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ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性
最終更新:

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

ベースとの関係において、キック(バスドラム)の位置はとても重要です。

ベースのフレーズとキックの位置関係によってビートが決定されます。

実際に例を出して紹介していきましょう。

キックの打ち込みの原則

キックの位置はベースのアタックに合わせるのが基本です。

キックとベースのアタックが接着できたとき、耳心地の良いグルーブが生まれます。

ただし、曲調次第では意図的にキックの位置をベースのアタックから外す方がうまくいくこともあります。

キックはベースのアタックに合わせることが基本であるが、それに縛られすぎないこと!

これが重要です。

グルーブをドラムが支配してしまう例

グルーブの支配者はベースですが、キックの位置によってはドラムスがグルーブを支配してしまうことがありますので、例外として先に紹介しておきます。

その1つがこれ↓

印のあるキックがその支配者↓(前回同様16分3連マップで打ち込んでいます。

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

ベースのアタックもこれに合わせることで極太のグルーブが生まれますが、聴き手も飽きやすくなるので注意が必要です。

8ビートのパターン

基本パターン

何の変哲もない普通の8ビートです。

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

↑テンポ180なのですがテンポ90のマップで打ち込んでいます。

一番下がキックでその上がスネア、ハイハットは隠れています。

これを基本にキックの位置を変えてみましょう。

パターン①

8分音符でキックを追加してみます。

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

↑囲った部分が追加したノート。

パターン②

追加するキックの位置を変えてみます。

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

あんまり変わりませんね。

8ビートはキックのバリエーションもそれほど多くはありません。

16ビートのパターン

基本パターン

ハイハットの裏拍を少しだけ入れて16ビート感を出したもの↓

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

↑先ほどと同じく下からキック、スネア、ハイハットエッジ、ハイハットチップ、クラッシュです。

これを基本にキックの位置を変えていきます。

パターン①

8分音符でキックを追加してみます。

全くと言っていいほどグルーブには干渉しません。

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

パターン②

スネアの前後に8分の裏拍を追加。

「ドバッ」か「バドッ」のどちらかですね。

少し印象が変わってきます。

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

パターン③

ベースのアタックとずらしてみましょう。

きめ細かなグルーブができます。

ただしアレンジの難易度は若干上がります。

ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性

パターン④

キックのダブルでベースのゴーストノートに合わせる。

これもよくあるビート。

極太になります。

キックをダブルにするときは一つ目の音のベロシティを下げよう。

こちらもどうぞ。

注意点

メタルなどの特殊なジャンルを除き、キックは16分音符の3連打などの細かいフレージングは不向きです。

メタルでこれができるのはツインペダルを使って両足でキックを鳴らしているから↓

↓こんな感じで3連打し続ける曲もあります(おそらくシングルペダルと思われる)が、ドラマーは結構しんどいはず。

作ってみる

毎度ですがせっかくなので前回のゴーストノートを入れたドラムトラックでキックの配置を変えてみましょう。

せっかくなのでギターも入れて、せっかくを重ねてSoundCloudにもアップしてみた。

odasisはもとよりギタリストです。

↓こんなかんじ。

  1. ドラム経験者によるドラム打ち込みの解説。

    まず必要性を考える

  2. ドラム打ち込みのコツ。

    グルーブの支配者を理解しよう!

  3. ドラム打ち込みのコツ。

    アクセントのコントロール方法

  4. ドラム打ち込みのコツ。

    ゴーストノートの入れ方

  5. ドラム打ち込みのコツ。

    キックの位置の重要性

  6. ドラム打ち込みのコツ。

    ランダマイズの考え方

  7. ドラム打ち込みのコツ。

    フィルインの組み立て方

  8. ドラム打ち込みのコツ。

    パーカッションによる補強

  9. ジャズドラムの打ち込みのコツ
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