【高齢者向け】1月を詠んだ有名な俳句。新春の季語と詠み方のコツを学ぼう
新しい年を迎える1月は、まっさらな気持ちで季節の言葉を紡ぎたくなりますね。
こちらの記事では、1月の俳句を多数ご紹介しています。
お正月ならではの情景や、初春の澄んだ空気を五七五に込めると、心がすっと晴れやかになりますよ。
「正月」「初詣」「元日」など、高齢者の方でも取り入れやすい季語を使った俳句を中心に集めました。
言葉選びを楽しみながら俳句を詠む時間は充実感にあふれ、脳にも心にもよい刺激となります。
ぜひ新年の一句を詠んで、豊かなひとときを過ごしてくださいね。
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【高齢者向け】1月を詠んだ有名な俳句。新春の季語と詠み方のコツを学ぼう(1〜10)
いくたびも 雪の深さを 尋ねけりNEW!正岡子規
みなさんは「前書き」というのをご存じですか?
俳句の前に置かれている添え書きみたいなもの。
「山梨にて」や「母逝く」などその俳句を詠んだ背景を読者に知らせる効果もあります。
この俳句にも「病中雪」という前書きがあります。
病でとうとう体も自力では起こせられなくなった、傍に入る人に「庭の雪の様子はどうだろうか」としきりにその雪を気にする、そんな内容の俳句。
雪に対して特別な思いがあった正岡子規さんを代表する一句。
同時にあと二句詠まれていますので、お時間御座いましたらどうかお調べになってご鑑賞ください。
とてもいい句ですよ。
元日や 手を洗ひをる 夕ごころNEW!芥川龍之介
意外と知られていないことなのですが、芥川龍之介さんや夏目漱石さんらもたくさんの俳句を残しているのですよ。
これらの俳句は文人俳句と区分されることもあり、独特な雰囲気を持つ俳句も多いです。
この俳句もそんな一句。
俳句は「初詣、新年のあいさつ回り、お正月なのに今日はいろいろ忙しかったなあ。
ああ、もう夕方かあ」の内容。
「もう少しお正月気分を味わいたかった」というちょっと切ない気持ちも読み取れますよね。
みなさんの今年のお正月はどうでしたか?
去年今年 貫く棒の 如きものNEW!高浜虚子
「去年今年」は「こぞことし」と読み、この俳句のおかげで俳句の世界ではすっかり有名な季語となりました。
でも、実際俳句を詠むときにはなかなか使えない言葉なのです。
「年が明けて新年になっても自分という意思は変わらぬままだ」という強い決意を詠んでいると解釈されることもあります。
この句の解釈は読者によっていろいろあることでしょう。
でも「本当の名句とはそのようなたくさんの解釈を許してくれる句のこと」という俳人もいます。
みなさんはこの俳句をどのように読みましたか?
【高齢者向け】1月を詠んだ有名な俳句。新春の季語と詠み方のコツを学ぼう(11〜20)
元日や 晴れてすゞめの ものがたりNEW!服部嵐雪
新しい一年の始まりである元日の朝は、すがすがしい気持ちを感じますよね。
新しい年を迎えた朝に、外からすずめのさえずりが聞こえてきたら、さらに爽やかな気持ちにもなれそうです。
初日の出や、初詣など新しい年をイメージできる言葉で、俳句を詠んでみるのもいいですね。
特別な雰囲気を感じる元日の朝やお正月にふさわしい俳句が、高齢者の方も作れるのではないでしょうか?
俳句を作って詠みながら、高齢者の方も新しい年や季節を感じられますよ。
そこから、お正月の話題も広がりそうですね。
門松や おもへば一夜 三十年NEW!松尾芭蕉
歳月の流れをしみじみと感じながら松尾芭蕉が詠んだ俳句です。
「門松や」とは、正月に家の門先に飾る門松のことで、新しい年の訪れを告げます。
「おもへば一夜三十年」とあるように、正月の一夜を迎えるたびに、あっという間に三十年もの歳月が過ぎたことを思い返しています。
芭蕉は、年の移ろいの早さや自らの人生の長さを、門松という季節の象徴を通して深く感じ、静かに感慨にふけったのかもしれませんね。
お正月に読み返すと、時間の尊さや新しい年への思いをやさしく感じさせてくれますよ。
鏡餅 暗きところに 割れて坐すNEW!西東三鬼
鏡餅に象徴される年神様や季節の移ろいを静かに見つめながら詠んだ俳句です。
「鏡餅」とは正月に飾る餅で、新しい年の豊かさや無事を願うものですが、「暗きところに割れて坐す」とあるように、光が届かない場所でひっそりと置かれ、少しだけ割れている様子が描かれています。
西東三鬼は、完璧ではないものにも年の終わりの趣や人生の現実を感じ、ありのままの姿に美しさや哀愁を見いだしたのでしょう。
静かに鏡餅を眺めると、季節の終わりと来る年への思いをしみじみ感じさせる一句です。
手毬唄 かなしきことを うつくしくNEW!高浜虚子
美しい糸で鮮やかな三角形や円など、幾何学模様に巻いて作られた手まり。
手まりは江戸時代から明治時代まで、お正月によく遊ばれていたそうです。
そのため、新年の季語にもなっていますよ。
きれいな手まりの歌をうたいながら、遊ぶ子どもたち。
ですが、この俳句が詠まれたのは第二次世界大戦が始まった時期だったそうです。
手まりで遊ぶ無邪気な子どもたちが歌ううたも、重く暗い内容だったのでしょう。
そのような内容の歌も、美しい子どもたちの歌声だったため、やり場のない気持ちになったのかもしれませんね。
高齢者の方も、日常のちょっとした出来事を詠むことの参考になりそうな俳句ですね。





