【ヤナーチェクのピアノ曲】民族の誇りを反映した珠玉の名作
レオシュ・ヤナーチェクさんは、現在のチェコ東部にあたるモラヴィア出身の作曲家。
民族音楽研究に勤しんだ彼は、代表作であるオペラ『イェヌーファ』をはじめとする民族色の強い作品の数々を遺しました。
ピアノ曲は少ないものの、それらには書かれた時々の心情が非常に具体的に示されており、ヤナーチェクさんの作品のなかでも重要な作品群とされています。
本記事では、そんな重要な位置を占める彼のピアノ曲を、作曲の背景や作品の特徴とともにご紹介します。
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【ヤナーチェクのピアノ曲】民族の誇りを反映した珠玉の名作(1〜10)
主題と変奏-ズデンカ変奏曲 Op.1Leoš Janáček

レオシュ・ヤナーチェクさんは、チェコ東部モラヴィア地方出身の作曲家。
『イェヌーファ』などの民族色豊かなオペラで知られます。
ピアノ曲の代表作である『ズデンカ変奏曲』は、1880年に作曲された初期の重要作品。
学生時代に出会った妻となる女性への愛情を込めた本作は、シューマンやベートーヴェンの影響を受けた伝統的なスタイルで、後の彼独自のスタイルの片りんを感じさせる魅力的な1曲です。
ヤナーチェクさんの音楽の源流を探求したい人にピッタリの作品といえるでしょう。
左手のピアノと管楽アンサンブルのためのカプリッチョLeoš Janáček

モラヴィア出身の作曲家レオシュ・ヤナーチェクさんの代表曲『左手のピアノと管楽アンサンブルのためのカプリッチョ』。
この作品は第一次世界大戦で右腕を失ったピアニストのために書かれたもの。
当初ヤナーチェクは依頼を断っていたようですが、後に『反抗』というタイトルをつけて完成させました。
この不屈の精神を象徴する作品は、4つの個性豊かな楽章からなります。
とりわけ第1楽章の不気味なオスティナートやユニークな楽器編成が印象的!
ピアノと管楽器の絶妙なアンサンブルを味わえる、挑戦的な1曲です。
草かげの小径にて 第1集 第3曲「一緒においで」Leoš Janáček

チェコ出身の作曲家レオシュ・ヤナーチェクさんが生み出したピアノ小品集『草かげの小径にて』のなかの1曲『一緒においで』。
民謡的で親しみやすいメロディによって、彼の故郷モラヴィアの愛おしい情景が描かれています。
短いながらも表情豊かなこの曲からは、子供時代の無邪気な遊び心や幸せな記憶が感じられることでしょう。
技術的にそれほど高度な曲ではないので、ヤナーチェク作品の入門編としてもオススメです。
穏やかな音色で丁寧に奏でてみてくださいね。
【ヤナーチェクのピアノ曲】民族の誇りを反映した珠玉の名作(11〜20)
草かげの小径にて 第1集 第7曲「おやすみ」Leoš Janáček

レオシュ・ヤナーチェクさんは、モラヴィア出身の作曲家で民族音楽研究に勤しんだ人物。
彼の代表的なピアノ曲集『草かげの小径にて』は、亡くなった娘への哀悼の意を込めて作曲されました。
第1集第7曲『おやすみ』は、安らかな雰囲気のなかにも深い悲しみが潜んでいる曲調で、娘への別れのあいさつと永遠の安息への祈りが込められています。
モラヴィアの民謡の要素を取り入れつつ、頻繁に変化するリズムで感情の揺れ動きを表現。
この曲から、悲しみを乗り越えて癒やしを求める作曲家の心情が伝わってきます。
人生の喜びと悲しみを知るすべての人にオススメしたい名曲です。
モラヴィア民族舞曲集 第1曲「トロヤーク」Leoš Janáček

モラヴィアに生まれ、民俗音楽の研究と収集に注力した作曲家レオシュ・ヤナーチェクさん。
彼の研究成果が色濃く反映された作品の一つが、ピアノ独奏用に編曲されたモラヴィア民族舞曲集の第1曲『トロヤーク』です。
チェコ語で「三拍子の踊り」を意味するタイトルが付けられた本作は、民俗舞踊の形式を反映した軽快でリズミカルな小品。
当時のチェコの民族意識を音楽に込めた、モラヴィア地方の音楽的遺産を現代に伝える重要な1曲といえるでしょう。
民族の誇りと歴史に思いをはせながら、ぜひ演奏を楽しんでみてください。
思い出Leoš Janáček

レオシュ・ヤナーチェクさんは、モラヴィア出身のチェコを代表する作曲家、民俗音楽研究家です。
『思い出』はスラブ民謡やモラヴィア民謡の影響を反映した短いピアノ曲で、叙情的で内省的な曲調が特徴。
深い感情表現とモダニズムが融合しており、自然や過去の記憶をテーマにしたノスタルジックな雰囲気が漂います。
ポリリズムやポリトナリティ、クロマチックなテーマの変奏など、技術的にも複雑ですが、情感豊かな演奏に仕上げることで、聴衆に深い印象を与えるでしょう。
作曲家の人生や感情が色濃く反映された曲をじっくりと味わいたい方にオススメの1曲です。
霧の中で 第2曲「モルト・アダージョ」Leoš Janáček

チェコの国民的作曲家レオシュ・ヤナーチェクさんが残した珠玉のピアノ曲『霧の中で』。
モラヴィアの民俗音楽の影響を色濃く受けつつ、彼独自の音楽スタイルが確立された重要作品です。
4つの楽章から構成されるこの組曲のなかでも特に注目を集めるのが、第2曲『モルト・アダージョ』。
静寂と激情が交錯する2つのテーマが、夢幻的な雰囲気のなかで絡み合い、聴く者の感情を揺さぶります。
作曲家の深い悲しみと孤独が色濃くにじみ出た楽曲ですが、テクニックと感性を兼ね備えたピアニストなら、緻密な音楽構造を物語性豊かに表現できるでしょう。


