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歴史に残る偉大な洋楽ブルースアーティストまとめ

歴史に残る偉大な洋楽ブルースアーティストまとめ
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「ブルース」という音楽ジャンルをちゃんと聴いたことがないという方でも、音楽好きであれば「ブルージーな」といった表現を耳にしたことはきっとありますよね。

ジャズやロックといったような主要な音楽ジャンルの起源とも言われるブルースの世界は実に奥深いですし、一度はまったら抜け出せない魅力があるのですよ。

こちらの記事ではそんなブルースを代表するアーティストたちに注目、それぞれが強烈な個性やエピソードを持つ偉人たちをまとめて紹介しています。

ブルースに興味がある方も、ロックが好きな方もぜひチェックしてみてください!

歴史に残る偉大な洋楽ブルースアーティストまとめ(1〜10)

CrossroadRobert Johnson

デルタ・ブルースの第一人者にして、ロック・ミュージシャンにも多大なる影響を与えたロバート・ジョンソンさん。

1911年にミシシッピ州に生まれ、幼少期から多くのブルースマンに影響を受け、「魂を悪魔に売り渡した」と称されるほどの卓越したギター・テクニックとファルセット唱法が評判を得て知名度を上げました。

1936年に録音された『Terraplane Blues』で全米的な注目を集め、『Love in Vain』や『Cross Road Blues』といった楽曲は、後にローリング・ストーンズなどにカバーされるブルース・スタンダードとなりました。

ジョンソンさんのギター・プレイは「第二の声」とも称され、オーケストラのようなフルサウンドを生み出したことで革新的だったと言われています。

わずか27歳でこの世を去ったジョンソンさんですが、ブルースやロックの礎を築いた不世出の天才として、今なお多くの人々を魅了し続けているのです。

The Thrill Is GoneB.B. King

B.B. King – The Thrill Is Gone [Crossroads 2010] (Official Live Video)
The Thrill Is GoneB.B. King

ブルースの名盤とされる作品の多くにライブ・アルバムが含まれているのは、伝説的なブルースギタリストB.B.キングさんの音楽を聴けばその理由がよくわかるのではないでしょうか。

1925年にアメリカはミシシッピ州で生まれたキングさんは、1950年代から長きに渡り活躍し「ブルースの王」と称されるほどの存在感を放ちました。

流れるようなストリングベンディング、輝くビブラート、スタッカートピッキングなどに基づく洗練された演奏スタイルは、後世の多くのブルースエレクトリックギタープレイヤーに多大な影響を与えています。

生涯でなんと平均年間200回以上ものコンサートに出演したというキングさん。

そのパフォーマンスの凄みは、本人の音源を聴いてこそ感じ取れるのかもしれませんね。

Jealous Hearted BluesMa Rainey

Ma Rainey – “Jealous Hearted Blues” 1924
Jealous Hearted BluesMa Rainey

「ブルースの母」と称されるマ・レイニーさんは、ブルース・ミュージックの礎を築いた偉大なアーティストです。

1886年にアメリカ・ジョージア州で誕生したレイニーさんは、1920年代にパラマウント・レコードと契約を結び、『Bo-Weevil Blues』や『Moonshine Blues』などのヒット曲を100曲以上発表し、全米的な人気を博しました。

レイニーさんの歌詞には、恋愛や貧困、性的虐待など、当時の黒人女性が直面した様々な問題が赤裸々に描かれており、彼女自身のセクシュアリティに言及した大胆な作品も残しています。

ヴォードヴィルやミンストレルショーの影響を受けたレイニーさんの音楽性は、ブルースに新たな次元をもたらしたのです。

ルイ・アームストロングやコールマン・ホーキンスといった錚々たるミュージシャンとの共演も果たしたマ・レイニーさん。

音楽だけでなくアメリカの歴史において欠かせない存在であり、ブルースやジャズ、ロックなど、あらゆるジャンルに興味がある方にこそ聴いていただきたい歌姫なのです。

Texas FloodStevie Ray Vaughan

Stevie Ray Vaughan – Texas Flood (Live at the El Mocambo)
Texas FloodStevie Ray Vaughan

テキサス州ダラス出身のスティーヴィー・レイ・ヴォーンさんは、ブルースロックというジャンルの歴史において最も影響力のある偉大なギタリストの1人と称えられています。

1983年にはデヴィッド・ボウイさんの『Let’s Dance』でギターを担当し、その名を世に轟かせました。

1984年には自身のバンド、スティーヴィー・レイ・ヴォーン・アンド・ダブル・トラブルでアルバム『Texas Flood』をリリース。

『Pride and Joy』などのヒット曲を生み出し、グラミー賞も受賞しています。

ジミ・ヘンドリックスさんに影響を受けたその圧倒的なギター・テクニックとパフォーマンスは、ロック・ファンのみならずブルース好きも虜にすること間違いなしです。

Call It Stormy MondayT-Bone Walker

ブルースという音楽ジャンルにおいて、エレキギターを用いた演奏スタイルの先駆者とされる偉大なアーティスト、T-ボーン・ウォーカーさん。

1910年にアメリカのテキサス州で生まれたウォーカーさんは、1929年に初めてレコーディングを行い、1940年代には記念碑的な曲『Call It Stormy Monday (But Tuesday Is Just as Bad)』などの多くのヒット曲をリリースしています。

エネルギッシュなパフォーマンスとショーマンシップあふれる彼の演奏は、B.B.キングさんやエリック・クラプトンさん、ジミ・ヘンドリックスさんといった後世の多くのミュージシャンに多大なる影響を与えました。

ブルースやロック好きの方には、ぜひチェックしていただきたい歴史に残る偉大なアーティストです。

Boom BoomJohn Lee Hooker

John Lee Hooker – Boom Boom (from “The Blues Brothers”)
Boom BoomJohn Lee Hooker

ミシシッピ州コアホマ郡で生まれ、「キング・オブ・ブギ」の異名を持つジョン・リー・フッカーさんは、50年以上に及ぶキャリアの中で独自のスタイルを確立したブルースの重鎮です。

1948年に『Boogie Chillen』でデビューを飾ると、1950年代には数多くのヒット曲を生み出しました。

1991年にはロックの殿堂入りを果たすなど、ブルースのみならずロック界からも絶大なリスペクトを集めるフッカーさん。

ギターを爪弾くかのような独特のリズム・センスと、聴く者の心に響く渋い歌声は、まさにブルースの神髄と言えるでしょう。

ブルースやロックが好きなら、ぜひ一度はチェックしておきたいアーティストです。

St.Louis BluesBessie Smith

Bessie Smith – St.Louis Blues (1929)
St.Louis BluesBessie Smith

ブルース界の女王様とも呼ばれるベッシー・スミスさんは、アメリカで最も有名なブルース歌手の1人です。

1894年にテネシー州で生まれたスミスさんは、1923年のデビューから『Downhearted Blues』などのヒット曲を数多く生み出し、グラミー殿堂賞にも認定されるなど、圧倒的な歌唱力で多くのリスナーを魅了しました。

スミスさんの歌声からは独立心や無畏さ、そして性的な自由さえも感じ取ることができ、聴く者の心の奥底に突き刺さるようなパワフルなブルースは、今なお色あせることなく輝き続けています。

ブルースやジャズが好きな方はもちろん、人間の生の声に惹かれる全ての音楽ファンにオススメしたいアーティストです。