です。
灰色の街松田優作

松田優作さんの切なさあふれる歌声が心に染み入る1曲。
都会の孤独感や虚しさを鮮やかに描き出し、聴く人の胸を締め付けます。
雨に濡れた灰色の街並み、酒場で響くブルース、色あせた思い出……。
都市生活の中で感じる喪失感や絶望を、リアルに表現していますね。
この楽曲が収録されたアルバム『HARDEST DAY』は、1981年5月にリリースされました。
ブルース以外にもさまざまなジャンルを取り込み、セルフプロデュースされた渾身の名盤。
彼の俳優としての才能と音楽性が融合した珠玉の1枚です。