RAG MusicBlues
素敵なブルース
search

ブルースロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム

ブルースロックと呼ばれるジャンルは、文字通りブルースをバックグラウンドに持つロックの音楽スタイルの1つです。

ブルースの本場、アメリカの偉大なブルースマンに憧れたイギリスのミュージシャンたちが始めたとされており、後にアメリカでもブルースロックを鳴らすバンドが現れます。

そのジャンル自体は熱心な音楽ファンでないとあまり縁がないものかもしれませんが、実際には音楽好きならずとも聴いたことのあるくらいに有名なバンドやアーティストがブルースの影響を受け、自分たちなりのロックとして鳴らしているのですよ。

今回は、そんなブルースロックの基本的な名盤をご紹介!

本領発揮とも言えるライブ盤も含めて選出致しました。

ブルースロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(51〜60)

Fly Like an Eagle

Fly Like an EagleSteve Miller Band

Steve Miller Band – Fly Like An Eagle (Live From Don Kirshner’s Rock Concert, 1973)
Fly Like an EagleSteve Miller Band

髪を振り乱してギターを弾き倒すジャケット・カバーのデザインが実にカッコいいですね!

幼少期からギターを習い、若くしてセミプロのミュージシャンとして活躍していたスティーヴ・ミラーさんが、1966年にサンフランシスコで結成したスティーヴ・ミラー・バンドの代表作の1つである『Fly Like An Eagle』を紹介します。

『鷹の爪』という邦題でも知られている本作は1976年に発表、世界中で400万枚をこえる売上を記録した大ヒット作。

もともとブルースを愛し、マディ・ウォーターズさんなどの著名なブルース・マンのバッキングを担当するなどの経歴を持つミラーさんが本作で作り上げたサウンドは、ブルースはもちろんスペースロックやサイケ、カントリーにR&Bなどあらゆるジャンルを内包し、それでいてアルバム全体としての統一感のある見事な1枚です。

表題曲をはじめとして大ヒットしたシングル曲だけでなく、哀愁のハーモニカが際立つルーツ色の強い『Sweet Maree』などの曲がきっちり収録されているのもポイントですね。

EAST-WEST

Walkin’ BluesThe Butterfield Blues Band

Paul Butterfield Blues Band (Walking Blues – Live 1978 )
Walkin' BluesThe Butterfield Blues Band

ロックの歴史に詳しい方であれば、新進気鋭のフォーク歌手として高い人気を誇っていた若き日のボブ・ディランさんが、1965年に行われた「ニューポート・フォーク・フェスティバル」でエレクトリック・ギターを手に取ったパフォーマンスを披露、大論争を巻き起こした歴史的な事実はよくご存じでしょう。

そのバックバンドとして演奏していたのが、今回紹介しているポール・バターフィールド・ブルース・バンドです。

法律家の息子でクラシック音楽のフルートを学んだ経歴を持ちながら、ブルースに憧れを抱いていたポール・バターフィールドさんを中心として結成された彼らは、白人の鳴らすホワイトブルースの先駆的な存在です。

1966年にリリースされた彼らの代表作『East-West』は、黒人のリズム隊による本格的なグルーブ、エルヴィン・ビショップさんとマイク・ブルームフィールドさんという名手によるギター、情感豊かなブルースハープとソウルフルなボーカルが素晴らしいケミストリーを生み出し、ジャズやインド音楽の要素も盛り込むなどの意欲的なブルースロックの傑作となっておりますよ。

Blues

Kiedy byłem małym chłopcemBreakout

Breakout – Kiedy byłem małym chłopcem [Official Audio]
Kiedy byłem małym chłopcemBreakout

ポーランドのブルースロック界に深い足跡を残した名盤『Blues』。

1971年にリリースされたこのアルバムは、Breakoutの代表作として今なお多くのファンに愛されています。

収録曲の1つは、父と子の対話を通じて人生の価値観を探る深い内容で、聴く人の心に強く響きます。

力強いギターリフと感情豊かなボーカルが絶妙に調和し、ブルースの魂とロックのエネルギーが融合した珠玉の1枚。

音楽を通じて人生を見つめ直したい方、心に響く歌詞と演奏を求める方におすすめです。

ポーランドの音楽シーンに革命をもたらした本作は、ブルースロックファン必聴の逸品と言えるでしょう。

Desatormentándonos

El jardinero (Temprano amaneció)Pescado Rabioso

アルゼンチンが誇るロック・バンド、Pescado Rabiosoのデビュー・アルバム『Desatormentándonos』は、1972年9月にリリースされた名盤です。

ブルースロックを基調としながらも、サイケデリックな要素やハードロックの力強さを併せ持つ革新的なサウンドが特徴。

Luis Alberto Spinettaさんの深みのあるリリックと革新的な音楽性が、当時のアルゼンチンの若者たちの心を掴みました。

本作には、庭師の視点から社会の不条理を描いた楽曲が収録されており、その歌詞は人間の努力が環境や自然の力によって無に帰す現実を象徴しています。

音楽と社会を深く考えたい方、そして南米ロックの真髄に触れたい方にぜひおすすめしたい1枚です。

ブルースロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(61〜70)

未来の子供達The Steve Miller Band

「未来の子供達」(Children of the Future)は、アメリカ合衆国のロック・バンド、スティーヴ・ミラー・バンドが1968年に発表した初のスタジオ・アルバム。

ボズ・スキャッグスがメンバーに加わり、シンプルで幻想的な作品。

おわりに

ブルースというジャンルに何となく苦手意識を持たれていた方であっても、今回紹介した音楽史に残るブルースロックの名盤の数々を聴けば、その影響力の大きさに驚かれたのではないでしょうか。

聴き込んでいくうちに、日ごろ聴いているロックの中でもブルースの息吹が感じ取れるようになるかもしれませんよ!