ドライアイになるとパソコンやスマホの文字がにじんだりちらついて見えて疲れやすい。そんな時には?
パソコンやスマホを見ている時に、にじんで見えたりちらついて見えるのはドライアイが原因かもしれません。
その理由は、ドライアイの方は目の表面の涙の層が不安定なため、その部分で光が散乱するからです。
ドライアイになると

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ドライアイになると、目を開けてから約5秒後くらいから目の中に入ってきた光の散乱が起こりますので、自然とじっと目を開けているのがしんどくなったり、まばたきの回数が増えてしまいます。
慶応大学の海道美奈子先生は、ドライアイの患者さんにブルーライトカット眼鏡をかけさせて、実用視力を測定しました。
その結果、ブルーライトカット眼鏡をかけることで、にじみが解消されて実用視力が上がることがわかりました。
目が乾燥して、目の表面に入ってくる光が散乱しているのは、主にLEDのバックライトから発せられるブルーライトが原因であると言われています。
(青い光には散乱しやすい性質があり、地球が青く見えたり青空の時の空が青いのは、太陽からの光の青い成分が大気と屈折して散乱するのが原因です。
けっして空の空気が青いわけではありません)
そのため、ブルーライトを眼鏡でカットすることでにじみやちらつきを解消できたのです。
そのにじみやちらつきを解消するもう一つメリットがあります。
目の疲れをとるには?

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にじみやちらついた画面を見ていると、ピント合わせの筋肉がなんとかピントを合わせようと努力をするため、すごく目が疲れやすくなります。
そのにじみやちらつきを取ってあげれば、目の疲れもとることができるのです。
にじみやちらつきの原因となっている涙液層を安定させる効果のあるジクアスという点眼がありますが、この点眼を4週間使用すると、人工涙液を同じ期間使用したグループよりもピント合わせの筋肉への負担も軽減し、自覚的な目の疲労も軽減することができました。
涙液層を安定させることで、にじみやちらつきが解消できて目の疲れも取れるのです。
(以上、海道美奈子:VDT作業による眼障害 ドライアイを中心に.日本の眼科88(2)2017 を参考にしました)
パソコンやスマホの画面を見て、画面がにじんでちらついてすぐに疲れてしまう方、ブルーライトカット眼鏡をかけてジクアス点眼を使用することで症状が改善するかもしれません。
ライタープロフィール
松本眼科院長 松本拓也
松本眼科院長、医学博士、眼科専門医:現在、奈良県大和郡山市のJR大和路線、大和小泉駅の近くで眼科医院を行っております。
ウェブサイト:http://blog.livedoor.jp/eyedoctor
Twitter:matsumotoeye
