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エレキギターの種類と特徴。ギター初心者の基礎知識

エレキギターに最近興味を持った人は、「エレキギターの種類ってどのくらあるの?」「ギターによる音の違いは?」など、気になることも多いのではないでしょうか。

今回は代表的なギターをタイプ別にピックアップして、その違いや特徴をまとめてみました。

これからエレキギターを始める初心者の方にとって参考になれば幸いです。

エレキギターの種類と特徴

SG・タイプ

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http://www2.gibson.com/Products/Electric-Guitars/SG/Gibson-USA/SG-Standard.aspx

SGタイプも歴史は古く、GibsonのSGはレスポールスペシャルの進化系として、1959年に誕生しました。

ボディはマホガニーという木材の一枚板で厚みも薄く、ダブルカッタウェイが基本となっており他のギターと比べると軽いのが特徴です。

その軽さゆえに、ストラップをつけて立って演奏する際には、手で支えていないとヘッド側に傾いてしまう欠点もあります。

SGスペシャル、SGスタンダード、SGカスタム…などさまざまなタイプがあり、豊かな中低音はそのままに、現代にいたるまでなお進化を続けている優れたギターです。

クリーンはもちろん、歪ませて使用しても余分な雑味が少なく音抜けも良いことから、近年では重低音系のギタリストにも愛用されています。

https://youtu.be/CSxfDJ7eayw?t=55s

使用有名ギタリスト

アンガス・ヤング / トニー・アイオミ / カルロス・サンタナ / フランク・ザッパ / エリック・クラプトン / ジョージ・ハリスン / ジミー・マッカロク / ディッキー・ベッツ / デレク・トラックス / ピート・タウンゼント / ロビー・クリーガー / ポール・ウェラー / グレン・ティプトン / ドン・ウィルソン / ジ・エッジ / マニュエル・ゲッチング / バーナード・サムナー / リヴァース・クオモ / トム・リントン / パトリック・スタンプ / 岡野昭仁 / 椎名林檎 / Nakajin / 山内総一郎 / ハヤシヒロユキ etc…

フルアコースティック・タイプ

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http://www.gretschguitars.com/products/index.php?partno=2401404805

アコースティックギターのようにボディが空洞の構造になっている、エレキギターです。

ボティーの大きさがアコースティックギターと同じくらいなので、アコギからフルアコースティックタイプに持ち替えても違和感なく演奏できます。

代表機種は、Gretsch社のG6120やG6136(ホワイトファルコン)と呼ばれるもので、1950年代の全盛期にカントリーやロカビリーのギタリストに愛用され、エレキギターとしての地位を確立しました。

サウンドの特徴としてはコード感を失わず美しく響くので、コード主体のギタリストに愛用されることが多いです。

歪ませて使用する場合もありですが、他のタイプと比べると細やかな音作りが難しいので、アンプ直の素直な音がもっともこのギターの良さを引き出せます。

使用有名ギタリスト

ウェス・モンゴメリー / ジャンゴ・ラインハルト / ジョー・パス / チェット・アトキンス / ジョージ・ハリスン / ブライアン・セッツァー / チェット・アトキンス / ニール・ヤング / エディ・コクラン / パット・メセニー / チャーリー・ワッツ / スティーヴン・スティルス etc…

セミアコースティック・タイプ

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https://www.pinterest.com/ajhthijssen/gibson-es-335/

フルアコースティックギターに比べるとボディが薄く、空洞部分も狭くなっているのが特徴です。

「ソリッドボディにアコースティックサウンドをくわえるという」コンセプトで1958年にGibson社が発表したES-335がセミアコースティックタイプのもともとの始まりです。

他にもEpiphoneのCasino、Dotなどがこのタイプにあたります。

サステインのあるサウンドやハウリングの少なさで、ジャズ系ギタリストに好まれます。

もちろん歪ませてロック系などにも幅広く使えます。

見た目もオシャレで、ステージ上でも圧倒的な存在感を放ちます。

使用有名ギタリスト

B.B.キング / ラリー・カールトン / ロイ・オービソン / エリック・クラプトン / チャック・ベリー / ノエル・ギャラガー etc…

フライングV・タイプ

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http://www2.gibson.com/Products/Electric-Guitars/Flying-V/Gibson-USA/Flying-V-120.aspx

変形ギターの代表格、フライングVタイプは、文字通り「V」の形をしたギターです。

1958年にGibson社からエクスプローラーと共に発売されるも、当時はあまり人気が振るわず生産を終了してしまったのですが、その後、有名ギタリストが使用し始めたことで徐々に人気が出始めていったギターです。

ボディーは軽く、ネックも握りやすい上、重心の低い音が出せるので、ライブで派手に動き回るハードロックやメタルバンドのギタリストによく使用されます。

一方でV字型のボディ形状が原因で、座って弾く際には固定が難しい欠点もあります。

ハムバッカータイプのピックアップが搭載されていて、しっかりとした抜けの良い中低音がサウンドの特徴です。

使用有名ギタリスト

アルバート・キング / ジミ・ヘンドリックス / レズリー・ウエスト / キース・リチャーズ / ポール・スタンレー / マイケル・シェンカー / レニー・クラヴィッツ / 高崎晃 / 橘高文彦 / 木下理樹 etc…

エクスプローラー・タイプ

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http://www2.gibson.com/Products/Electric-Guitars/Explorer/Gibson-USA/Explorer.aspx

エクスプローラーは、Gibson社から1958年にフューチュラという名前でデビューし、一時は生産がストップしたものの、1975年の再生産後に多くの著名ギタリストに使用され有名になりました。

年代的にハードロックやメタルバンドのギタリストに愛用者が多いです。

外観は「変形ギター」という印象ですが、ハムバッカーピックアップを搭載したそのサウンドは、低域・高域共にバランスが良く、無理なくしっかり鳴ってくれます。

フライングVなどの変形タイプと違って、座っても安心して弾けるのも特徴です。

使用有名ギタリスト

リック・ニールセン / アレン・コリンズ / ジェイムズ・ヘットフィールド / マーティ・フリードマン / 高見沢俊彦 / PATA / 山本恭司 etc…

最後に

エレキギターの形状だけを見れば、当時から現在に至るまでそれほど変化はありませんが、肝心の中身、サウンドは今現在も進化し続けています。

好みのジャンルやプレイスタイルに合わせてチョイスするのも理想ですが、使いこんでいくうちに新たな使用方法を編み出していくのもまた、これからの音楽の進化に必要なのではないでしょうか。

ライタープロフィール

きんや

スタジオラグ スタッフ

きんや

京都河原町三条に位置する、リハスタのスタッフです。

バンド練習に適したデッドな音響のリハーサルスタジオ。

プロによる音楽教室。

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あなたの一番店になるために「スタジオラグらしさ」を追求してまいります。

ウェブサイト:https://www.studiorag.com

Twitter:kawaramachi_rag

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