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ブルースロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム

ブルースロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム
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ブルースロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム

ブルースロックと呼ばれるジャンルは、文字通りブルースをバックグラウンドに持つロックの音楽スタイルの1つです。

ブルースの本場、アメリカの偉大なブルースマンに憧れたイギリスのミュージシャンたちが始めたとされており、後にアメリカでもブルースロックを鳴らすバンドが現れます。

そのジャンル自体は熱心な音楽ファンでないとあまり縁がないものかもしれませんが、実際には音楽好きならずとも聴いたことのあるくらいに有名なバンドやアーティストがブルースの影響を受け、自分たちなりのロックとして鳴らしているのですよ。

今回は、そんなブルースロックの基本的な名盤をご紹介!

本領発揮とも言えるライブ盤も含めて選出致しました。

もくじ

ブルースロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(1〜20)

Sticky Fingers

Brown SugarThe Rolling Stones

ブルースロックの礎石となった名盤『Sticky Fingers』は、The Rolling Stonesのキャリアにおいて重要な転換点となった作品です。

アルバムのオープニングを飾る楽曲は、奴隷制度や人種問題など、物議を醸す内容を含んでいますが、その力強いサウンドと挑発的な歌詞で聴く者を魅了します。

1971年4月にリリースされたこのアルバムは、全英チャートで4週間1位を獲得し、バンドの人気と影響力をさらに高めました。

本作は、ハードロックやルーツロック、ロックンロールの要素を見事に融合させており、ブルースの伝統を受け継ぎつつ、独自の音楽性を確立しています。

音楽に真摯に向き合い、時代の空気を敏感に感じ取りたい方にぜひおすすめしたい一枚です。

Are You Experienced

Red HouseThe Jimi Hendrix Experience

破壊的なギターサウンドと革新的な演奏スタイルで、ロック史に燦然と輝く存在。

伝統的なブルースの要素を取り入れながら、独自のサイケデリックな世界観を構築した名盤『Are You Experienced』は、ブルースロックの金字塔と言えるでしょう。

1967年8月にリリースされたこのアルバムには、ジミ・ヘンドリックスさんの卓越したギタープレイと詩的な歌詞が詰まっています。

愛と喪失をテーマにした楽曲は、聴く人の心に深く刻まれることでしょう。

ブルースの本質を理解しつつ、その枠を超えた表現力で、音楽の新たな可能性を示した一枚。

ロックの歴史に触れたい方、革新的な音楽を求める方にぜひおすすめしたいアルバムです。

Blues Breakers with Eric Clapton

HideawayJohn Mayall and the Bluesbreakers

HIDEAWAY (1966) by John Mayall’s Bluesbreakers- featuring Eric Clapton
HideawayJohn Mayall and the Bluesbreakers

商業的には大きな成功を成し遂げられなかったとしても、このバンドがいなかったらそのジャンルの盛り上がりはなかっただろう……という存在はいるものです。

イギリスが生んだブルースロック・バンドの代表格であるジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズは、まさにそういった偉大な存在と呼べるバンドでしょう。

エリック・クラプトンさんやジャック・ブルースさん、フリートウッド・マックを結成するピーター・グリーンさんやミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーさんなど、そうそうたるメンバーが在籍したということだけでも、その歴史的な価値が理解できるのではないでしょうか。

幼少期からブルースに親しんでいたというジョン・メイオールさんが1963年に結成、メイオールさん以外はメンバーが流動的なバンドとして活動を始めた彼らの代表的な1枚である『Blues Breakers with Eric Clapton』は、その名の通りエリック・クラプトンさんが在籍していた時期の作品です。

思いっ切り弾きまくる60年代のクラプトンさんの名演を心行くまで楽しめる、ブルースロックというだけでなく60年代の英国ロックの名盤と言えるアルバムですよ!

Morrison Hotel

Roadhouse BluesThe Doors

The Doors – Roadhouse Blues, BEST version (live in N.Y. 1970) [music video]
Roadhouse BluesThe Doors

破滅型のシンガーとして最も有名な存在であり、詩や哲学に精通したインテリジェンスでありながら、煽情的なパフォーマンスと荒んだ生活を繰り返して27歳という若さでこの世を去った永遠のシンガー、ジム・モリソンさん。

彼が率いたザ・ドアーズは、1960年代を代表するアメリカのロック・バンドというだけでなく、モリソンさんのスタイルも含めて後続のバンドやアーティストに多大な影響を与え続けている存在です。

そんなザ・ドアーズが1970年にリリースした後期の傑作『Morrison Hotel』は、彼らのルーツの1つでもあるブルース色を全面に押し出した1枚。

1曲目の『Roadhouse Blues』からして、骨太なギターのリフと哀愁を帯びたハーモニカのブルージーな響きがカッコいいブルースロックとなっており、不安定なサイケデリックさよりもブルース色の強いドアーズを聴きたい方であれば、このアルバムをオススメします。

ドアーズ流儀のブルースロックを、ぜひ「太陽を待ちながら」聴いてみてはいかがですか?

Wheels of Fire

CrossroadsCream

ジャック・ブルースさん、エリック・クラプトンさん、ジンジャー・ベイカーさんという、1960年代において新進気鋭のプレイヤーだったツワモノたちが火花を散らしたトリオ、クリームの代表的な1枚が『クリームの素晴らしき世界』です。

スタジオ録音とライブ録音で構成されたダブル・アルバムとして1968年にリリースされ、本国イギリスのみならずアメリカでもチャート1位を記録しています。

いわゆるスーパーグループの先駆けでもあったクリームは、先述したように当代きってのプレイヤーがすさまじい演奏を繰り広げ、ロック・トリオの可能性を広げたバンドでもありますから、彼らの真骨頂を味わえるのはやはりライブ音源ということになるでしょう。

3人が一切の遠慮も手加減もしないケンカ腰のパフォーマンスは圧巻の一言で、ブルースを軸としてジャズやサイケデリックが入り乱れ、後のハードロックにもつながっていくサウンドはこの3人だからこそ成し得たものです。

トリオ編成にこだわらずにさまざまな楽器を駆使し、緻密に作り込まれたスタジオ録音と比べてみるのもおもしろいですよ。

Elephant

Seven Nation ArmyThe White Stripes

The White Stripes – Seven Nation Army (Official Music Video)
Seven Nation ArmyThe White Stripes

恐ろしくシンプルなデュオながら、抜群のセンスと耳に残るギターリフで魅せるザ・ホワイト・ストライプスは、2000年代のガレージロック・ムーブメントを象徴するバンドです。

グラミー賞受賞経験もある彼らの代表作、名盤『Elephant』は2003年4月にリリースされ、ブルースロックの要素を色濃く含んだ傑作として知られています。

本作は、ゴシップや都市生活の厳しさに対する個人の抵抗を描いており、ジャックさんの経験に基づいた普遍的なメッセージが込められています。

ブルースの影響を受けつつも、独自のロックスタイルを確立した彼らの音楽は、心に響く温かさと力強さを感じさせます。

ぜひ、静かな夜にヘッドフォンで聴いてみてはいかがでしょうか。

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