【日韓再注目】韓国の演歌歌手、トロットシンガー特集
K-POPと同じく韓国で愛されている音楽の「トロット」。
日本の演歌の影響や独自の進化を遂げていった作風に、一聴して引き込まれます。
オーディション番組の流行によるトロットスターの輩出も目覚ましい昨今ですが、この記事ではそういったトロットを歌っている歌手はもちろん、昔ながらの演歌らしい雰囲気の曲を歌ってきたベテランの名歌手も多く紹介していきます。
同じ歌手でも曲によって曲調が変わったりすることもありますから、ぜひお気に入りの曲から広げて推しの歌手を見つけてみてくださいね!
【日韓再注目】韓国の演歌歌手、トロットシンガー特集(1〜10)
Convenience store(편의점)이찬원 (イ・チャンウォン)

トロット界で人気急上昇中のイ・チャンウォンさんは、幼少期から音楽の才能を発揮し続けてきた逸材です。
2007年の青少年トロット歌謡祭を皮切りに、『全国の歌自慢』で数々の賞を獲得。
2020年の『明日はミスター・トロット』で3位に入賞し、本格的なブレイクを果たしました。
伝統的な韓国の演歌スタイルを現代的にアレンジした楽曲を得意とし、明るく力強い声質で魅了します。
2021年の第17回韓国イメージ賞「ディディムドル賞」や第12回メロンミュージックアワードの「ホットトレンド賞」など、受賞歴も輝かしい存在。
トロットファンはもちろん、新しい韓国音楽のエッセンスを求める方にもおすすめの実力派アーティストです。
칼퇴근(定時退勤)이이경(イ・イギョン)

俳優から歌手の道を歩み始めたイ・イギョンさん。
ヒット作『定時退勤』によるトロット歌手への転身でも、ベテラン演技者ならではの表現力が光ります。
俳優として高い注目を浴びる彼は、『私の夫と結婚して』のパク・ミンファン役としても人気を集めました。
バラエティ番組の出演や音楽活動にも力を入れています。
演技者として培った表現力と、トロットの持つ温かみが見事に調和した歌声は、優しい気持ちに包まれたい時にぴったりですよ。
Have a drink홍진영(ホン・ジニョン)

韓国は日本の演歌から大きな影響を受け、やがてトロットという独自の音楽文化を築き上げました。
光州市出身のホン・ジニョンさんは、そんなトロットを現代的に進化させた実力派シンガーです。
2009年のソロデビュー後、明るくエネルギッシュなパフォーマンスで人気を集め、多くのヒット曲を生み出しました。
2015年の第29回ゴールデンディスクアワード「ベストトロット賞」をはじめ、数々の賞を受賞。
バラエティ番組でも活躍し、広告モデルとしても注目を集めています。
伝統的なトロットに現代的なアレンジを加えた楽曲で、幅広い年齢層から支持を得ているホン・ジニョンさんの歌声は、聴く人の心に元気と勇気を届けてくれることでしょう。
네박자(四拍子)송대관(ソン・デグァン)

韓国のトロット界を代表する存在として、長年にわたり愛され続けている全羅北道井邑市出身のソン・デグァンさん。
1967年にデビューを飾り、厳しい時代にも音楽への情熱を失うことなく歩み続けました。
1975年に『해뜰날』でブレイクを果たすと、『四拍子』や『流行歌』といった数々の名曲を世に送り出します。
哀愁を帯びた歌声とリズミカルな表現が見事に調和した歌唱スタイルで、庶民の心に寄り添い続けてきました。
大韓歌手協会の会長としても尽力し、音楽界に大きな足跡を残したソン・デグァンさん。
韓国の伝統音楽「トロット」の魅力を、日本の演歌ファンの皆さんにも体感していただきたいですね。
돌아와요 부산항에(釜山港へ帰れ)조용필(チョー・ヨンピル)

韓国を代表する国民的歌手として知られるチョー・ヨンピルさん。
1960年代後半から活動を開始し、ロック、バラード、など多彩なジャンルで活躍しています。
1968年にデビューを飾り1970年代にソロ転向、『釜山港へ帰れ』や『旅に出よう』といった名曲を世に送り出しました。
その卓越した歌唱力と独特のカリスマ性で、数々の音楽賞を受賞。
デビュー45周年を迎えた2013年にはアルバム『Hello』をリリースし、韓国音楽界における不動の地位を確立しています。
チョー・ヨンピルさんの歌声は、世代を超えて多くの人々の心に響く普遍的な魅力を持っています。
韓国の音楽シーンに触れてみたい方にぜひおすすめです。
계단말고 엘리베이터임영웅 (イム・ヨンウン)

K-POPの人気グループをしのぐほどの人気を誇る歌手がイム・ヨンウンさんです。
その人気っぷりは本国内で特に熱狂的。
2020年におこなわれたオーディション番組『明日はミスタートロット』で優勝して注目を浴びた彼は、ドラマ『紳士とお嬢さん』のOSTに起用された『愛はいつも逃げていく』が大ヒット。
国民的歌手へと上り詰めました。
歌の軸にあるのは包容力のようにも感じられますね。
高い歌唱力をベースに、近年はトロットに限らないさまざまなジャンルの楽曲を歌いこなしていて、まさにパーフェクトなオールラウンダー。
トロットファンでない方も必見の歌手です。
기다리는 여심(待っている女心)桂銀淑(ケイ・ウンスク)

ケイ・ウンスクさんは1961年生まれの演歌歌手で、韓国のみならず日本で大きな活躍を残しました。
1979年に歌手デビューし、翌年の『待っている女心』でMBC10大歌手歌謡祭の新人賞を受賞。
作曲家の浜圭介さんに見いだされたことから、1985年に日本デビューを果たしています。
紅白歌合戦で歌唱した『すずめの涙』や、日本有線大賞グランプリを獲得した『酔いどれて』などの多くのヒット曲を届けたこともあり、日本の演歌を聴いてきた方になじみがあることでしょう。
ハスキーで味わい深い歌声に引き込まれます。