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【和製ブルースロックの魅力】日本のブルースロックの名盤まとめ

ブルースはそもそもロックンロールの最も重要なルーツの一つですが、今回の記事のテーマである「ブルースロック」は本場アメリカから生まれたブルースを、ロック世代による解釈で主にイギリスのミュージシャンたちが始めたジャンルなのですね。

そのようなスタイルを持つミュージシャンは海外のみならずここ日本でも誕生しており、日本の音楽シーンに残る重要な作品も作られています。

今回は和製ブルースロックを中心とした名盤をリサーチ、近年ブルースロックの影響を感じさせる作品も含めてまとめてみました。

ブルースの魂を宿したミュージシャンの熱い演奏を、ぜひお楽しみください!

【和製ブルースロックの魅力】日本のブルースロックの名盤まとめ(1〜10)

ブルース・メッセージ (ザ・ゴールデン・カップス・アルバム第三集)

ザ・ゴールデン・カップス

日本のブルースロックシーンを牽引したザ・ゴールデン・カップスのアルバム『ブルース・メッセージ』は、ロックとブルースが見事に融合した歴史的名盤です。

濃厚で土着的なブルースの響きと、若々しいロックの躍動感が交錯する中で、独特の音楽世界が展開されています。

特に、ギターの切なるリフや幻想的なソロは聴くものの心に深く響き、当時の日本に新たなブルースの形を提示しました。

ブルースの本質を捉えつつ、日本独自の感性で表現されたこの作品は、多くの音楽ファンに強い印象を残すでしょう。

このアルバムに耳を傾ければ、日本のロック音楽が持つ深い魂と出会えること間違いなしです。

この熱い魂を伝えたいんや

最終電車上田正樹とサウス・トゥ・サウス

ソウルのエッセンスを感じるバンド、上田正樹とサウス トゥ サウス。

彼らの2枚目のアルバム『この熱い魂を伝えたいんや』も要チェックですよ。

こちらは1975年に開催されたライブの模様を収録したアルバムで、『最終電車』、『ラブ・ミー・テンダー』などを収録しています。

ちなみに、本作は2015年に高音質バージョンで復刻されているんですよ。

会場の盛り上がりを感じさせつつも、曲部分では雑音が取り除かれているので、聴きやすいです。

HARDEST DAY

灰色の街松田優作

松田優作さんの切なさあふれる歌声が心に染み入る1曲。

都会の孤独感や虚しさを鮮やかに描き出し、聴く人の胸を締め付けます。

雨に濡れた灰色の街並み、酒場で響くブルース、色あせた思い出……。

都市生活の中で感じる喪失感や絶望を、リアルに表現していますね。

この楽曲が収録されたアルバム『HARDEST DAY』は、1981年5月にリリースされました。

ブルース以外にもさまざまなジャンルを取り込み、セルフプロデュースされた渾身の名盤。

彼の俳優としての才能と音楽性が融合した珠玉の1枚です。

【和製ブルースロックの魅力】日本のブルースロックの名盤まとめ(11〜20)

サンセット・ギャング

いとしのマリー久保田麻琴と夕焼け楽団

ミュージシャンの久保田麻琴さんが中心となって結成したバンド、久保田麻琴と夕焼け楽団。

1975年に正式に活動をスタートし、以後、多くの音楽ファンに愛されてきました。

そんな彼らのデビューアルバム『サンセット・ギャング』を紹介しましょう。

こちらには『たそがれのメイク・ラヴ・カンパニー』、『ルイジアナ・ママ』などポップな印象の曲が収録されていますよ。

ちなみに、本作には細野晴臣さんがゲストとして参加しています。

Blues Power

First Time I Met The Bluesウエスト・ロード・ブルース・バンド

和製ブルースを語るならウエスト・ロード・ブルース・バンドも外せないでしょう。

彼らは和製ブルースの先駆け的存在で、B.B.キングが来日した際には前座を務めたことでも知られています。

そんなウエスト・ロード・ブルース・バンドのアルバムを順番に聴いていけば、日本のブルースシーンの歴史を追体験できるのではないでしょうか。

ということでオススメしたいのが、1975年にリリースされた初のアルバム『BLUES POWER』です。

メロディックかつエモーショナルな音楽性にしびれます。

T字路s

はきだめの愛T字路s

T字路s – はきだめの愛 (Official Music Video)
はきだめの愛T字路s

ブルースやフォークなどさまざまなジャンルを吸収した音楽性が魅力的なブルースデュオ、T字路s。

この曲は映画『下衆の愛』のために書き下ろされた楽曲で、ゆったりとしたリズムに雰囲気のある演奏がブルージーな空間を作り出しています。

人生に光を見いだせない人々への応援歌として、温かみのある歌詞が心に響きますね。

ボーカル、伊東妙子さんの低くハスキーなボーカルも素晴らしくて気持ちを落ち着けたいときや、ゆったり音楽を聴きたいときにとてもピッタリだと思います。

グルーヴ感たっぷりで躍動的な2017年のアルバム『T字路s』に収録され、その後の活動の礎となりました。

BLUE JADE

横浜ホンキートンク・ブルースエディ潘

横浜を舞台にした情感あふれるブルースナンバー。

エディ潘さんの深みのある歌声と、哀愁漂うメロディが心に染みわたります。

1982年発売のアルバム『ブルー・ジェイド』に収録されたこの曲は、俳優の藤竜也さんとの共作によって生まれました。

魅力的な和製ブルースが揃うアルバムの中でも、世代を超えて愛される名曲となっています。

横浜の夜の情景を思い起こさせる歌詞とサウンドは、しみじみとした気分の時や、大切な人との思い出を振り返りたい時にぴったり。

ゆったりとした時間の中で、心に響く歌声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。