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B’zに学ぶ!?迫力あるギターサウンドを作る(後編)

B’zに学ぶ!?迫力あるギターサウンドを作る(後編)
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B’zに学ぶ!?迫力あるギターサウンドを作る(後編)

B’zに学ぶ!?迫力あるギターサウンドを作る(前編)

こんにちは!

あなただけのサポートギタリスト前野直也です!

前回はB’z大好きな話……ではなく、B’zの影響でバッキングのギターを2本入れて左右に配置しているというお話でした。

エレキギターを二本入れて左右に振っている

完成した楽曲はこちらの記事からどうぞ!

録音しながら作る?

年越しの曲をレコーディングしました!

– サポートギタリスト前野直也

前回までの記事はこちらからどうぞ!

一石三鳥!?

アコースティックを良い音で録る – サポートギタリスト前野直也

ベースも弾きます!

– サポートギタリスト前野直也

前回の記事はこちらからどうぞ!

B’zに学ぶ!?

迫力あるギターサウンドを作る(前編)

もちろんただB’zが好きで真似(まね)しているわけではなく、実践してみてメリットを感じているからこの方法でご提供しています。

さてそのメリットとは?

答えは

メロディの邪魔をせずに迫力あるギターサウンドにしやすい!

と言うことです!

レコーディングした歌や楽器はミックスという工程で音量や定位(左から聴こえるか右から聴こえるか)を調整してまとめ上げます。

そのミックスをしてる時、

「この曲は迫力あるギターサウンドにしたい!」

と思ったらどうするでしょう?

おそらくほとんどの人がギターの音量を上げたくなりますよね?

しかしこの時、ギタートラックが1本だと問題が発生します。

ギターの定位を真ん中にして音量を上げるとどうなるでしょう?

大抵はボーカルやメインのメロディパートを真ん中にしたいものです。

それなのに真ん中でギターが大音量でなっていたら、歌やメロディが聞き取りにくい作品になってしまいますね。

それではボーカル(またはメロディパート)を真ん中にして、ギターを左右どちらかに振って音量を上げてみましょう。

これだと確かにボーカルの邪魔はしませんが、ギターが定位している方だけ音が大きくて、ヘッドホンで1曲通して聴くとかなり気持ち悪いです。

反対側にベースやシンセを配置しても良いですが、ギターに合わせようとするとかなり上げるようになります。

これで各パートのバランスも良く、迫力あるギターサウンドで歌も聴きやすいバランスにするのは結構大変です。

バッキングを2本入れて左右に振る場合

2通りのやり方が考えられます。

1. 全く同じパートを2本録音するやり方

同じトラックをコピペして左右に配置する手もありますが、ぴったり同じなので意外と左右に振った甲斐が無いサウンドになります。

(片方にディレイをかけたり、ほんの少しずらして貼るなどの方法で広がりを出すことはできます)

同じバッキングでも2回弾いて左右に振った方が、音圧もありつつ左右に広がりのあるギターサウンドになります。

2. 音域やリズムパターンなどが異なるバッキングを左右に振るやり方

より広い音域をカバーしつつ迫力あるギターサウンドになります。

今回はシンセを入れないつもりでしたので、ギターで広い音域をカバーするために2つ目のやり方で録りました。

片方にレスポールでパワーコードを弾いた、比較的低い音域のバッキングをいれました。

反対側にストラトで高い音域を中心にしたバッキングを配置しています。

アコースティックギターと2本のエレキで、シンセ無しでも音圧と広がりのあるサウンドになったのではないでしょうか。

今回でバッキングが完成したので、次回はいよいよ仕上げに入ります!

ライタープロフィール

前野直也

ギタリスト

前野直也

1977年生まれ。

茨城県出身。

牡羊座。

A型。

小学校6年生でTM NETWORKを聴き、音楽に目覚める。

中学2年の時B’zにハマり、エレキギターを手にする。

父親の部屋のビデオデッキでB’zのライヴビデオを見ては練習に明け暮れる日々を送る。

中央大学入学を機に上京。

バンドサークルに参加し、小室ファミリーからヴイジュアル系、洋楽まで多種多様な音楽をコピーする。

大学卒業後府中市のスーパーに就職するも、音楽の道を諦めきれず一年で退職、東京スクールオブミュージック専門学校に入学。

在学中提携校だったLAMA(Los Angels Musical Academy)にも短期留学。

卒業後は多数のバンドのサポート、ゲーム音楽のレコーディングに参加する一方、ブルーハーツのコピーバンド葛西(人)、B’zコピーバンドDodge The Bulletはじめ多数のコピーバンドやセッションバンドにも参加。

社会人バンドの活性化に尽力している。

2016年より八王子新堀ギター音楽院のギター講師としても活動し、レッスンにも力を入れている。

ブログ:http://gtmaeno.com

Facebook:naoya.maeno

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